最近はネット上で英会話スクールに通えたり、海外の人と気軽に話せるSNSが増えてきており、英語を話せる方も増えていると思います。
しかしせっかく英語を学んだのであれば、それを活かして稼ぐこともできるのはご存じでしょうか。
翻訳の仕事ってどんなもの?
一概に翻訳と言っても色々な種類の翻訳があります。英語圏のWebサイトの内容の翻訳や、メールの翻訳あたりは比較的簡単ですが、中には専門性の高い論文の翻訳もあるため、自分の英語レベルにあわせて選ぶ必要があります。
翻訳をジャンル分けしてみると、「ビジネス」「出版物」「映像」などに分けられます。
中にはネット動画の翻訳などもあり、最近はネット関係の翻訳がかなり多い印象ですね。ただし、出版物の翻訳に関しては非常に難易度が高いです。そのため初心者には向きませんし、そもそも仕事がもらえないでしょう。
始めのうちは単価の安いマニュアル翻訳などの専門性の低い翻訳がオススメです。
翻訳の報酬は比較的高め
とはいえ、翻訳は副業としては比較的報酬が高いほうで、原稿用紙1枚分くらいで1,000~5,000円くらいが相場となります。また、英→日よりも日→英のほうが報酬が高く、1.5~2倍くらいは差があります。
そのためできれば日→英の翻訳ができるくらいの英語力はほしいところですね。
目安となる英語力
翻訳は英語力がすべて…とは言いませんが、英語力がなければ話になりません。一般的には翻訳で稼ぎたいのであれば、英検1級、TOEIC800点以上が目安と言われています。
さらに英検1級、TOEIC800点以上というのはあくまで最低レベルの話なので、実際にはこの条件を満たしていても苦労する可能性は高いと言えます。
とはいえ、英検やTOEICはあくまでも目安です。英検1級を持っていても翻訳が苦手な人もいれば、英検1級を持ってなくても素晴らしい翻訳をする人もいます。翻訳で重要なのは文章としての仕上がりです。
翻訳後の文章の美しさが重要
翻訳という仕事は日本語から英語、英語から日本語に変換すればいい、というわけではありません。機械的な翻訳であればすでに色々な翻訳サービスが存在し、わざわざお金をかけて人に頼む必要はありません。
翻訳をする上で重要なのは、翻訳後の文章が文章として美しいことです。つまり英語ばかり得意で日本語が苦手なら翻訳は難しいでしょう。逆もまたしかりです。翻訳はどちらかの言語だけが得意では成り立たないと言えますね。
また、翻訳したものを誰が読むのか、といった目線も重要になります。翻訳もライターの1種と言えますから、読み物として仕上げなければなりません。読者にあわせた翻訳ができなければ初心者を脱出することは難しいでしょう。
英語以外なら単価アップも狙える
翻訳の仕事では英語の翻訳が非常に多いですが、英語の翻訳はできる人も多いため単価が安くなりがちです。しかしもし英語以外にも得意な言語があれば、そちらのほうが稼げる可能性もあります。
また、翻訳は経験に左右される部分が大きく、経験年数や実績によって高単価の仕事をもらえるようになります。プロ翻訳者は目指さないとしても、1つ1つの仕事を実績作りだと思って丁寧に行うことで、自然と稼げる金額も上がっていきます。
情報収集は必須
英語力に自信があれば翻訳の仕事は割が良いと言えると思います。しかし翻訳は語学力だけでは成り立たないことを忘れてはいけません。
また、日本語でも英語でも言葉というものは時代とともに変化していきます。つまり常に勉強しておかないとあっという間に翻訳の質が下がります。わからない単語を調べることも多いため、一定以上の情報収集力も必要です。
とはいえ、翻訳には経験が必要不可欠です。まずは簡単なものからチャレンジして少しずつでも経験を積むことを優先しましょう。
(文・kaztel)