「投資信託」と聞くと、30代の私たちにとっては「何か父親世代がやっていたみたいだけどメリットがよく分からない」というイメージがないだろうか。バブルが崩壊する前の時代であればこういう金融商品にお金を預けることで、それこそ住宅ローンを完済できてしまうほどのお金を得たりできたが、今の御時世はそんなうまい話は100%といって良いほどない。
我々世代だと年金への不安などから人気が高い投資信託。投資信託とは「あなたのお金をお金の専門家に預けて運用してもらうこと」だ。それを踏まえて。投資信託とは何か?投資信託は何が危険でメリットはどれほどあるのか。まずは知識として知っておく必要は多分にある。
【この記事の目次】
投資信託のメリット・デメリットを知っておく
投資には株式投資やFXなど、様々なものがあるが、知識を身につけるための時間があまり無かったり、あまり手をかけずに「お金にお金を稼がせたい」といった時には、投資信託がおすすめの投資手法だ。
この投資方法は、ファンドと言う専門家が運用して得られた利益をもらうもので、資金が少なくても分散投資が可能なこと、積立投資によって今現在資金がなくても投資をすることができることが大きなメリットである。投資信託は複利(利息にさらに利息がつくこと)の効果で長期間投資を続けることによって、比較的リスクが少なく運用できる。
失敗しても成功しても対処できるようにする
この投資方法は比較的他の投資手法に比べてリスクが低いものであるが、やはり元本割れのリスクが有ることをしっかりと理解しておくことが必要である。
ファンドの運用実績によって大きく結果が異なってくるため一概には言えないのだが、一番重要なのが「損切り(どこまで損したら売るか)」である。
一度買った投資信託は、長期間投資すると言っても、必ずしも同じ商品で投資をする必要はない。例えば90%まで評価額が減ってしまったら売却する、などのルールを決めれば、失敗したとしてもコントロールができる。
30年間もずっと成果を出し続けるのはごく稀なため、その時の成績によって変更していくのであれば、投資初心者の考える「失敗」ということはかなり起こりにくい。
投資をした人の利益は30年で1000万円になることも
投資信託はかなりリスクの低い商品で、複利で資産を増やしていくことができる。では、実際にいくら運用していけばいくら儲かるのか、シミュレーションをしてみよう。
例えば、月に5万円を積立投資するとしよう。月5万円を30年間積立投資すると、投資金額は総額1800万円となる。期待できる利回りを平均で3%であったとすると、30年間の投資で資産は約2900万円となる。
投資をしなければ1800万円であったものが、積立投資をすることで1100万円も増えるのである。もちろん、今現在貯蓄が有る方で、それを初めに上乗せして投資をすれば、さらに利益が増えるだろう。
投資で一番価値があるのは「時間」。早めの行動がカギ
上記の試算でもあるように、30年間もの長期間投資信託をして利益を出せれば、複利効果で資産の増加が見込める。しかし、30年間ではなく、20年間、10年間であればどうだろうか。同じ投資金額で利回りも同じだったと仮定して、20年であれば資産の増加額は約450万円、10年間では約100万円になる。
このように、投資信託では長期間運用することが重要になってくるため、少しずつでも積み立てて行くことがベスト。積立投資であれば月に5,000円からの積立ができるものもあるため、早めに行動して複利効果をできるだけ効かせて運用するのが効果的だ。