サラリーマンのお小遣いや主婦の趣味という裾の尾が非常に広い投資方法としてFXという仕組みがあります。
雑誌などで5,000円からはじめられる!と紹介されていたり、FXの専属トレーナーとして生計を立てている人などが紹介されているうえ、仕組み自体はそこまで難しいものではないため、株式投資などの勉強が必要となるものと比べ手軽に始められることから注目度は非常に高いです。
取引時間も取引所は24時間開いており、ほとんどワンクリックで取引が成立するため、お昼ご飯を食べながらや仕事や家事などが全部終わった後の夜の時間などにも参加できるなど柔軟性の高い仕組みになっています。
FXとはお金の売買である
そもそも、FXとはどういうものなのでしょうか?
FXとは日本で使われる造語で、外国通貨の売買で為替差益を目指す「外国為替証拠金取引」のことを指しています。
FX自体は「Foreign eXchange」という日本人が作った造語で、英語では「Foreign Exchange Margin Trading」あるいは「Foreign Trading」と言う方が通じやすいでしょう。
FXの基本的な仕組みは、「通貨自体に投資すること」になります。アメリカドルや豪ドルなどの好きな通貨と日本円を両替すると考えるとわかりやすいかもしれませんね。
国内外で活用されている通貨の価値は、時間ごとに取引され、刻一刻とその価値を変えていきます。その上で、ある通貨の価値が上がりそうだ、ある通貨の価値が下がるかもしれない、と考えながら「通貨を両替」していくことでその差額を利益として得ようとする取引をFXというと考えてください。
通貨は、毎分毎秒につき数多く取引されています。そのため、取引価格は絶えず変動しています。
この取引価格のことを為替レートといい、例えば1ドル120円、1ユーロ140円といった表現はまさにこの為替レートです。経済ニュースなどでよく使われる円安・円高といった表現は、この為替レートを端的に示した表現といえます。
また、FXではこうした価格を表示する際にドル/円、豪ドル/円、ドル/ユーロといった2つの通貨と間にスラッシュの入った表示が出てきます。これを通貨ペアといいます。
通貨ペアは、2種類の通貨の組み合わせのことを指し、スラッシュを境に左側を基軸通貨、右側を決済通貨とします。
FXとは投資なのか?あるいは投機なのか?
FXは多くの誤解がある取引であると思います。FXと聞くと投機やギャンブル性の極めて強い仕組みであるように捉える人も多いのではないでしょうか?
確かに、FXはその仕組み上、使ったお金以上のマイナスを抱え込んでしまう可能性のある仕組みになっています。
しかし、それは安易なトレード感を持ち、十分な情報を勉強しなかったFX初心者の末路にほかなりません。これは、人生において適当で行き当たりばったりの行動からは成功は導かれないという真理がFXにも当てはまるだけでしょう。
FXは投資です。このサイトに訪れる様な勉強熱心な方々にとって、FXは身を滅ぼすようなリスクの高い取引ではなく、自分のお金を十分に活かし、更にそれをより大きく膨らませることができるチャンスのある取引であると感じられるはずです。
FXの特徴
FXの特徴は様々にありますが、ここでは大きく3つの特徴についてご説明します。
少額からスタート
FXはいくらから始められるのでしょうか?
基本的には、ある通貨を1単位以上買えるお金があれば始められます。例えば、1ドル120円だったとした場合は、120円あれば始められるということになります。
とはいえ、120円では当然利益が少ないのは明らかです。自分が使えるお金の量と相談しながら、自分の身の丈に合った取引が出来るというのはFXならでは特徴といえるでしょう。
ただし、FX会社に口座開設をするときに取引証拠金という、いわば取引担保となるお金を少額入れる必要があることは頭の片隅に置いておいてください。
また、少額でも大きなお金を動かすことができます。これをレバレッジといって、日本の取引所では最大で25倍まで設定することができます。
仮に5万円投資したとして、その25倍、125万円を動かすことができるということになります。
当然、125万円動かしているので、5万円投資の時と比べて利益も大きくなる一方で損害も大きくなります。この仕組みが、先述したマイナスを抱え込んでしまう仕組みというわけです。
確かに大きな利益になることは魅力ですが、十分にFX取引に慣れてからこの仕組みを活用することをお勧めします。
手数料
株式投資などのFX以外の投資と比べて決定的なポイントは、FXは手数料がほとんどかからないという点にあります。特に、現在のFX会社や取引所の多くは手数料が無料で設定されています。
自分の活用しようとする資金がそのまま投資として活用できるという特徴は、自分の資産を大きくするという視点からは、非常にメリットの大きいポイントですね。
取引時間
FXは日本国内の取引ではなく、海外との取引が主になります。日本では深夜でも海外では昼間ということがありえますね。
FXは24時間、取引を行うことができます。ただし、取引所によっては、システムのメンテナンス時間などがあるため、実際のところ、24時間365日、全ての時間で活用できるというわけではない様です。
このあたりは、自分が口座開設した取引所に確認することが必要でしょう。
FXのお金の増やし方
FXでお金を増やす方法は2種類あります。それについて簡単にご説明します。
お金の売買
買った通貨の価値が上がる、或いは売った通貨の価値が下がることで利益を得ることができます。これを、為替差益といいます。買った通貨の価値が上がるというのは非常にわかりやすいと思います。
例えば、1ドル100円の時に100ドル買い、1ドル120円の時にその買ったドルを売ると、1万円で買った100ドルが、1万2千円になって帰ってきたことになりますね。
売った通貨の価値が下がるというのは、ちょっとピンと来ないかもしれません。
FXでは空売りと言って、売りから入る取引手段があります。ここでは詳しい説明は省きますので、そういう手段があるんだなという程度に覚えておいて下さい。
金利差
超低金利政策の続く日本ではピンと来ないかもしれませんが、そもそもお金は持っているだけで金利が付くものです。
外貨預金をしたことがある方はイメージしやすいかもしれませんが、海外の通貨の中には日本とは比べ物にならないほどの金利が付くものもあるのです。それはFXによる海外通貨でも一緒のことが起こります。
FXでは金利が1日ごとに付き、それをスワップ金利或いはスワップポイントと呼んでいます。取引以外のFXでのお金の増やし方がこのスワップ金利を使ったものです。
中には年利にして5~7%も付く通貨もあるため、無視できません。
まとめ
FXは世間一般のイメージである投機やギャンブルとは全く異なった、投資対象と呼んでいい仕組みです。十分な知識と経験があれば、お金を増やすことのできる金融商品と言えるでしょう。
ぜひ、FXについて十分に学んで、自分の資産を大きくする一助として下さい。応援しています。