投資信託を始めたいけど、証券会社やファンドをどのように選べばよいのか分からない…、という方のために、ヒントになる情報をお届けします。
選び方のポイントさえつかめれば、ネットで投資信託を探すにしても、銀行や郵便局、証券会社で購入するにしても、自信をもって決定できることでしょう。
証券会社の選び方のポイント
投資信託の窓口となる証券会社は、それぞれ特徴を持っています。証券会社を選ぶときにどこに注目すればいいのか、選び方のポイントを挙げてみます。
扱っているファンドの数が多いところを選ぶ
証券会社によって、扱っている投資信託の種類や数が違います。中には10本程度しかなく、そのうえ手数料が高いものばかりのことも…。証券会社は、扱っているファンドの数が多いところを見つけるといいでしょう。そうすれば選択肢が広がります。
購入の最低額をチェック!
ひとつの投資信託につき1万円から購入可能になっている証券会社もあれば、500円から購入可能なところもあります。少なめの金額からの投資が可能なら、それだけ気軽に投資信託に取り組めますよね?証券会社を選ぶときには、購入できる最低額をチェックしましょう。
手数料をチェック!
投資信託は、購入時と保有時に手数料がかかります。この手数料は、証券会社によって異なります。さらにファンドによって異なることもあります。中には、購入時に手数料がかからないところもあります。保有時の手数料は、利益にダイレクトにかかわってくるので前もってチェックしましょう。
初心者なら低リスクの債権を多く扱っているところを見つけよう
一般的に、債権への投資は利益が出たとしてもわずかですが、リスクが低いという特徴があります。対して株式や不動産への投資は儲かった時の金額は大きめになるものの、損したときの金額も大きく、ハイリスク商品であると言えます。
投資信託の初心者なら、まずは低リスクである「債権」を多く扱っているところを見つけるといいでしょう。
一般的に証券会社は投資信託を扱うプロですから、スタッフもそれなりの知識を身に付けていることでしょう。気に入った証券会社を見つけたら、今度はファンドを選ぶときです。つづいて、ファンドを選ぶときに注意したいポイントについて考えましょう。
ファンドの選び方のポイントは?
ネットではなく、証券会社でファンドを購入するのなら、直接スタッフと相談ができますね。要望をまとめておいて、しっかりと伝えられるようにしておきましょう。
例えば、ちょっと冒険してハイリスクハイリターンの商品を希望するのか、安全を第一にしてローリスクローリターンの商品を希望するのかです。また、余裕資金の金額、だいたいいつ頃を目安に、いくらぐらいの利益を狙いたいのかもはっきりとさせておきましょう。
要望にあった商品が紹介されたら、この商品をすすめる理由を尋ねましょう。また、他の商品と比較してどうなのか、客観的なデータはあるのかどうか質問すると、その商品が本当に購入する価値のあるものなのか、それとも、単に売り手側の都合ですすめられているだけなのか、見抜くことができます。
目論見書に目を通そう
証券会社で商品を紹介され、気に入った商品に出会えたと思ったとしても、即決しない方がいいかもしれません。まずは目論見書を出してもらい、自宅に持ち帰ってゆっくりと考えましょう。こうすることで、売り手側の話に丸め込まれてしまったり、その時の気分で購入してあとで後悔してしまったり、などという事態を避けられます。
ここで挙げた証券会社の選び方、ファンドの選び方のポイントを参考にしてみると、いろいろなことに気付くのではないかと思います。証券会社の選び方にこだわり、後悔しない投資信託を体験してみましょう!
(文/河原まり)