焼肉食べ放題2,980円!牛角のカルビ、いくら食べたら元が取れる?

節約・貯めたい        2015年12月17日

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焼肉食べ放題

(この記事を読むのに必要な時間は約 3 分です。)

私は4年半ほど某焼肉屋で働いていた経験があります。普段は食べ放題メニューを提供していませんが、団体のお客様のみ、事前予約があれば食べ放題OKというお店でした。食べ盛りの学生が来店したときは赤字にならないか心配でしたが、果たして原価はいくらなのでしょうか?

牛角の食べ放題で元が取れない理由

お肉ってちょっと原価が高いイメージがありませんか?でも、100gあたりの原価を調べてみると、カルビ100gあたり100円前後で仕入れられるそうです。 

大手焼肉チェーンの牛角なら、大量仕入れのディスカウントがあるので、70~80円くらいだと言います。牛角の食べ放題は一人あたり2,980円なので、75円/100gと考えると、牛角のカルビを4kg以上食べなければなりません。1食あたりのお肉を食べる量の目安は80gと言われていますが、単純計算すると50食分になります。

また、ほかのメニューを食べても食べ放題の金額を回収するのは難しいです。ご飯は大盛りでも1杯30円程度。たくさん食べて元を取るのは現実的ではありません。

ちなみに、一番原価率が高いのは野菜。傷みやすいので、新鮮なものを仕入れようとすると高いです。私が働いていたお店は、あらかじめカットされた状態で仕入れていました。ただし、野菜が足りなくなったときはスーパーへ行き、野菜を購入しています。仕込み担当のパートさんがカットして使っていたので、利益率がよくないことは言うまでもありません。

焼肉屋が儲かる理由は調理の負担

牛角のカルビは一皿あたり定価490円。ある程度たくさん食べるなら、食べ放題のほうがお得です。

一方、焼肉屋側はどうでしょうか。お肉の仕入れ値はともかく、人件費を考えると「どこまで儲かるの?」というイメージがあると思います。焼肉屋の利益率は意外と高く、30~40%が目安です。 

なぜ、それだけの利益が出せるのでしょうか。

まず、焼肉は調理の手間がかかりません。食べ放題のお店でも、お肉や魚介類、野菜を生で提供し、お客さんに焼いてもらうからです。だから、スピーディにメニューを提供でき、スタッフの手間もかかりません。 

スタッフが調理する場合も簡単なメニューが中心です。私が働いていた焼肉屋でも、アルバイトがお肉の味付けやご飯の盛り付けをするといった程度でした。さらに、従業員の8割がパート・アルバイトのスタッフだったので、人件費も抑えやすくなります。以上のことから、焼肉屋は調理の負担が少なく、利益率を上げやすいです。

もっとも、お肉をカットするのは焼肉屋の重要な仕事。さすがにアルバイト任せにせず、社員が担当していました。ちなみに、社員さんはお肉をカットするために専用の包丁やスライサーを使います。危険な機械を使う作業なので、単にコスト削減だけでなく、パート・アルバイトが安易に触って事故になるのを避けるという意味合いもあります。

元を取る必要はある?

「食べ放題で元を取りたい!」と思っている方もいると思いますが、食べ放題でたくさん食べてもカロリーオーバーで太ってしまいます。私の経験上、食事制限や運動はつらいし、ダイエットして元の体型に戻るまで多大な時間を要します。ジムに通うならお金もかかってしまうでしょう。

そして、元焼肉屋店員の立場からすると、一般のお客様と食べ放題のお客様が同時に来ると混乱します。お肉だけを提供するわけではないので、通常どおりキッチンを使っていると、そのうち厨房側は“しっちゃかめっちゃか”になっていきます。とにかくたくさん頼む食べ放題のお客様が来店すると、とても大変です。(私のお店では、食べ放題のお客様にはピーク時を少しずらして来店もらうように頼んでいました。)

もし、お肉を頼み過ぎて食べ残してしまったら、本人もお店もきっといい思いはしません。おいしいものは適量を食べることが一番。お腹いっぱいになっても食べ続けるより、「腹八分目は医者いらず」の精神を大切にしましょう。

(文/マオ)

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マオ
マオ
2人の子供の母。子供との時間をより大事にできる仕事を追求した結果、2014年4月からライターとしての活動を開始する。「分からないことがあったらまず調べる」をモットーにいろいろなジャンルの記事を執筆しています。2016年に調理師免許取得を目指して勉強中。

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