年収を上げたい 政治・社会

本当に幸せになれる年収とは何円なのだろうか?

投稿日:2017年2月16日 更新日:


「毎月あと30,000円あればもう少し生活が楽になるのに……」そう思うことはありませんか?

しかし、なかなか現実は厳しいもの。

2000年ごろに「ヒルズ族」がリッチな存在として注目されていたのは覚えているだろうか。彼らヒルズ族の中には未だに「お金が全て」のような考えを持っている人もいる。だが、世の中本当に「お金が全て」なのだろうか。

いや、「お金が全て」ではないことくらいは誰でも分かっている。だがしかし、少しでもお金があった方が買えるものの選択肢が増えるし、生活が豊かになるのは紛れもない事実だ。

では、「一体どのくらいの収入があれば、人間は幸せになることが出来るか」と言う究極の命題について、今回は考えてみようと思う。

まず世界各国の平均月収は?

ざっくりとした統計だが、世界各国の平均月収・給料を見てみよう。

年収900万円

都市名 平均月収
(所得税、住民税、社会保険料などを控除した手取り金額)
東京 240,000円
ニューヨーク 280,000円
中国 95,000円
ドイツ 240,000円
パリ 190,000円

(出典:プレジデント2007年12月号)

である。

これを見ると、世界的に見て日本人の給与は高い方と言える。

年収アップが幸福感アップに比例する限界値とは?

2002年にノーベル経済学賞を受賞した、米プリンストン大学の心理学の専門家、ダニエル・カーネマン教授が非常に興味深い調査を発表している。

この調査によると、

世帯年収が75,000ドル(2016年10月現在の日本円にして約780万円)以下の人では、収入が上がるに比例して「喜び」や「満足感」などの幸福度が増幅するのに対し、この金額を超えると幸福度が増幅しない

ことが明らかになった。つまり、年収500万円が年収700万円になれば幸福度は増すが、年収800万円の人が年収1,000万円になったとしても幸福度は増えない、と言うことだ。

よくテレビや映画などで、億万長者が不幸になると言う話があるが、この金額、なるほどと言う気がする。

実際、日本とアメリカでは物価や文化も違うし、為替レートの問題もあるので、この75,000ドルを単純に日本円にした金額が果たして最高に幸福度の高い年収なのかは断言できないが、この金額がひとつの基準になるだろう。

年収780万円の生活レベルとは?

では、2016年10月時点の75,000ドルと言う前提で、年収780万円の生活レベルを考えてみよう。この年収ならよほど贅沢をしなければ、ある程度余裕のある生活を送ることが出来るだろう。

まず、年収780万円の手取り額は600万円前後になる。この600万円を単純に12ヵ月で割れば毎月手元に入る給料は50万円になる計算だ。この金額を元に月々の生活費をシミュレーションしてみる。

内訳 金額
家賃・住居費 200,000円
電気代 10,000円
ガス・水道代 8,000円
携帯代 30,000円
インターネット・固定電話代 10,000円
食費 50,000円
外食費 50,000円
保険料 30,000円
お小遣い 60,000円(夫婦で30,000円ずつ)
日用品等 30,000円

以上を合計しても478,000円となり、まだ少しだけ貯金額に回せる余裕がある。
※ただ、これは夫婦のうちひとりのみの所得であるため、いわゆる共稼ぎとなるとさらに世帯収入の合計額は増える。

もし子供がいれば教育費などの家計を確保するために学資保険や住宅ローンに加入する必要もあるかもしれないし、外食費などを調整してやりくりする必要も出てくるだろう。

さらに今後、年金制度が改悪される可能性もある。消費税などの税金の割合も変わり負担額が増加することもある。老後の貯金のことを考えればもうちょっと質素でも良いかもしれないが、これでおおよそのイメージが見えてきたのではなかろうか。

これを見てさらに年収780万円を目指したくなったあなたは「差額330万円!大企業と中小企業の年収はなぜここまで違う?」と言う関連記事も読んでみてほしい。

年収と幸せに相関関係はあるのか?

この780万円と言う年間平均給与の金額が良いとされている裏には、お金を有意義に利用するには無駄遣いをしないことが大切であると言う考えがある。

贅沢な暮らしを送りたいからといって、無理して家賃が50万円もする家に住めば、もちろんその分の支払いに苦しむことになる。しかし家賃10万円から20万円くらいでも贅沢な気持ちになることは可能だ。

「幸福度を上げる、満足させる=生活費を上げ、生活レベルを上げる」とは必ずしも言えない。

高層マンションや、デザイナーズマンションに住まなければ幸せな気持ちになれないのか?毎年海外旅行に行かなくては幸せな気持ちにはなれないのか?と、ひとつひとつ幸せの計算方法について真剣に自分に問うてみるべきだ。

その先に、少しずつあなただけの幸せが見えてくる。

あなたが満足出来る贅沢を探す

まず、自分自身がお金で得ることが出来る満足度を理解して、その満足度を満たしてくれる生活を探すことが大切だ。住まいだけでなく、旅行やショッピングでも同じことが言える。

手元に多少のお金があるからといって、毎回背伸びして飛行機のビジネスクラスを選ぶことが贅沢とはかぎらない。あえて5台も6台も車を所有する必要もない。

要は自分の収入に対する出費の目安額を定め、自分なりの最高のぜいたくな生活スタイルを構築することが大切なのだ

結婚がもたらす幸福感とは?

本当に幸せな年収は年収900万円?

男性にとっても女性にとっても、生涯独身でいる方が幸せなのか、それとも結婚して夫婦となり家庭を持ち主人・主婦となった方が幸せなのか、これは永遠のテーマであろう。それぞれのメリットをまとめてみよう。

独身のメリット 結婚のメリット
  • 自由な支出額が増える
  • 自由な時間が増える
  • 趣味に没頭できる
  • 自由に恋愛できる
  • 仕事に没頭できる
  • 夫、妻に助けてもらえる
  • 仕事のやる気がアップする
  • 社会的信用度がアップする
  • 税金面で優遇される
  • 子育ての楽しさを味わえる

細分化すればあと50個くらい挙げられそうだが、大枠で捉えればだいたい上記の内容になってくるだろう。

どっちが自分にとって本当に幸せなのかについては、突き放すようだが自分で決めるしかない。結婚が絶対幸せだと断言はしない。職業や人生の目標などによって、どうしても結婚が向かないと言う人もいる。

独身には独身なりの、結婚には結婚なりの幸福度を醸成する方法はいくらでもある。今の日本は特にその点の自由が大きい時代だと言えるかもしれない。

だから、既婚者と違い独身だからといって希望を捨てる必要はまったくない。

収入を上げるのは仕事や出世だけではない

何を当たり前なことを……と思うかもしれないが、給与所得者として給料やボーナスと言った収入を上げるための方法は、出世だけではない。

ライフワークバランスと言う言葉が浸透して久しいが、今の時代もきっとこれからの時代も、所得額の額面だけで人生の満足度や幸福度を得られない時代になってきている。

仕事一筋で起業してビジネスを成功させた人は華々しく見えるだろう。しかし、そう言う成功者でも、実態は生活の面や人間関係の面で多くのものを失ってきたはずだ。

起業家だけではない、頑張って働き中間管理職まで出世した人も、人生や暮らしにおいてさまざまなことを取捨選択してきた結果なのだ。

サラリーマンだけではなく、弁護士や会計士、一級建築士などの難しい資格を取って独立開業を成功させた人も、人生において多少は何かを犠牲にしている。

また、貯蓄を切り崩し資産運用したもののその運用に失敗し高い授業料を払った人も多くいる。

もっと言えば出世をして、収入を上げて何がしたいのか、もし年収1,000万円になったら何がしたいのか、それが決まっていないのであれば、無理に収入を上げ高額所得者になることに躍起になる必要はないのではないか。

もし年収1,000万円になったら何がしたいのか?

くり返すが年収1,000万円を目指すために、毎月の給料やボーナスをアップさせて収入を上げるための方法は仕事や出世だけではない。

メインの仕事で給料の支給額を上げられなくてもそれは必ずしも負け組と言うわけではない。それ以外で、FX投資や不動産投資を学んで資産を増やすことを始めてみても良いのだ。

特に不動産投資は初心者でも、信頼と実績のある投資会社から最適なプランを紹介してもらることで、確実に収入や貯蓄をアップさせているものも沢山いる。

未経験で、自己資産が少ないというあなたも十分に成功が見込めるだろう。まずは無料資料請求をしてみるだけでも収入アップの一歩につながるかもしれない。

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また、ヤフオクなどで自分の創作物や不要品などを売って、収入をアップさせると言う方法もある。収入を得るポイントは無限にあると言っていい(※)。
(※副業については「こんな副業で月5万円?あなたにもできる副業一覧」という記事に詳しいのでぜひ読んでほしい)

それ以外で年収を上げたいと言うならば、転職は一つの有効な手段として捉えておくと良いだろう。特に長くその会社で働いていると、同業界・同職種の水準と言うのが分からないことが多々ある。

例えば所得控除、保険控除、配偶者控除、社会保険料控除なども適正に処理されているかどうかは意外に理解していない人も多い。

もしかすると、もらえるべき収入を得られていない可能性がある。そんな不安や疑問があるならば、一度転職エージェントに相談してみてはどうだろうか?

多くの転職の実績やノウハウのあるエージェントならば、今の自分の市場価値を見ることが出来るだろう。それは案外、自分の思っていた回答をはるかに超える高いものかもしれない。

転職はそれからでもいいと思う。転職サイト「リクルートエージェント」ならば、多くの実績があるのが大手の強みであり、専門家プロファイルにより対象を絞った正確な市場価値を参考出来るため新規登録してみるのもよいかもしれない。

年収75,000ドルと言う金額が示唆するものとは

以上のようにして、お金の使い方をしっかり自分らしく管理をしていくことが必要なのだ。そのようにお金を利用できれば、自分の幸せに目安が出来、コントロールすることが出来、金額に応じた生活の充実感を得ることが出来る。

最後になるが、お金と同じくらい、いやそれ以上に価値のあるものが収入レベルだけではなく「知識」と「経験」であろう。これがあれば、お金を得るチャンスにより多くめぐり合うことが出来る。

上手に節約し、上手に稼ぐことこそ、あなたの人生の自由度を向上させてくれるのだ。

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