1日に人はどれだけイライラするのか
現代人というのは毎日が、何者かに追いかけられているようなもので、とくに最近は大人だけではなく子供までそういった傾向が強くなってきている。
イライラする、落ち着かない、感情が不安定になって周囲にあたってしまいそうになる。しかしながらその原因が何なのかが本人にも分かっていないことが多く、それゆえはっきりとした解消法も分からないのが現代人のイライラの特長なのだ。
それでは人は1日のうちにどれだけイラ立ってしまうのかというと、日本アンガーマネジメント協会のアンケート調査の結果によると平均して4回ということになり、これはやはり多いといえるであろう。
しかも理由があるのならともかく、イラ立ってしまう本人でさえ詳しいものは分からないのだから、何とかしたいと思いつつもできないのが現状なのである。
イライラの原因を考えてみること
それでもやはりイラ立ちの理由というのは存在していて、突き詰めて考えていくと、もしかしてと思われるものにぶつかるのである。
同様のアンケートの結果によると、道路渋滞、満員電車、順番待ちの行列、酔っ払い、公共交通機関の遅延、仕事や仕事上の人間関係、さらには赤ちゃんの泣き声や子供の騒ぎ声、夫婦や親子関係といったものもあげられているのである。
確かに並べてみると誰にでも心当たりがあるものが大半を占めており、これなら無意識にイラ立ってしまうのも当然のことだろうと思われる。
しかしながらこれらのデータから改めて考えていくと、根本はまた別にあるようで、そもそも渋滞や順番待ちというのは時間に追われているからそうなるわけで、もしも時間を気にしない生活をしていればイラ立つこともないのである。
もっとも人間は生まれてからずっと時間に追われるような生活をしているもので、そもそも時間に追われるのは仕事をする必要があるからで、金銭を手に入れるためなのだ。
それゆえお金が潤沢にあって働く必要がなく、のんびりとした優雅な生活をすることができれば、理論上ではイラ立つことがなくなると思われる。
もっともこれは理想論というよりも夢物語に近く、とてもじゃないが現実にできるものではないのだ。
イライラの解消法はあるのか?
ただその一方で、イラ立ちというのは解消することもでき、だいたいの人がその人なりの解消法を実践しているものである。
おいしいものを食べる、買い物をする、酒を飲みに行く、エステやマッサージ、趣味に没頭するなど、いわゆるちょっとしたプチご褒美を自分に与えることでイラ立ちを解消することはできるのだ。
ただこれらを行うためには金銭が必要となってきて、そういう意味では手段はあっても人によってはそう簡単に実行することができないのである。
それゆえイラ立ちはなくならず、場合によっては周囲に伝染していって被害を拡大させてしまう結果になってしまうのだ。
イライラ解消に何円が必要か?
それではイラ立ちの解消のためにいくらあれば満足できるかというと、アンケートの結果では約8割の人が10,000円ほどあればいいと答えていて、実際にだいたいの人が行う方法はその金額で可能となっているのである。
これを見ると案外ささやかなもので可能となっているので、できればイラ立ったと感じたら即座に自分を甘やかして解消するのが良いのだが、ご褒美状態が長く続くとある意味では感覚が麻痺してしまうので多用するのも危険なのである。
それゆえアンガーマネジメント、これは70年代にアメリカで開発されたイラ立ちや怒りの感情と上手く付き合うための心理トレーニングで、学ぶことによって感情がセーブできるのである。
それゆえ身につけることが現代人には求められていて、アンガーマネジメントを取り入れることで、厄介な感情から逃れることができるようになるのだ。