投資の初心者にも向いていると言われる「投資信託」。
ここでは、投資信託についての基本的な知識と、投資信託で利益を上げるために初心者が知っておきたいことについてまとめます。
【この記事の目次】
投資信託は資金の運用をプロに任せられる!
投資信託とは、簡単に表現すると「自分の資金を専門家に預け、投資をお願いする」ということです。
投資をするときには、どんな金融商品を、いつ、どれだけ購入するのか決めなければなりませんが、投資信託なら、資産運用をプロに任せられるというメリットがあります。
これが初心者にとってどれほど魅力的なのかは、株式投資と比較すると分かりやすいです。
株式投資の場合、パソコンの画面を見ながら株価の上がり下がりを常時チェックし、株価が低いタイミングで購入し、株価が上昇したタイミングで売却することで利益が出ますね。
すべては自分自身の判断にかかっているので、その分緊張感がハンパないです。株式投資は大金を投資するので、背負うリスクもそれだけ大きいです。
この点、投資信託なら知識を持っている専門家に資金運用を任せられるので、投資に伴うストレスを軽減させることができますね。
投資に関する専門知識を持っていない初心者さんでも、気楽に始めることができます。
どこでどのように購入するのか?
投資信託は、銀行や郵便局、証券会社で購入するのが一般的です。ネットで購入することもできます。投資信託は、販売窓口によって扱っている商品が異なります。
とある大手銀行で扱っている商品は200本以上とこれでも多めですが、大手のネット証券ではもっと多く、1,000本を超える商品を扱っていることも。中でも商品数が多いのはSBI証券と楽天証券だといわれています。
扱われている商品が多いと、それだけ選択肢も多いというのはメリットでもあるのですが、初心者さんの場合、迷ってしまって決め難いかもしれませんね。
その場合、証券会社や銀行に足を運んで要望を伝え、選択を手伝ってもらうというのもひとつの手です。
投資信託は少額から分散投資できる
投資信託の利点は、少額から分散投資できる、ということ。
これはどういうことかというと、株式や債券などの中から、資産価値が上昇しそうなものを少しずつ購入できる、ということです。そうすると、大きなリスクを背負わずに済みます。これも株式投資と比較すると分かりやすいです。
株式投資の場合、ひとつの商品に大金を投資する必要がありますね。ひとつの銘柄にすべてをかける、という感じになります。その銘柄がもしも倒産してしまうと大損です。
この点、投資信託の場合は投資先をいくつかに分けられるので、そのうちの一つが倒産したとしても、それ以外で利益が上がれば埋め合わせが可能なわけですから、大損をする確率が下がるわけです。
投資信託にも株式と同様、リスクがあることには変わりないのですが、明らかに株よりもリスクは低いと考えられます。
高リターンが見込める商品ほど潜むリスクも大きい
投資信託は、高リターンが見込める商品ほど潜むリスクも大きいと言えます。
もしも賭けの気持ちが強く、大きく元本割れを起こしても「残念だった…、仕方ない」で済むのなら、高リターンを見込める商品に手を出してもいいでしょう。
でも、もしもじみちに少し財産を増やしたい、という気持ちで投資信託をするのなら、見込める利益は少なめでも、低リスクの商品を購入する方がいいでしょう。
手数料がかからない投資信託を選ぶとよい
ほとんどの投資信託の購入には手数料が必要です。
少額の投資なら手数料は気にならないかもしれませんが、少し多めに購入するなら、手数料がかからないノーロード型を選ぶといいでしょう。
たとえば、三菱東京UFJや三井住友銀行などでは手数料のかからないノーロード投資信託を扱っています。
ネットバンクではソニー銀行、ジャパンネット銀行、イオン銀行などで扱っています。
ネット証券は人件費がかからないため、手数料がかかったとしても少額に抑えられていることが多いです。
(文/河原まり)