社会人1年目の新卒社員にとって、毎月決まったお給料がもらえる身分になるのははじめてのことですね。まだ社会人としての第一歩を踏み出したばかりで、覚えることや慣れないことで日々一生懸命だと思いますが、将来的に結婚や出産に備えて、毎月いくらぐらい貯金すればよいのでしょうか。
【この記事の目次】
20代女子が30歳まで目標とする貯金額は500万円
新入社員として働き始めて約半年ほどが経ち「そろそろ貯金を……」と考え始める人も多いと思います。実際に金額にばらつきがあっても、毎月決まった額を貯蓄にまわしている新卒女子は少なくありません。
マイナビウーマンが未婚の働く女性22歳から29歳におこなったアンケートでは、30歳までに貯めたい目標とする貯金額は500万円となっています。
その理由は、「無理なく貯蓄ができて、結婚や出産といった大きな出費にもある程度備えられるから」という理由が多いようです。 30歳までに500万円という金額は、本当に無理なく貯められるのでしょうか。
毎月55,000円貯めよう!
厚生労働省がおこなった統計では、22歳大卒新入女性社員の平均月収は手取りで166,000円、ボーナスは148,000円、平均年収は約247万円と算出されています。
また、家に入れる平均金額は20代前半では25,000円、20代後半では38,000円ほどです。 実家暮らしで家賃や水光熱等がかからない場合、家に入れるお金を差し引いても新入社員で毎月140,000円程度手元に残る計算になります。
30歳になるまであと90ヵ月あるので、500万円貯めるなら毎月55,000円貯めればよいことになります。ボーナスからも貯金すれば、月々の負担額は更に軽くなるでしょう。それなら入社して数年くらいは貯金しなくても、あとでしっかり貯蓄をすれば大丈夫なのでしょうか。
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貯金は早めに!3年間で月々の負担額は30,000円も上がる
もし新卒から数年間は貯金をせずに25歳の4月から貯金をスタートした場合、30歳までに残り56か月となり、500万円貯めようとしたら月に83,000円も貯金をしなければなりません。貯金のスタートが3年遅れただけで月々の負担額が30,000円も上がってしまうなんて、なかなか苦しい現実ですね。
しかも500万円はあくまでも30歳までに無理なく貯められる金額であり、決してそれだけあれば充分という金額ではありません。引っ越しやマイホーム購入、妊娠、出産、育児期間中も安心して休め、子どもの教育費にも余裕がほしいとなると700万から800万くらいは貯めておきたいところです。
収入は少ないが支出も少ない新卒のうちから貯金をしよう!
社会人経験が増え、月々の収入がアップしても1人暮らしを始めたり、車を買うなどすれば支出がグッと増えてきます。また、入社して数年たてば有休を取って海外旅行へ出かける計画があるかもしれませんし、先輩や同僚の結婚式に出席する機会も増えるかもしれません。
私自身も20代後半からそうした支出が増えていった記憶がありますし、大人になるにしたがって徐々に交際費の支出は増えていきます。実家暮らしで目立った支出がない新卒のうちは、収入は少なくても支出も少ないので、実は貯金をはじめるのに無理のない時期だといえるのです。
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結婚や出産など人生のイベントに備えて貯金を!
結婚すれば収入が増えても毎月自由に使えるおこづかいは決まっていたりするので、独身時代に贅沢な暮らしをしてしまうと、家庭を持った時にストレスを感じやすくなってしまいます。
結婚や出産など、人生のイベントによってライフサイクルが変わりやすいのが女性です。まさかの時にそなえて、貯金は多いほどよいでしょう。
かといって貯金が日々の生活に負担をかけてしまうのもつらいので、30歳までに無理なくしっかり貯金を増やしたいなら今すぐ貯金をはじめることをおすすめします。「30歳までに○○万円貯める」という明確な目標を立てれば、貯金が増えていくのがきっと楽しくなりますよ。
(文/木野紫)
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