【この記事の目次】
副業の収入は少なくても良いのか?
「副業」というものは、本業に対して副次的な収入源として活用するものです。現状の本業での収入だけでも十分に生活できている人でも、少しでも収入が増えればそれは自由に使えるお金として、生活を彩る存在となります。
そんな副業の収入、多くても困ることはありません。中には本業の収入を超える金額を単一の副業だけで賄えている人もいるのです。
廃れたように見える「株式投資」
一昔前までは、ネットでの副業のナンバーワンといえば、誰もが「株式投資」と答えたことでしょう。しかし、今では株式投資に代わる存在として「FX」という言葉を思い浮かべる人が多いことでしょう。
FXのような現代的な取引形態が一般化して、株式投資が古いものであるという印象を形成した原因は、おそらく2008年に起こった「リーマン・ショック」でしょう。当時は株式による損失で大損した人が少なくありませんでした。これによって、「株取引は大損する」という印象が植え付けられ、より少ないリスクで、より手軽に利用できるFXが注目を浴びるようになったのです。
では、もはや株式投資は古い副業なのでしょうか?
【関連記事】 FX口座を比較!初心者が選ぶべき口座とは?
株式投資は本当に古い存在なのか?
しかしながら、その事実をもってして株式投資を古い存在と定義づけることはできません。某研究所にて最近行われた調査では、副業を行っているビジネスマンのうち、インターネットを用いた副業を行っているという回答が最も多く、その中でも特に多かった方法は「株式投資」が23.7%で、これはFXの20.1%よりも3%以上多かった回答なのです。
複数回答なので、株式投資だけを行うという人ばかりではないのでしょうが、インターネットで副業を行っている人のおよそ4人に1人は株式投資を行っているという結果なのです。確かにリーマン・ショックの衝撃は大きいものでしたが、それでもFXにトップシェアを譲らない姿勢を保っているのです。
中には50万円を超える収入を得る人もいる
株式投資の収入の獲得方法は、簡単に言えば「売却益」です。要するに、1株1,000円で購入した株券を、1株1,100円で売却すれば、1株あたり100円の利益が発生します。
もちろん、価格の変動はそんな単純なものではありませんが、全く株価が変動しないということもありません。日々、変動し続ける株価の動向を確認し、利益を出せるタイミングで売却することで利益を確保するのです。
手数料の差し引きも忘れずに!
その際、手数料も必要になるので、その計算も必要になります。株価が高騰しそうな銘柄をチェックし、購入して保有してから株価が上昇したタイミングで売却する。手数料を差し引いても十分な利益を確保できる時もあれば、株価が暴落して大損ということもあります。
確かに、株式投資は多くの人は損をすると言われていますが、上手く株の売買を行えれば1ヶ月で50万円を超える収入を得ているデイトレーダーもいるのです。
スマホからアクセス、手軽にデイトレード
最近では、スマートフォンを用いての株取引も盛んに行われています。この手軽さが、ビジネスマンの副業として株式投資の地位を保持している理由でもあるのです。
副業の「業」の字のせいか、副業には相応の時間が必要だと思う人も少なくありません。確かに、それなりのまとまった時間を必要とする副業もありますが、株式投資ではそうでもありません。スマホの画面を確認し、タッチするだけで取引完了という手軽さがあります。休憩時間に、移動中の空き時間に、暇な時間に何時でもどこでも、スマホの充電が切れていないかぎりは株式投資を行えるのです。
要するに、本業の仕事に差し支えることなく、副業に勤しめるということなのです。株式投資は、未だにあなどれない副業としてその存在を維持し続けているのです。
(文・高橋亮)