「足下をみる」「靴でその人が分かる」など、世の中には“履いている靴が人を表す”とした言葉が溢れている。
アメリカ・カンザス大学の研究では、63人の学生に208種類の靴の写真を見せ、形や色、コンディションなどから履いている人物の性格を予想させたところ、90%の確率で持ち主の人物像を当てることができたそう。また日本ではあまり聞かれないが、海外の高級レストランのなかには、きちんとした靴を履いていなければ入店を断るところもあるらしい。
なるほど、靴はその人そのものであり、ある種のシンボルなのかもしれない。私もいい靴を履いている人を見ると、なんとなく「いい生活しているんだろうな」と思ってしまうものである。
高級紳士靴は高収入の象徴
ビデオリサーチ社は以前、首都圏在住の男性を対象に、「高級ブランド靴をもっている?」というアンケートを実施している。その調査結果が、かなり興味深い。
「高級ブランドをもっている」と答えたのは、全体の10人1~2人だったが、年収1000万円以上になると所有率が倍程度に跳ね上がっている。お金持ちは時計や靴にお金をかけるとよくいわれ、そのようなイメージを抱く人も少なくないなかで、まさにその通りの結果となっている。
靴は、その人を表すステータスにもなっているようだ。
逆に高収入を装うのも簡単
次にマイナビウーマンが、働く女性を対象に実施した「年収の高い人を見極める方法は?」というアンケート。こちらでは「高そうな小物を身につけている」「いい靴を履いている」などの声が挙がっている。
ビデオリサーチ社の結果をもとにすれば、見極め方はバッチリ!といえる。ただ逆に、高級紳士靴を履いていれば、お金持ちでなくとも高収入を装えるわけだ。
年収が高いほうがモテやすいのは周知の事実。それを装って異性の反応を待つのも、出会いを得る方法としてはひとつアリな気がする。
高収入を装うのもいいけど?今よりもっと年収のいい会社に転職したくない??
誰もが認める高級紳士靴3選
では、実際にどの高級紳士靴を履けばいいのか。とりあえず、「John Lobb(ジョンロブ)」「Berluti(ベルルッティ)」「MARINI(マリーニ)」の有名3ブランド。これらを履いておけば、高収入に見られること間違いないだろう。
・John Lobb
(画像はスクリーンショットです)
1849年にイギリスで創業した老舗。英国王室から「ロイヤルワラント(王室御用達)」を受けており、世界最高品質とも評されるTHE高級靴ブランドだ。モテたい、だけど高級紳士靴に興味はない、そんな人はJohn Lobbからはじめよう。代表モデルである「PHILIP Ⅱ」は、10万円前後から購入できる。
・Berluti
(画像はスクリーンショットです)
1895年にアレッサンドロ・ベルルッティがフランスで創業して以来、同家が引き継いでいるクラシカルなブランド。フランス伝統の技術を踏襲しつつも、ほかでは見られない大胆な独創性がある。パプロ・ピカソやアンディー・ウォーホル、フランク・シナトラといった著名アーティストに愛されたのは、そんな姿勢にシンパシーを覚えたからなのかもしれない。代表モデルの「ALESSADORO」は10万円前後から購入可能。
・MARINI
(画像はスクリーンショットです)
1899年にジュゼッペマリーニがイタリアで創業、今では3代目のカルロ・マリーニが受け継いでいる。なんと、彼1人が靴製造における全行程を手掛けている、というのだから驚き。それゆえ、1カ月に4~5足しか生産していない。あまりに希少なので、正直なところ、10万円前後で手に入れることは不可能だ。ただ、履いていれば異性だけでなく、同性からの目をひくこともできるはず。それをメリットととるか、デメリットととるか、それは自分と相談してみよう。
高級紳士靴はいざというときの大きな武器になる
メンズたるもの、高級紳士靴のひとつやふたつはもっておいて損はない。異性とのきっかけづくりもそうだが、いざというときの大きな武器になる。ちなみにあくまできっかけになるかも、ということであって、仲が深まったときに「タダの靴好き」と思われかねない点には注意してほしい。
(文/吉松京介・エストリンクス)