20代では全体の2.6%!年収600万円の割合と結婚のハードル
共働きが当たり前となりつつあるものの、女性の労働環境が十分に整備されているともいえない昨今では、生活のためにも結婚に際して男性の収入を女性がチェックするのは当たり前のことともいえるかもしれません。
独身の男性の場合、年収600万円というのが結婚のハードルのひとつと言われています。しかし、結婚適齢期の独身男性にとって年収600万円を稼ぎ出すのは簡単なことではありません。
年収600万円の壁を突破するにはどうすればいいのか徹底調査しました。
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結婚するなら600万円以上という女性は多い
「好きになったらお金のことは関係ない」ともいいますが、実際のところ結婚相手の年収が気にならない女性はいないでしょう。結婚相談所などでも年収600万円を最低条件としている女性も少なくありません。
当然、年収が高ければ高いほど余裕のある暮らしを実現できますし、将来に向けて十分な貯金もできます。それなりの生活レベルや貯蓄額を実現するためにも、理想をいえば1,000万円を……というところでしょうか。
しかし、高望みばかりしていては婚期を逃してしまう可能性もあります。そこで多くの人が設定しているラインが年収600万円と考えられます。
日本人の平均年収は約500万円なので、それよりもワンランク上を設定しているということになります。誰でも頑張れば手が届きそうなイメージもありますが、単純に計算してもひと月あたり50万円は稼がなくてはいけないというのは容易いことではありません。
まして、若者の就職事情が悪化により、結婚適齢期の男性の中にはボーナスのない非正規雇用者も増えていて、年収600万円をゲットするのはますます難しくなっている昨今なのです。
もし、どうしても年収600万円を最低条件とするならば、女性自身の年収と合計して、夫婦としての世帯収入が600万円を達成していればよしとするのもひとつの考え方です。
しかし、女性は出産や子育てで一時的に離職しなければいけないケースも多々あり、将来にわたって安定収入を見込めるとは限りません。やはり現代の日本では、給与所得者は男性の方で、妻は専業主婦になるというパターンがどうしても多いのです。 このような現実を考えると、男性に年収600万円という条件を提示するのは高望みとはいい切れません。年間を通して必要になる日常の生活費や光熱費、携帯電話などの通信費、家賃や住宅ローン、子どもの養育費や教育費、さらに将来に備えた貯蓄などさまざまな支出をシミュレーションしてみると、どうしてもこれぐらいは必要になってくるのです。
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年収600万円は全体の5%
しかし、年収600万円を達成している会社員はけっして多くはありません。キャリアとビジネスに関するニュースサイト「リクナビNEXT JOURNAL」の調査によれば、年収600万円以上のビジネスパーソンは全体のわずか5%ということです。 もちろんこれは非正規雇用者も含めた平均値なので、データを正社員のみに絞ると5.9%とやや増えます。それでも、ほんの一握りに過ぎないことに変わりはありません。しかもこれは、大手企業の管理職など一部の高収入の人たちが引き上げている数字なのです。
国税庁の平成26年度「給与実態統計調査」でも年収600万円台を突破しているのは約280万人で、確かに全体の5.9%になっています。同調査でも平成22年度からほとんど数値は変わらず6%前後を推移しています。
国税庁調査を男女別に見てみると年収600万円以上の男性は200万人、女性は40万人と圧倒的に男性が多いことがわかります。
働く女性が増えてはいるものの、結婚や出産などによって仕事のキャリアが中断されることのないような環境はまだ整っていないためと考えられます。
男性ばかりに年収の条件を求めるのは酷のように思う人もいるかもしれませんが、現在の日本では男性の方が高収入を得る機会に圧倒的に恵まれているのはまぎれもない事実です。
結婚に際して女性が男性の収入を条件とするのは仕方がないことでもあるのです。 高収入の男性と結婚したいと考えている女性を「ブスのくせに」と揶揄する声もたまにありますが、それは的外れな批判です。どのようなスペックの女性であっても、将来設計というものはあります。
それが贅沢三昧したいというようなものならば話は別ですが、郊外にささやかなマイホームを持ち、子どもを大学まで行かせたいという現実的な将来を考えた時、やはり年収600万円程度は必要です。
「自分も働け」という意見もありますが、託児所の整備も不十分な昨今、女性の収入がすべて託児費用として消えてしまう例も少なくありません。
やはり「最低でも年収600万円はある男性と結婚したい」と、考えることはけっして悪いことではないのです。
20代で年収600万円台は全体の2.6%
実際のところ結婚適齢期の男性で年収600万円台の人はどれぐらいいるのでしょうか。
転職情報を提供するサイト「DODA」の「平均年収ランキング2015」によれば、20代で年収600万円以上の人は全体のわずか4%ほど、その中で600万円台は約2.6%とのことです。そのうち22~24歳ではなんと0%という結果が出ています。
国税庁による平成26年分「民間給与実態統計調査」でも20~24歳の平均年収は248万円、25歳~29歳では344万円と600万円とは程遠い金額になっています。
20代男性と結婚したいと考えている女性にとって、これは思案のしどころです。
男性の結婚適齢期はとくにないという人もいますが、それは間違いです。とくに子どもを持ちたいと考えているならば、なおさらです。
「男はいつでも子どもを作ることができる」という人もいますが、それはラッキーな事例に過ぎません。ひところ卵子の劣化が問題になりましたが、じつは精子を作る能力も年齢とともに衰えます。遺伝子的なエラーの起きやすさは卵子以上という研究もあります。
できれば男性も20代で結婚しておくことが、少子化対策にも欠かせないといえます。
20代男性では年収600万円はまだ難しいかもしれません。しかし、東京などの大都市に本社を置く一部上場の大企業の正社員など、年齢とともに年収が右肩上がりになっていくと思われる男性を選択するというのも、ひとつの賢い選択です。
30代、40代まして50代の高収入なフリーランス男性よりも、堅実な職業を持つ将来性のある20代の方が結婚相手としてはいろいろな意味でおすすめです。
20代で年収600万円を超える職種
それでもどうしても年収600万円超えの20代男性と結婚したいと考えるならば、特定の職業や業種、業界に絞って相手を探すという方法もあります。25人に1人しかいない計算の年収600万円超え20代男性ですが、いるところにはいるのです。 先に紹介したサイト「DODA」の「20代の平均年収 職種別」調査でのランキングを見てみましょう。
- 1位 外資系投資銀行総合職(約650万円)
- 2位 銀行融資関連ハンドマネージャー等(約560万円)
- 3位 製薬会社MR担当(約500万円)
となっていて、平均値としては外資系投資銀行だけが600万円超えをクリアしているころがわかります。わずかに及ばないハンドマネージャーやMRも、年収600万円以上の人の比率は比較的高くなっています。
また、ITコンサルタントなども20代で年収600万円超えをしている人が少なくありません。ただし、浮き沈みも激しいのが特徴で、年齢とともに年収も右肩上がりになっていくことは必ずしも保証されていない点は要注意です。
以上のように、年収600万円台の男性との結婚はけっして簡単なものではありません。そもそも出会うチャンスも多くはないでしょう。
合コンなどを利用する人も多いかもしれませんが、20代で年収600万円を達成している男性は多忙なことがほとんどで、合コンにうつつを抜かしている暇はないものです。
年収600万円台の男性と結婚するには、自分もそのような企業に就職するのが、大変ではありますが一番の早道ではあります。それは、自分も20代で年収600万円を稼ぎ出す女性になれるかもしれないということでもあります。
そうなれば、家事や子育てを引き受けてくれる男性と結婚するというのもひとつのライフスタイルでしょう。
日本経済の先行きに不安要因ばかりの多い今日この頃だからこそ、男性も女性も結婚に際しては年収600万円をひとつの指標としたいところです。
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