パチンコ業界

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パチプロが期待値5万円以上の台を独占という事実

投稿日:2016年4月19日 更新日:


いやあ、世の中嘘つきだらけだ。先日、僕は痛々しい光景を目にした。

友達と食事に出かけた帰り道、閉店間際のパチンコ屋の前を通りがかったところ、店の前で号泣しているじいさんがいたのだ。事情を聞けば、年金をほとんど使い切ってしまい、途方に暮れていたのだという。

そこまで突っ込むなよ、と言いたいところだったが、ふと周囲を見ると、何やらカメラマンが右往左往している。何事かと思えば、どうやらこの日、この店はパチンコタレント(パチタレ)が来店して、動画を撮影していたようだ。見たこともないパチタレだったけど、じいさんを慰めている間、このパチタレが「今日も快勝!この店は優良店すわ」みたいなことを言っているのが耳に入ったときには、思わず苦笑した。

パチタレは誰の味方なのか?

最近、パチンコ店は昔のように、堂々とイベントを告知することはできない。しかし、それでは客が呼べないので、こっそりとブログにイベントの示唆を入れたり、パチタレを呼んで客足の増加を画策している。

僕も以前、このパチタレの真似事をしていたが、僕は嘘がつけない性格なんで、カメラが回っていたって当たらないと舌打ちするし、出ていない店を「すごい店ですね!」とかは絶対言わなかった。

パチタレ業界も少ないパイの奪い合いで、新参者が仕事を得るにはどうしてもコストを低くする必要があり、正直さっぱり儲からないのでアホらしくなって辞めた。

ところで、大多数のパチタレ共はどうだろう。笑えることに、全く玉を出してない店を、100%店の味方の視点で、精一杯嘘をついて盛り上げるケースが多い。

そもそも、パチタレはどこからやってくるのか。ほとんどの場合、彼らが所属している媒体があり、その媒体にパチンコホールがお金を出して、宣伝のために動画収録を依頼する。宣伝なので、大抵のホール側の思惑としては、せめて取材の日ぐらいは還元しようということになる。

が、中には取材で呼んでおきながら、全く還元しない店もある。そしてパチタレの中には、そういう店と“いい関係”を築き、甘い汁をすすろうとする者もいるようだ。

パチタレが還元率の高い台を独占

昨年のことだ。あるホールに呼ばれたパチタレが、そのホールのプロデュースを請負うというイベントもどきが開催された。パチタレがプロデュースをするということ自体、ホールの責任者は何を職務放棄しているんだと思うんだけど、ともかくこのイベントもどきの当日、馬鹿らしい事態が発生した。

なんと、プロデューサーであるパチタレ自身が、そのホールで普通に遊技しちゃっていたのだ。しかも、知人のパチタレを数名呼んで、彼らにも遊技させたというのだから、一般の遊技客からしたら「なんだあれは」という話になる。

それだけではない。このパチタレが座ったパチスロ台が、もっとも還元率の高い設定6で、取り巻き共々、大勝したという。設定6の台をぶんまわしても、100%勝つ保障があるというわけでもないが、1日に50,000円以上勝つことは、そう難しい話でもない。

前述のように、パチタレを呼ぶ際にはホールがギャラを支払う。そのギャラの中から報酬が出るにも関わらず、仲間を呼んで身内で儲け、これをホール側も「宣伝になるぜえ」と考えるという、前代未聞の異常事態が実現したのだ。

インターネット掲示板や、各種SNSでは、当然ユーザーによってこの行動が問題視されることとなった。件のパチタレが所属していた媒体は、その後謝罪文を発表し、「このパチタレが勝手に行ったホールとの問題である」との一文とともに、契約を解除する旨を表明している。

これもどうかと思う話だ。自身の媒体から出た馬鹿を、こうやって切り捨てることで幕引きを図ろうとしていたのだろうが、パチタレ1人でそんな大それたアホなことができるはずがない。本当に笑えるのはここからだ。今年に入ってこの解雇されたパチタレ、同じ媒体でしれっと復帰していることが発覚したのである。

ユーザーを舐めていないと、こういうことは決してできない。ユーザーはいい加減、目を覚ましたほうがいい。あなた方はホール、媒体、双方から大いに舐められているのだ。

ユーザーが本当の意味で目覚める必要もある

ただし、こういう事態を引き起こした原因は、ユーザーにもある。打ち手を馬鹿にしたような幼稚なゲーム性の台をメーカーが販売し、それがホールに導入され、エンドユーザーが打つ。負けても勝っても、ネット掲示板にボロクソに貶す文章を書き殴っておきながら、そのくせパチンコから足を洗うことがない。

「クソ台だ、クソホールだ」とかいいながら、嫌な顔して日々ホールに貢ぐ。よしんば勝ち続けていたとしても、人生を真っ当に生きる人とは言えない。それに、遊技人口は年々減っているが、そのくせ一人当たりの投資額は、反比例して上がっている。

要はユーザーは、どこまでもツラいスペックの台を出しても、そのうちの一定数は、たとえどんなに生活が困窮してもパチンコを辞められないと、メーカーもホールも踏んでいるのだ。だからこそ、さきほど書いたようなおかしなイベントもどきが起きている。

文句を言うユーザーは、その熱量を実際にパチンコ断ちするために使うべきである。ユーザーが減少し、投資する者もいなくなれば、ああいう業界は存続の危機を感じ、そこで初めて再生のために建設的な動きに出る。

今のパチンコ業界は、メーカーが送り出す高額でしょうもない機能を搭載し、頭の悪い音と光を乱射する台を、ホールがありがたく購入し、その購入代金と、さらにホールの利益となる資金をユーザーが落とすだけの餓鬼道だ。

そしてヘビーユーザーはこの境遇に怒りを爆発させつつも、「明日こそは」と投資を続ける。そのくせ、たまにそういった状況に一石を投じる業界人が現れれば「ウザいなコイツ」とか「同じ穴の狢だろう」と誹謗中傷を浴びせる。彼らを見ていると、僕は悲しくなる。自分が全く見えていないのだ。

いい加減、目を覚まして、ギャンブル依存症の自分と決別すべきだ。

(文・松本ミゾレ 写真・monotoomono / Shutterstock.com

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