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信用情報機関とは?ブラックリストや自分の信用情報の確認方法を知っておこう

投稿日:2017年8月22日 更新日:


住宅ローンの借入や、消費者金融系カードローン、銀行系カードローンなど、個人融資を利用する場合には審査が行われます。クレジットカード会社への申し込み時も同様に、審査をクリアしてからのカード発行となります。

これらの審査時には、信用情報機関に個人信用情報の照会が行われるのですが、信用情報機関とはどのような機関で、どのようなタイミングで照会されるのでしょうか?この記事では、信用情報機関とはどういう機関なのかについて解説します。

信用情報機関とは?

銀行や消費者金融会社などの貸金業者、クレジットカード会社などでは、金融取引をする場合に、ローン審査やクレジットカード審査が行われます。審査時に申込者の過去の契約記録がチェックされるのですが、その記録を登録・管理しているのが信用情報機関です。

延滞の有無を調べる返済状況の確認や、クレジットカード利用履歴であるクレジットヒストリーの確認、任意整理・個人再生・自己破産などの債務整理履歴の確認など、利用者本人の金融取引内容が見られます。

信用情報ブラックっていうブラックリストがあるの?

よく、金融事故を起こしたらブラックリストに載るといいますが、信用情報機関にはそのようなリストはありません。信用情報機関には金融取引の記録が登録され、金融事故を起こした場合には、その事故情報が登録されるため、金融業者に知られてしまうということなのです。

つまり、俗にいう信用情報ブラックとは、単にマイナス情報が記録されているという意味を指し、本当にブラックリストが存在するわけではないのです。

日本における3つの信用情報機関

日本には信用情報機関は3つあります。1つは日本信用情報機構(JICC)、1つはシー・アイ・シー(CIC)、1つは全国銀行個人信用情報センターです。昔は5つほどの信用情報機関があったようなのですが、統廃合が進み、現在はこの3つとなっています。それぞれの機関ごとに会員となっている会社が異なりますので、その特色を含めて1つずつ見て行きましょう。

日本信用情報機構(JICC)

日本信用情報機構は、主に消費者金融と信販会社が加盟している信用情報機関で、最も古い信用情報機関として知られています。全国信用情報センター連合会とテラネット、CCBの3つが合わさってできた機構で、改正貸金業法指定機関となっています。

情報がリアルタイムで分かるといわれており、非常に利便性の高い信用情報機関として定評があります。

シー・アイ・シー(CIC)

シー・アイ・シー(CIC)は、信販会社やクレジットカード会社中心の信用情報機関ですが、多くの銀行や消費者金融も会員となっています。毎月1回以上は金融取引情報が更新されているので、情報の鮮度が高く、数多くの個人信用情報を取り扱っています。

全国銀行個人信用情報センター

全国銀行個人信用情報センターは、銀行や信用組合、信用金庫など、銀行と同じ枠組みで考えられている金融機関が登録しており、銀行系のクレジットカード会社の登録も多い信用情報機関です。

こちらも多くの個人信用情報を管理していますが、自己破産の官報情報を登録しており、登録機関が10年間という長きにわたるところが特徴です。銀行系であるためか、厳しい印象を持つ人が多いようです。

信用情報はいつ確認される?金融取引審査の流れ

金融取引をしようと思うと、審査が行われますが、特にカードローンやキャッシングに申し込んだ人は、金策のひっ迫性から、審査が通るかどうかにやきもきしている人が多いかと思います。

では、カードローンやキャッシングの審査において、信用情報機関が登録している個人信用情報は、一体いつ照会されているのでしょうか?審査の流れとともに、審査基準について触れたいと思います。

ステップ1.申し込み

カードローンやキャッシングは、銀行カードローンも消費者金融カードローンも、まずは申し込みから審査が始まります。というのも、審査では申し込み情報も参考にするからです。カードローンもキャッシングも、来店だけでなく電話やFAX、ウェブ申し込みを採用しているところが多いので、所定のフォーマットに入力していくだけで簡単に申し込むことが可能です。

もちろん、ここで誤った情報を入力すると審査落ちの確立が上がるので注意が必要です。特に年収を大げさに書いて、審査で有利にしようと目論む人が時折いらっしゃいますが、バレる可能性が高いので、必ず正確な情報を記入しましょう。

ステップ2.属性審査

申し込みが済むと、属性審査が行われます。属性審査は、氏名や電話番号などの本人情報や、住所や子供の有無などの住居・家族情報、勤務先名や年収などの勤務先情報の他、保険や他社借入状況なども確認されます。

それぞれの項目ごとに点数化され、合計点数が基準点以上であれば、属性審査を通過するという流れになっています。コンピューターが計算することが多く、早ければ30分程度で属性審査は完了します。

ステップ3.信用情報照会

属性審査に通過したら、借入希望者本人の過去の取引に問題がないか、信用情報の照会が行われます。遅延や滞納、債務整理などの事故情報が掲載されていると、審査通過は厳しくなるでしょう。

また、信用情報になんの履歴もないスーパーホワイト状態の場合も、審査には不利となります。このケースは現金主義であるために金融取引の記録がない場合と、債務整理が完了して間もないために金融取引の記録がない場合が考えられます。債務整理後である可能性を考え、敬遠する金融業者が多いため、審査で不利となるのです。

信用情報機関の豆知識

ここまで、信用情報機関についての大まかなお話はさせていただきましたが、お読みになった方は「信用情報ブラックでも他の信用情報機関に登録している業者から借り入れできるのか?」「自分の信用情報がどうなっているのか知ることはできるのか?」という疑問を感じませんでしたでしょうか?信用情報機関に関する豆知識として、この2つの疑問にお答えしたいと思います。

金融事故情報は共有されている

信用情報機関が3つもあって、それぞれ登録している業者が異なるのであれば、信用情報ブラックになっても他の業者から借入ができるのではないか?という疑問を持つのは当然だと思います。特に、信用情報ブラックとなってお金に困っている人は切実に思うはずです。

しかし、この場合は借入は厳しいというのが結論です。なぜなら金融事故情報はほかの信用情報機関同士で共有されるからです。そのため、1つの業者で事故を起こしたとしても、ほぼ全ての業者がその事実を知ることになります。

自分の信用情報の開示方法

自分の信用情報の開示方法はあるのでしょうか?自分の信用情報を見たい場合は、開示窓口に行くか、郵送で開示請求をする、ネットで開示請求をするなどの方法で、見ることが可能です。500円から1,000円の手数料が必要なので用意しておきましょう。

原則本人のみの請求となり、本人以外の人の場合には、法定代理人であるか、委任状が必要となるので注意が必要です。

まとめ

信用情報機関は個人の信用情報がしっかりと掲載されているため、金融取引を行う場合には、各業者が照会します。もしも金融事故を起こした場合には、借入に不利となりますので、金融事故は起こさないように注意が必要です。

軽い気持ちでちょっと遅延しただけでも、事故情報となる可能性がありますので、お金の管理はキッチリとする必要があります。

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