ドラえもんやサザエさんなどとともに、日本の国民的アニメであるクレヨンしんちゃんは、ひとつの時代を代表する人気アニメ作品です。主人公の「しんのすけ」はとても個性的で、その個性が人気の秘密だといわれています。
この記事では「しんのすけ」の父親ではる野原ひろしについて紹介します。今回焦点をあてる内容は、ズバリ野原ひろしの年収についてです。
妻みさえや子供を養っている野原ひろし。
- 彼の月々の給料でしっかりと家族を不自由なく生活させているのか?
- 世間的には勝ち組という設定なのか?
その実態を徹底調査してみました。
野原ひろしのプロフィール
野原ひろしは双葉商事に勤める商社マンです。妻と子供2人、愛犬と暮らしており、埼玉県に自宅を構えています。一戸建て住宅に住んでおり、35年ローンを返済しながら日々生活をしています。
年齢は35歳で、アラフォーに突入したところという設定で、丁度働き盛りの年齢だといえるでしょう。そんな野原ひろしの年収は650万円で、アニメの中では妻のみさえから安月給だと揶揄されていますが、実はしっかりと稼いでいるようです。
身長は180cmとかなり高く、高収入で高身長となっています。大学が中退しているので学歴は高卒となりますが、限りなく3高に近いプロフィールとなっています。
野原ひろしのプロフィール
身長:180cm
年齢:35歳
家族構成:4人家族(妻と子供2人と愛犬)
自家用車:セダン
仕事:サラリーマン
勤務先:双葉商事
役職:係長
自宅:埼玉県在住で一戸建て住宅
住宅ローン:あり
年収:650万円
野原ひろしの年収は同世代に比べて高いのか?
野原ひろしの年収は650万円だと紹介しましたが、同世代に比べてこの年収は本当に高いのでしょうか?求人情報・転職サイトDODAが調査(2014年)した年齢別の平均給与を元に、野原ひろしの年収がどの程度のランクに位置しているのかを調べてみました。
35歳の平均年収はいくら?
35歳の平均年収は470万円です。この金額から考えると野原ひろしの年収はかなり高水準だといえるでしょう。
全体の分布を確認すると、
- 年収300万円未満の人が全体の11%
- 年収300万円から400万円の人が全体の25%
- 年収400万円から500万円の人が同じく25%
となっており、300万円から500万円で全体の半数を占めていることになります。
- 年収500万円から600万円が17%
- 600万円から700万円が10%
- それ以上は合計12%
となっています。つまり、野原ひろしは上位22%の年収となっており、同じ35歳の中ではかなり高収入であることがいえます。
35歳の平均年収分布
年収300万円未満 | 11% |
年収300万円から400万円 | 25% |
年収400万円から500万円 | 25% |
年収500万円から600万円 | 17% |
年収600万円から700万円 | 10%(野原ひろしの年収は650万円) |
年収700万円から800万円 | 6% |
年収800万円から900万円 | 3% |
年収900万円から1,000万円 | 1% |
年収1,000万円以上 | 2% |
男性だけでみた場合の35歳の平均年収は?
平均年収の中には女性の年収も含まれています。
35歳男性の平均年収が500万円であるのに対して35歳女性の平均年収は381万円となっており、男性の平均年収に比べて女性の平均年収は随分下回っています。
そこで今度は、男性同士だけで比較してみたいと思います。
35歳男性で
- 年収300万円未満の人は全体の7%
- 年収300万円から400万円の人は21%
- 年収400万円から500の人が26%
で、この層が最も分布として多くなっています。続いて
- 年収500万円から600万円が19%
- 年収600万円から700万円が12%
です。年収700万円以上の合計は全体の15%となっており、男性同士で比較しても野原ひろしは上位27%のところに位置しています。
35歳男性の平均年収分布
年収300万円未満 | 7% |
年収300万円から400万円 | 21% |
年収400万円から500万円 | 26% |
年収500万円から600万円 | 19% |
年収600万円から700万円 | 12%(野原ひろしの年収は650万円) |
年収700万円から800万円 | 7% |
年収800万円から900万円 | 4% |
年収900万円から1,000万円 | 1% |
年収1,000万円以上 | 3% |
野原ひろしの年収は世間相場として何歳の人の年収なのか?
では、野原ひろしと同じだけの年収をもらおうと思ったら、世間相場では何歳にならないともらえないのでしょうか?年齢別の平均年収を調査してみました。
まず、野原ひろしよりも1歳上の36歳の平均年収は479万円なので、野原ひろしと同じだけの年収を得るにはさらに歳を重ねる必要があります。40歳になったとしても、世間での平均年収は540万円なので、まだ随分足りません。
世間の平均年収が600万円を超えるのは45歳になった時で、45歳の平均年収は616万円です。
46歳が629万円、47歳が640万円とだんだん野原ひろしの年収に近づいていきますが、結論をいうと、48歳で652万円の平均年収となり、野原ひろしと同等の年収となります。
つまり、野原ひろしは世間一般で考えると、48歳の人が平均的にもらっている年収となっており、年収的には十分勝ち組に位置しているのです。
年齢別平均年収一覧
- 36歳:平均年収479万円
- 37歳:平均年収489万円
- 38歳:平均年収496万円
- 39歳:平均年収515万円
- 40歳:平均年収540万円
- 41歳:平均年収534万円
- 42歳:平均年収551万円
- 43歳:平均年収566万円
- 44歳:平均年収588万円
- 45歳:平均年収616万円
- 46歳:平均年収629万円
- 47歳:平均年収640万円
- 48歳:平均年収652万円
年収の割には厳しい小遣い制度
ここまでお読みいただき、野原ひろしはかなりの高収入であることをご理解いただけたかと思います。しかし、そんな高収入の彼も、自分が自由に使えるお金は限られているようです。
なぜなら、野原家は小遣い制が導入されており、野原ひろしが毎月もらっているお小遣いは3万円なのです。あなたは毎月のお小遣いが3万円と聞いて高いと思われましたか?それとも安いと思われましたか?
新生銀行が2015年に調査したサラリーマンの小遣いの平均値は、月37,642円とのことです。このデータから見ると、野原ひろしの小遣いは平均よりも7,000円以上下回っていることが分かります。
つまり、稼ぎは平均よりもかなり多くあるけれども、毎月のお小遣いは平均よりも随分下回っているという状況です。それだけ妻のみさえがしっかりと財布の紐をしめているということなのかも知れませんが、アニメの中で度々小遣い値上げを要求する彼の気持ちも分からなくはないデータとなっています。
まとめ
野原ひろしは同じ年齢の人と比べて、かなり高収入を得ているサラリーマンのようです。その年収は上位22%に位置しており、いわゆる勝ち組となっています。男性同士の年収だけでみても上位27%とやはり上位となっているため、しっかりと稼いで家族を守っていることが伺えます。
反面、お小遣いは3万円で、全国平均よりもその水準が低く、妻のみさえにしっかりと財布を握られているということが分かります。高収入のエリートサラリーマンであるにも関わらず、妻にお小遣いの値上げを要求する茶目っ気もあり、アニメでの名脇役として多くの人から愛されている存在です。
(文/田中英哉)