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看護師求人は売り手市場!待遇や仕事内容、向き不向きを大公開!

投稿日:2017年9月19日 更新日:


看護師は人の生命を守るとても意義のある仕事である反面、勤める診療科や医療施設によっては非常にハードな仕事でもあります。ただ、

  • その人の人生設計に合わせて、日常の生活と両立しやすい
  • 勤務先や、自分のスキルを上げていける専門分野を選べる

など、実は仕事の選択肢は意外に幅広い仕事でもあります。

そこでここでは、すでに看護師として働いていて転職を考えている人、あるいは将来の道を看護師にしようかと悩んでいる人に向けて、看護師の求人や仕事内容が今どのようになっているのか、という点についてご紹介していきます。

看護師の求人状況は?

看護師の求人はますます売り手市場

看護師の求人状況は、慢性的な看護師不足を背景に、まさに売り手状態で、その需要は今後ますます高まっていくでしょう。ですから、就職先がないということはあり得ません。

看護師の仕事自体は大きく変化

とは言え、仕事と職場自体には変化が訪れています。1つは診療科目が非常に専門化し、細分化されてきています。

かつては「内科、外科」などの大まかな分類でしたが、それが今では「胸部、頸部、頭部など」などの部位による分類や、「腫瘍、癌、感染症など」などの疾患による分類などに分かれ、ぞれぞれに高度で専門的な知識が要求されるようになってきています。

2つめは、社会の高齢化に対応して、介護関係の仕事が増加しています。

今までは看護の仕事だけだったものが、介護老人保健施設などで介護福祉士、作業療法士、介護スタッフ、理学療法士、社会福祉士などの専門家と協同して行う仕事が増えてきました。

3つめは、勤務先の多様化です。以前は勤務先というと医療施設の病院しかなく、せいぜい分かれても一般病院と専門病院くらいの分類でした。

しかしそれが今は、上で書いたように社会福祉法人の経営する介護施設や介護型老人保健施設、あるいは病院でも急性期を対象にした専門病院と地域密着型病院など、患者にどのような医療を施すかによっても分類されています。

それぞれにやりがいと、同時に大変さがありますので、仕事や職場を選ぶ際にはよく考える必要があります。

看護師求人の待遇は?

ではそのような看護師の仕事の待遇は今どうなっているのでしょうか。

看護師の給料について

一般に、看護師の給与は高いと言われていますが、まず実態をご紹介します。

平均よりも高い給料

看護師の給料は、同年代の一般の勤め人の給料の平均よりも高い傾向にあります。

勤務先で差もありますし、夜勤などの有無で手当ても違いますが、

  • 常勤の看護師経験者で月収は30万円前後
  • 賞与は50万~100万円
  • 平均年収は450万円ほど
  • 月平均残業を10間程度するとさらに増えて500万円は超えるでしょう。

それに対して一般の勤め人は250万円から300万円程度ですから、かなり高いと言えます。

しかし、体力的にも精神的にも厳しい仕事ですから、金額だけで一概に「給料がいい」とは言えません。

安定した給料が期待できる

とはいえ、看護師の勤務先の医療機関はほとんど倒産することなどないですし、給料も安定しており、パート労働者や派遣労働者で看護師をした場合でさえ時給は他の業種より高いというのも事実です。

また求人も常にありますから、経験と資格を生かせる仕事であることに変わりはないでしょう。

福利厚生も充実傾向

看護師の数は慢性的に不足していますから、やはり需要と供給の関係で雇いたい側の医療施設は、福利厚生の充実も図り、自施設を選んでもらおうと努力しています。看護師の求人広告などでも

  • 「職員ブランクOK保育室寮完備給与厚遇」
  • 「パートブランクOK保育室給与厚遇」

などの文言が並んでいます。

具体的には、看護師専用の寮としてワンルームマンションを用意している病院や、子育て中の看護師のために、託児所を併設している病院もあります。

さらには、病院独自の年金制度があったり、在職したまま認定看護師の資格を取る勉強ができたり、など給与面以外にも非常に待遇としてはよいと言えます。

どんな人が看護師に向いているの?

このように少なくとも給与面、福利厚生面では非常に優遇されている看護師の仕事ですが、しかしいくら待遇がよくても、自分に向いていない仕事であれば続けることはできません。

それではどのような人が看護師に向いているのでしょうか。

人の役に立つのが好きで気遣いができる

看護師の仕事の基本的な役割は、治療が最優先で、次は患者に対する「奉仕」です。

人が困っていたら助けずにはいられない、人が苦しんでいたら何とかしてあげたい、人が少しでも楽になるように考えたい、というような人であれば、看護師に向いています。

向上心があって勉強が苦にならない

そもそも看護師は国家資格ですから、試験に合格するために何年間も勉強する必要があります。加えて看護師は、なってしまえば勉強はそれで終わり、というものではありません。

医療は日々進化していますので、それに合わせた新しい看護の知識などを積極的に勉強することが求められます。それが苦になるようであれば、看護師は向いていません。

協調性があり、コミュニケーション能力が高い

看護の仕事はチームワークです。それは看護師同士だけではなく、医療事務の職員、介護スタッフ、理学療法士などと連携して患者に適切な医療を施す必要があります。

ですから一匹狼ではなく協調性は必須です。また患者の症状を緩和させたり、本当の病状を聞き出すためにはコミュニケーション能力も求められます。

細かいことができて、同時に繊細過ぎない

看護師は患者の小さな変化も見逃さないように細かい部分もしっかり観察する必要があります。また少しのミスでも患者の命にかかわりますから、細かいことも間違いなくできなければなりません。

とはいえ、それにこだわりすぎると仕事が遅くなったり、また自分が精神的に参ってしまいます。そのバランスが取れている人が看護師には向いています。

気持ちの切り替えがすぐにできる性格

また1人の患者と向き合っている時にはその人に対して一生懸命であることが必要ですが、患者はその人だけではありません。毎日新しい患者が送り込まれてきます。

1人1人の症状や事情にとらわれすぎていては、仕事ができません。ですから、その瞬間瞬間はその患者のことだけを考えても、相手が変わったらすぐに気持ちを切り替えられることが必要です。

以上のようなことに合致するようであればまさに看護師に向いていると言えるでしょう。

看護師の就職、転職先のトレンドは?

それでは看護師の資格を取ったり、あるいは職場を転職しようとした場合、どのような勤務先があるのでしょうか。

先に書いたように、今は医療施設の種類も広がり、また介護という新しい分野の施設も増えていますので、その選択肢は非常に多様化しています。具体的には以下のようなものです。

看護師の主な勤務先

病院がまず挙げられますが、これも地域の総合病院と地域医療に携わるクリニックや診療所に分かれます。また保健所、検診施設、血液センターなどの公的な医療法人社団や、企業内医務室も医療分野の勤務先として挙げられます。

また医療施設でなく、保育園、乳児院などでも看護師人材は求められています。

さらには、介護老人保健施設、介護老人福祉施設などの介護施設、居宅介護支援事業所、訪問看護施設、介護付き有料老人ホームなどの高齢者施設でも看護師は求められています。

看護師に人気の診療科ランキング!

その中で、仮に総合病院や専門病院に勤める場合、人気の診療科には何があるでしょうか。それをランキングでご紹介します。

第1位 皮膚科、眼科

内科や外科などのような命に関わる病状が少ないため精神的に楽なことが人気です。また夜勤もあまりありません。

第2位 整形外科外来、回復期リハビリテーション科外来

ここも比較的重篤な患者は少なく、作業も簡単なものが多いので、あまり勉強しなくて済み、人気です。

第3位 採血室

透析や採血、献血などの特殊な業務ですが、仕事自体は基本的に採血と注射だけですので、シンプルです。

第4位 精神科

患者自体は扱いが難しい人も多いですが、それは基本的には医師だけで対応し、看護師は受付業務的なものが多いので、肉体的にも精神的も負担が非常に少ないです。

第5位 企業看護師、医務室勤務

重篤な患者はほとんど来ず、軽度のケガや風邪などの対応ですので、負担が少ないのが人気です。

このように、やはり看護師も人間ですから、肉体的にも精神的も楽な診療科を選ぶ傾向があります。内科や外科はその意味でランク外ですが、しかし20代に限ると経験が積めるということでその2つが非常に人気です。

看護師に不人気の診療科のランキング

また一応不人気の診療科も見ておきましょう。あえてこのような科を選ぶという選択肢もあるでしょう。

第1位 泌尿器科

泌尿器科の患者はほぼ男性です。女性が多い看護師には、男性のデリケート部分を扱う泌尿器科はあまり人気がありません。

第2位 小児科

小児科は好き嫌いが2分化します。子供が苦しむのは見たくない、話題のモンスターペアレントと関わりたくない、という人と、子供の面倒見るのが大好きという人です。

第3位 透析室

作業の種類は少ないので仕事的には楽ですが、いつも同じ、高齢で場合によっては扱いが難しい患者も多いので、その分コミュニケーション力が必要になり、気疲れするという部分もあります。

第4位 循環器科

命に関わる病気が多く、心電図を読みとるスキルが重視されます。病状の変化も敏感にとらえる必要があり、神経を使います。

第5位 産科

これも小児科と同様、好き嫌いが2分化する診療科です。

出産自体が苦手だったり、ナーバスな妊婦との関わりが大変だったり、あるいは助産師よりも下に見られることもあり、仕事がしづらい科です。

第6位 オペ室

日々進化する治療の勉強を怠らず、1分1秒を争って患者の命を目の前で救う仕事なのでやりがいも大きく、学べることも多いですが、時間も拘束され、精神的な負荷も大きな職場です。

まとめ

いかがですか。

看護師の仕事はやりがいがあって、能力も磨かれ、社会からも求められている仕事です。そのために給料もよいですし、待遇にも恵まれています。求人先に困ることもありません。

しかし一方で診療科や勤める医療施設によっては、精神的、肉体的に大きな負荷がかかる仕事でもあります。ですので、その中でも人気の職場と不人気の職場が出るのは已むを得ません。

しかし、もしも就職や転職を考えているのであれば、待遇や気楽さで選ぶのではなく、最終的には自分がこの仕事で何を求めているのか、ということをしっかり考え、それに合致した診療科や施設を選ぶことが最も重要でしょう。

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