30歳という年齢は、バリバリ仕事としている年齢というイメージを持っている人が多い年齢です。働き盛りの30代といわれる最初の歳であるため、社会的地位を確立している人も増えてくる年齢ともいわれています。
しかし、そんな30歳で貯蓄がゼロという人も数多くいらっしゃいます。収入は安定しているので生活費には困っていないのだけれども、給料の大半を消費しているため、ちっとも預金額が増えないという人が多いのです。
一定金額の貯金がないと、人生に必要な資金を貯えるのが後手に回るため、後から苦労を強いられる可能性がありますし、それ以前に世間体という意味でもどのような目で見られるのか気にしなければなりません。
そんな30歳貯金なしの状況について、どのようなことが考えられるのか?この記事で一緒に見て行きましょう。
30歳で貯金なしの人が直面する世間体
30歳で貯金がない人は、世間からどのような目で見られているのかを気にしている人が多く、実際に自分が気にしている通りの見られ方をしているようです。
ここでは、ネット上の口コミや投稿サイト、専門家などの意見などを徹底調査するという方法で、典型的な世間体に対する悩みについてまとめてみました。
独身者も結婚している人もほぼ同様の事柄を気にしているようなので、参考にしていただければと思います。
浪費家と思われているか気になる
30歳で貯金なしの人は、世間から浪費家だと思わるのではないかと気にしている人が多く、実際そのように思われがちとなっているようです。
一般的に30歳という年齢は社会人になってから10年近くが経過している年齢であるため、貯金をするための時間はたくさんあります。
それにもかかわらず貯金ができていないとなると、無駄遣いが多かったり、感情のままに消費をしている浪費家であるとみなされがちのようです。
そう思われないためには、お金の使い道に対する目的意識をしっかりと持っておくことが重要となります。
貧乏だと思われているか気になる
30歳で貯金なしの人は、貧乏だと思われているか気にしている人がいらっしゃいます。
また、世間の目から見ても貯金がないイコール貧乏であると判断することもありますので、貯金なし状態は貧乏メンタルになりやすい状態ともいえるでしょう。
心理学的にいうと、人はメンタルに左右される場合が多く、メンタルが貧乏になると本当に貧乏になるための思考や行動をするようになります。貧乏自体は悪いことではありません。貧乏でも金持ちメンタルを持っていると金持ちに成り得るからです。
しかし、貧乏メンタルになると貧乏になる確率が高まりますので、「貯金はないけれどお金もちの資格がある人間だ」という風に振る舞っておくと良いでしょう。
将来性がないと思われているか気になる
貯金は将来に対する備えとして蓄えられる性質があります。しかし30歳で貯金なしの場合には将来に対する備えができていないため、資金的な将来性がないとみなされてしまうようです。
また、30歳で貯金をしていない状況から、資金的な面だけでなく、人としての将来性を査定されてしまうこともあります。
お金が人のバロメーターとなるかどうかは分かりませんが、少なくとも消費や貯蓄という行動の結果と判断され、貯金をしてこなかった行動に対して将来性を疑われることが多いようです。
30歳で貯金なしだと後から必要資金がのしかかる
30歳で貯金なしの場合、後から必要資金がのしかかってくる可能性があるので注意が必要です。
たとえば未婚である場合には結婚資金が必要となります。結婚資金は式場費用だけでなく、婚約指輪や新婚旅行、新生活の準備費用などまとまった資金が必要ですので、早めの準備がおすすめです。
結婚したら仮に世帯年収が高かったとしても、今度は住宅ローンや保険、教育費などの固定費用が家計を圧迫します。思った以上にお金がかかるという人も多いので、少しでも多く貯金をしておく必要があるでしょう。
老後にも資金は必要です。年金だけでは生活費は赤字となりますので、その分貯金を切り崩さなければならなく可能性があります。
つまり、ライフプランを逆算すると、少しでも早い段階から貯金をしておく必要があることが分かりますので、30歳で貯金がない場合にはすぐにでも貯め始めることをおすすめします。
30歳で貯金がない人は実は多い?
ここまでお読みいただいた人は、ひょっとすると自分に貯金がないことに焦りを感じられたかも知れません。しかし焦る必要はありません。なぜなら30歳で貯金がない人は結構多いからです。
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(2016年)」(2人以上世帯)によると、貯金額(金融資産含む)がゼロの30代の世帯は全体に34.2%となっており、30代のうち約3人に1人が貯金がなしという実態があります。
貯金は必要ではありますが、過剰に焦る心配はありませんので、今からコツコツと貯えて行きましょう。
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30歳で貯金なしの人が40歳まで貯金したらいくらたまる?
では、ここからは前向きな話をして行きたいと思います。もしもあなたが30歳で貯金なしの場合、今から40歳になるまでの10年間、無理のない範囲で地道に貯金をしていった場合にいくら貯めることができるのでしょうか?
30歳から39歳までの平均年収を参考に、シュミレーションをして行きたいと思います。
30歳から39歳までの平均年収を確認
貯金のシュミレーションとして、30歳から39歳までの各年齢の平均年収を参考にしたいと思います。平均年収の場合には一体どれくらいの貯金が理想なのか?男女別に計算していきましょう。
30代の男女別平均年収
男性 | 女性 | |
30歳 | 450万円 | 377万円 |
31歳 | 470万円 | 381万円 |
32歳 | 485万円 | 384万円 |
33歳 | 500万円 | 390万円 |
34歳 | 499万円 | 389万円 |
35歳 | 510万円 | 395万円 |
36歳 | 528万円 | 396万円 |
37歳 | 530万円 | 399万円 |
38歳 | 551万円 | 405万円 |
39歳 | 555万円 | 409万円 |
※出展:転職サイトDODA
貯金の目安は収入の10%から15%
貯金の目安は収入のおよそ10%から15%が理想だといわれています。
つまり、10年分の年収を合算して、10%や15%を掛け算すると、30代で貯めることができる貯金額が計算可能です。一般的にいわれている目安を参考としているため、無理のない範囲で貯めることが可能な貯金額となります。
10年間の収入は
- 男性が5,078万円
- 女性が3,925万円
です。これに目安のパーセンテージを掛けると、どれくらい貯金ができるかが分かります。
30歳から39歳までしっかり貯金した場合にはこれだけ貯まる!
男性の場合から計算しましょう。まず毎月収入の10%を貯金にまわした場合には、
5,078万円×10%=507万8千円
となります。毎月15%を貯金にまわした場合には
5,078万円×15%=761万7千円
貯めることが可能です。
女性の場合で10%を貯金に回した場合には、
3,925万円×10%=392万5千円
15%の場合には3,925万円×15%=588万7千5百円
貯めることが可能です。
以上の結果から、たった10年の間に、かなりまとまった金額を無理なくたくわえることが可能であることが分かります。
まとめ
30歳で貯金なしの場合、浪費家や貧乏、将来性がないとみなされる可能性があります。人生は年齢を経るごとに必要な資金がのしかかってきますので、早めに貯金を始める方が良いでしょう。ただ、30代で貯金がない人も多いので、焦る必要はありません。
30代から40代になるまでの10年の間だけを見ても、無理のない範囲でまとまった貯金をすることはできますので、まずは10年間を目標にコツコツと貯えを増やしていってはいかがでしょうか?早速今月から始めましょう。