【この記事の目次】
ヤフオクの驚くべき出品物
今や押しも押されぬ不動の支持を受けている、インターネットオークションサイト「ヤフオク!(以下:ヤフオク)」。
僕もよく利用しているんだけど、このヤフオクの膨大な出品情報を何となく眺めていると時折わけの分からない出品を発見することがある。
そして驚くべきことに、そんな出品にも入札があるのだから面白いというものだ。
今回はちょっと目を引いてしまう、過去の出品物について紹介していきたい。
これ、いいでしょ~?筆者が落とした素敵な頭巾
ちょっとその前に自慢させて欲しいんだけど、筆者はプロフィール写真を見ると分かるように、白い頭巾を被っている。
この白頭巾も、そもそもヤフオクで落札したものだ。
たしか5,000円程度で落札した記憶があるんだけど、他にも江戸時代の火消しが使っていた当時品の頭巾などは、12,000円もした。
もっとも、保存状態も良好だったため、安すぎる買い物だったんだけどね。
とまあ、この頭巾のようにヤフオクには誰もが興味を抱いて入札したくなるような頭巾もあるんだけど、反対に奇妙な出品物も少なくないのだ。
「なんじゃこれは」の応酬!バラエティに富んだ出品物の数々!
ヤフオクと言えば、出品物がジャンルごとに区分けされていることはよく知られていると思うが、その中に「ネタ」というカテゴリーがあることをご存知だろうか。
この「ネタ」カテゴリー、とにかく中をのぞくと混沌としているのだ。
「金運上昇法(厳選版)300名様限定」
たとえば
「金運上昇法(厳選版)300名様限定」
なる出品物。これは出品者が心を込めて執筆した、金運を上昇させるための手段が書かれているという。
スーパー胡散臭いが、落札価格は3,000円。こんなものに金を出すより美味しいものを食べた方がマシだろう。
しかも商品概要を見てみると、他にも30,000円コース、300,000円コースまで用意している。金運をアップさせようと思っているのに、こんな大金を何故に支出しなきゃならないのか。
「こだわり麻縄蜜蝋なめし7.5メートル×5本」
次に気になったのが「こだわり麻縄蜜蝋なめし7.5メートル×5本」なる出品。
恐らくはSMファンには需要のあるアイテムなんだろう。蝋でなめしているのであれば、きっと縛られた箇所もそんなに痛くなるまい。
しかも5本セットとなって、お値段驚愕の5,800円! この機会に是非入札してみよう!
ケロッグコーンフレークの「くっちゃね星人」
まだまだある。
ケロッグコーンフレークのおまけ「くっちゃね星人」なるチープなプラ製人形が、5,500円から出品されていた。
そもそもケロッグのおまけ駄玩具でありながら強気な値段……と、思いきやこのアイテム、既に複数名が熾烈な入札合戦を行っているではないか!
う~ん、マニアの世界はなんと奥深く、魅力的なんだろう。
「あたしがデリヘル嬢として出張してあげる権利」
それからこれがちょっと笑えたんだけど、若い女の子が都内限定で、「あたしがデリヘル嬢として出張してあげる権利」を出品していた。
価格は20,000円で、自撮り画像が参考程度に添付されているんだけど、なんせ色調で誤魔化してて顔の造形がしっかり掴めない。
なんともきな臭いし、「そもそも売春なんじゃねえの?」と思ってしまうところだけど、商品概要に「状態:中古」と書いてあったのを見たとき、僕はこの出品者が好きになれた。
「重力制御装置」
そして注目すべきは「重力制御装置」だ。
「世紀の大発明!」と出品者自らが感嘆符付きで紹介するこの出品物、どう見てもただのホッピングである。
しかし出品者はこれが重力を制御し、空を飛ぶことも可能だと、やたら長ったらしく「あ、素人が一生懸命ユニークな文章を考えた結果なんだろうな」と思える駄文で説明する。
21世紀の現代に、こんなに滑っている出品物を見ることができたとは、ヤフオク恐るべしだ。
ちなみに落札価格は690円ぐらいだったので、普通にホッピングを買うよりも安いはず。
ヤフオクの「ネタ」カテゴリー、眠れない夜の暇つぶしにぜひ
と、今回はちょっと変わった出品物を幾つか紹介し、はからずもこれら出品物の宣伝になってしまったコラムを書いてしまうこととなった。
まあ見てもらえれば分かるんだけど、「ネタ」カテゴリーのアイテムはどれもユニークなものが多いため、意外と楽しい。
それと同時に注目すべきなのは、どう考えても誰もいらないだろうと思われるアイテムも、結構入札があることと、ネタ出品者の評価が基本的に高いこと。
どんなモノであってもある程度需要はあり、欲する者も少ないながらいるということ。
そして変な出品物を出しておきながらも、発送までの段取りはしっかり真面目にやってくれる出品者ばかりというわけだ。日本人は律儀だなぁ。
要らないモノがあったら、あなたも「ネタ」カテゴリーから出品してみてはいかがだろうか?
(文・松本ミゾレ)