前編ではNISAとは何なのか?について、NISAという名前しか知らない人を対象に解説しました。この後編では、具体的にNISAを始める手順について、「りそなグループのNISA」を題材にして解説しましょう。
【この記事の目次】
NISAを始めるのに必要な口座とは?
りそな銀行においては、NISAが誕生した2013年当初はその加入者の70%が60歳以上でしたが、2年ほどたった今、20代から50代の働く世代(現役層)の申し込みが増えてきました。少額から始められることと、非課税であることなど、制度内容の理解が若年層にも進んできた結果なのでしょう。
ではさっそくNISAをやってみることにしましょう。まず、NISAを始めるには何が必要なのかということですが、投資のためのお金(少額でも可)が必要なのは言うまでもありませんが、それ以外の必要項目として、
- 普通預金口座
- 投資信託口座
- NISA口座
の3つの口座を開設する必要があります。
投資信託口座を解説するために必要な書類とは?
これを読んでるみなさんは、普通預金口座は持っているけど、投資信託口座を持っていないという人が多いと思われますので、その人を対象に話を進めます。これらの口座を開設するための申込手続きも必要です。必要書類は下記の4つが必要です。
- 投資信託取引申込書(ほか申告書など)
- NISA口座申込書
- 住民票の写し
- 本人確認書類(免許証、保険証、パスポートなど)
NISAを始めるには日本に在住していることが条件ですので、住民票が必要なのですね(平成25年1月1日時点の所在確認資料として必要)。ちなみにりそな銀行は期間限定で住民票取得代行サービスもやっているので、こういうサービスを利用するのもいいでしょう。本人確認書類は、郵送時はコピー可、店頭では原本提示となります。
どのように商品を選べばいいの?
口座は無事に開設できました。でもそれだけではもちろんNISAはスタートしません。どのような商品を選べば良いのでしょうか?
NISAの投資対象となる商品には、上場株式や公募株式投信から、上場投信(ETF)や上場不動産投信(REIT)なども含まれ、幅広い商品への投資が可能です。そのため、既に述べたとおり、自分の投資計画に合った商品を取り扱う金融機関を選ぶことも重要といえます。
今回は、NISAに合計10年の非課税期間があるという現行制度の仕組みをふまえ、この非課税期間中に発生する値上がり益、および分配金に対する非課税メリットを存分に享受しやすい投資信託の商品ラインナップを中心に解説します。
ハイリターンを狙い上場株式に投資することももちろんも考えられます。しかし、大きく値下がる可能性もあり、その場合、NISA口座での損失は課税口座の利益と損益通算ができない点、また、各年の投資枠はいったん売却すると再利用できないので売買のタイミングを見極めるのが難しいとも言える点から、投資信託は、長期投資の器としては適していると考えられます。
少額から始められ、運用のプロが銘柄を厳選して運用するため、NISAを初めて活用する人でも利用しやすいですね。
ここで投資信託の分配金について気を付けたい点を一つ紹介します。それは、NISAの非課税メリットが得られるのが「普通分配金」であるという点です。投資元本の返却に当たる「元本払戻金(特別分配金)」はNISAを活用せずとも非課税なのです。
そのため、投資信託として人気のある分配金が毎月支払われる毎月分配型投信の場合、運用成績が振るわず大幅に基準価額が下がってしまい、分配金が元本払戻金になってしまうと、非課税メリットを受けられません。分配金が元本払戻金になりにくい商品を選ぶことも大切になってきます。
りそな銀行では、NISA向けの投資信託として、初心者向けの「安定的に運用したい人向け」から上級者向けの「積極的に運用したい人向け」の商品など、大きく分けて下の5つのそれぞれの特徴をもつ商品が揃っています。
- 「安定運用型」タイプ
- 「バランス型」タイプ
- 「インデックス型」タイプ
- 「資産成長型」タイプ
- 「積極運用型」タイプ
もちろん、投資信託には投資の基本である株価、為替、金利の変動リスクなどがあります。これらを理解したうえで自分の投資スタイルに合った商品を選択することが必要でしょう。
2016年にはジュニアNISAも誕生!家族全員で口座が持てる?
今までのNISAは20歳以上であることが条件でした。しかし!お子さんがいる人にはこれは朗報じゃないでしょうか。来年の2016年から0歳から19歳の未成年者専用の「ジュニアNISA」が誕生します!
これ、考え方によってはすごい話だったりします。私の両親もそうでしたが今までは子供名義で口座を作ってそこにコツコツ貯めたり、学資保険で進学資金を賄ったりしていました。それがこれからはこのジュニアNISAに投資することによって値上がり益がそのままお子さんの資金になっていく可能性もあるわけです。
ジュニアNISAは学資保険と同じく0歳から親権者による手続きで加入することができます。りそなグループでは今、「ジュニアNISA口座予約キャンペーン」が、2015年の12月30日まで実施中で、抽選で213名(に・い・さ)にグルメ券30,000円が当たります!
NISAは私たち働く世代(現役層)が預金以外の資産をふやすための新たな選択肢です。前編とあわせてここまで記事を読んだあなたであれば、NISAのメリット、デメリットも含めてかなり理解が深まったのではないでしょうか?思い立ったが吉日、今からはじめてみませんか?私ももちろんはじめましたよ!
(取材協力:りそな銀行)