ふだん、何気なく銀行を利用している方もいると思います。じつは、銀行の使い方を見直すと、節約ができる可能性もあります。今回は、ちょっと生活が豊かになる、おトクな使い方やサービスをまとめてみました!
【この記事の目次】
銀行口座は用途に応じて分けよう
節約を心がけるなら、まずは銀行口座を分けるのが常識です。引き落とし専用口座、日常的に使う口座を用意したうえで、長期的な投資をするための銀行口座を開設します。3つの銀行口座にお金の流れを分けることで、今まで以上に管理がしやすくなるはずです。
日常的に利用する銀行口座のポイントは、いつでも引き出せるネットバンクがおすすめです。ネットバンクなら24時間365日、コンビニのATMから簡単に引き出すことができます。急にお金が必要なときでも、すぐに引き出せるからです。
生活準備資金は3年分の生活費が良い
いざというときのために、すぐに使える現金はたくさん欲しいものです。流動的な普通預金を用意することで、ケガや病気、会社からのリストラなどで収入が得られなくなっても、お金が足りなくなるリスクを避けられます。
しかし、ある程度の金額を定期預金に回さないと、資産運用によるお金は増えていきません。そこで、生活に必要なお金を計算しましょう。
流動的に動かせる普通預金は、生活費の3年から5年分のストックがあると良いとされています。それ以上ある場合は、定期預金や投資に回しても構いません。反対に、3年分の生活費も確保できないなら、定期預金や投資に回すのは早計だと考えられます。
3年分の生活費を確保していると、精神的な余裕が生まれます。「いつ仕事を辞めてもよい」という気持ちが芽生え、かえって仕事に打ち込むことができる人もいるようです。生活のために働くという枷に縛られず、自己実現のために働くことができるからかもしれません。
定期預金は確定拠出年金口座がおトク
生活に必要なお金に余裕がある場合、定期預金や投資を利始めるべきです。もし、定期預金にお金を回すなら、確定拠出年金(DC)でお金を貯めるのがよいでしょう。その理由は、普通の定期預金よりも利回りが高く、積立金額の控除が適用されるからです。
確定拠出年金とは、老後の年金を積み立てるための国の制度です。利回りと税制面でメリットがあるため、積極的に利用すべきだと言えます。しかし、現在は一般層に広く浸透していません。普及しない原因は以下の通りです。
- 自分で加入手続きを行う必要があり、加入時に7,000円程度の費用負担がかかる
- 原則として自分が60歳になるまで解約できない
- 株式投資用の口座というイメージがあり、リスクがあるという印象がある
確定拠出年金は、基本的に元本割れのリスクがありません。また、確定申告をすることで一部の金額が控除される強みがあります。この銀行口座はひとつの金融機関でしか作れませんが、節約したいと思う方は、ぜひとも開設しておきましょう。
手数料無料のネット銀行をフル活用しよう
近年、オンラインショッピングが当たり前になりました。オンライン店舗は、ネットバンクを開設しているケースが少なくありません。そこで、ネットバンクからお金を振り込み、振込手数料を節約しながら、スムーズな取引をしましょう。
私のイチオシは野村信託銀行のネットバンクです。なんと、月に30回まで他行への振込手数料が可能なので、高い節約効果が期待できます。オンラインショッピングを好む方は、ぜひとも抑えておきたいネットバンクです。
貯蓄や節約のために早速取り組もう
日ごろ、銀行の利用方法を意識する方は少ないかもしれません。しかし、使い方ひとつで貯蓄や節約のしやすさが大きく変化することが分かったと思います。参考にできるポイントがあると感じた方は、早速明日から取り組んでみてください。
(文/大古ゆき)