投資の初心者でもはじめやすい投資信託。ある意味で株式投資よりも低リスクといえます。投資信託は、今後一般的な資産運用の主流になる、ともいわれています。
ここでは、投資信託とは何か?じっさい儲かるのかどうか、初心者が投資信託を始めるにあたって知っておきたい豆知識などについて調べてみます。
【この記事の目次】
投資信託とは?株式投資との違いは?
投資信託とは株のような金融商品の一種です。株式投資との違いは、500円などの少額から始められること。
さらに、「投資信託」の信託とは「信じて託すこと」であるように、自分で投資をする代わりにプロに運用を任せる、というところも、株式投資と大きく異なる点です。
投資信託は、一般の投資家(例えばあなた)が出資した資金を有価証券、金融商品に投資し、運用成果を投資家(あなた)に分配する形態をとります。
投資期間は投資信託によって異なりますが、大体は10年、20年と決められており、中には無期限のものもあります。
投資信託は株式よりも失敗しにくい?
投資信託も株式投資と同じように、必ずしも元本が保証されるとは限りません。どういうことかというと、託したお金が増えるどころか減ってしまうリスクも存在するということです。
ただし、投資信託の方が株式よりも低リスクであるともいえます。
なぜかというと、株は大金を投資するので利益があった場合には大儲けできますが、もしも損をする場合、その損失額も大きいのです。それで、株で大損をするとそれを取り戻すのは不可能に近いこともあります。
投資信託の場合、少額から投資でき、しかも投資先を分散させることができるので、大損をする可能性が低くなります。株に比べて大儲けはしにくいですが、大損もしにくいということです。
投資信託は初心者に向いている
投資信託は、プロのファンドマネージャーに運用を任せられるというメリットもあります。株の場合、常に株価を見張っていなければなりませんね。
しかも、株によっては数分ごとに株価が変化するので、タイミングを逃したくなかったら四六時中パソコンの画面にへばりついていなければなりません。これでは仕事にも家事にも差し障ります。
この点、投資信託ならプロのファンドマネージャーに資金運用を任せられるので手間がかかりません。
それで、自分の仕事を持っている会社員も気楽に始めることができます。それに、投資の知識を持っていない初心者なら特に、プロの力を借りられるというのはうれしいことですよね。
失敗しないためにはそれなりの知識が必要
投資信託はプロのファンドマネージャーに資金運用を任せられるので楽だ、というお話をしましたが、それだから必ず設けられるのか、というと話はまた別になります。
中ほどでもお話しましたが、投資信託にも元本割れ(損をすること)のリスクはあります。
こうすれば必ず儲かる!というコツのようなものは残念ながらないのですが、それでも、投資信託を始めるに当たって基本的な知識を持っていることはためになります。
例えば、投資信託の種類や買える場所、目論見書をチェックすること、分配金の有り無し、投資信託にかかる税金や手数料の有無などです。
投資信託でどれくらい儲かる?
気になるのは、投資信託でどれくらい儲かるのか?ということですね。感覚としては、成功すれば、銀行の預貯金よりも良い投資益が期待できるという程度です。
資金の7%の利回りがあればかなりいい方で、10%を越すことはほとんどないでしょう。少なくとも、初心者でも安心して投資できる低リスクの投資信託にはめったに存在しないでしょう。
7~8%以上の利回りが期待できる商品は、それだけリスクも高いと考えることができます。
(文/河原まり)