勉強は長い人生で欠かせないものですが、勉強できる機会というのは限られています。やはり勉強が本分である学生がもっとも勉強できる環境であることは間違いなく、社会人になると途端に勉強する機会が減ってしまいますよね。
しかし最近ではオンラインスクールというサービスが数多く登場しています。ネットをよく利用する方はご存じかもしれませんが、動画で学ぶサービスです。
幅が広すぎるオンラインスクール
一口にオンラインスクールと言ってもその内容はさまざまです。資格取得系の「Livoo!」やスキルアップ系の「Street academy」、IT系スキルの「ドットインストール」などサービスごとに特色があります。
また、社会人のスキルアップを目的としたサービスも多く、語学やビジネスマナーはもちろん、中にはマーケティングまで学べるサービスさえあります。
そしてこういったサービスの特徴は動画で学ぶ点です。それぞれの講座は講師や難易度によって分けられており、自分の習得状況にあわせたところから始められるようになっています。
たとえば英語の授業であれば、
- 基礎英語
- ビジネス英語
- TOEIC
- 英語学習法
- ビジネスシーン別
などと分けられています。そのためあまり基礎に自信がなければ「基礎英語」から、TOEIC対策が目的なら「TOEIC」といったように、マイペースに学べます。
また、動画も細かく区切られているため、仕事から帰ってきてから受講したり毎日の通勤時間に受講できるため、隙間時間をうまく使えるのも便利です。
スタートラインや、授業を受けるペースを自分で選べるのがオンラインスクールの最大のメリットといえるでしょう。
基本的には録画された動画を見て勉強しますが、ときには生放送で受講者とチャットでコミュニケーションを取りながら授業を進めることもあります。講師の方に直接質問したり、自分の作品の評価を聞くこともできるため、普通のスクールと比べても遜色ありません。
まさかの0円!?
授業が幅広く、いつでもどこでも学べるオンラインスクールですが特筆すべきことはまだあります。それは0円で受講できるという点です。
もちろんすべての授業が無料で受けられるわけではありません。中にはすべて無料のサービスもありますが、そういったサービスでは講師がアマチュアだったり、かなりマイナーな授業だったりします。
しかしそれでも一部の授業は無料で受けられます。多少の制限こそありますが、うまく使えば無料でスキルアップすることも可能なわけです。
もちろん有料なら制限はないため、一気に学びたい人はお金を払って受講してもいいでしょう。基本的にどのサービスも月額1,000円前後なので、1カ月集中的に学べば簡単に元は取れます。
無料であれ有料であれ、学ぶ機会が少ない社会人としては活用したいサービスですね。
学生以外が学ぶことが難しい日本
一度社会人になってしまうと後戻りできないのは日本の欠点と言えるでしょう。たとえばフィンランドだと大学には幅広い年齢の人がいます。社会人として経験を積んでから大学に入る人も多いので、さまざまな経験を得てから将来への道を選び直すことも可能になっています。
しかし一方の日本では社会人になれば勉強する機会はなくなり、一度選んだ道を選び直すには多大な労力を必要とします。その結果、好きでもない仕事を淡々とこなし、生産性が低下しているのかもしれませんね。
とはいえ日本でもオンラインスクールが活発化しており、今後もさまざまなサービスの登場が予想されます。もしかしたら社会人の身の振り方も変わるかもしれません。価格はともかく、学べる環境が身近にあることは大きなメリットですからね。
パソコンやスマホさえあればどこでも授業を受けられて、マイペースに進められるオンラインスクール。ぜひ一度試してみてください。
(文/kaztel)