副業で稼ぎたい

会社バレせずにネット副業で確定申告する方法と対策

投稿日:2017年4月13日 更新日:


2月から3月は、確定申告の季節です。しかし、ずっと会社に勤務してきた方は、所得税をずっと源泉徴収されてきたために、馴染みのない方も多いのではないでしょうか。

そんな方が、ネットで副収入を得た場合、確定申告はどうすればよいのかを調査してみました。

ネット副業してるけど、確定申告ってそもそも何?

確定申告とは、ある年の1月1日から12月31日までの間に所得があった人が、所得税の額を申告し、納税する手続きのことです。あるいは逆に、「所得税を納めすぎたので、返して下さい」という、還付申告をするという場合もあります。

ネット副業で確定申告は絶対!?

ネット副業で得た収入が、年間で20万円を超える方は納税義務があり確定申告が必要となります。逆に、20万円以下の方については、確定申告は不要です。

上記の場合は、あくまで、「副業」として、ネット経由で収入を得ている方を想定しています。他に仕事をしておらず、もっぱらネット収入だけを得ている方であれば、年間で38万円を超える場合に納税義務が発生し、確定申告が必要です。逆に、38万円以下の方については確定申告は不要です。

ネット副業じゃなくてアルバイトの場合は確定申告必要?

副業でアルバイトをやっている場合も、基本的にはネット副業の場合と同様です。年間で20万円を超える方は納税義務があり、確定申告が必要となります。逆に、20万円以下の方については確定申告は不要です。

ただ、アルバイトを専業でやっている方については、ネット収入の場合と異なります。アルバイトの場合は、年収103万円以下の方については、基本的に所得税がかからないことになっています。

もし、1月1日から12月31日までのアルバイトで得た収入が103万円以下であるにもかかわらず、源泉徴収されている場合は、支払う必要のない税金を支払っているということになり、確定申告で還付申請ができます。これは義務というよりも、権利と言えるでしょう。

会社にバレずに確定申告できる?方法や対策

「確定申告」という行為だけで、本業の会社に副業がバレるということはありません。しかし、本業の会社で特別徴収される住民税の額は本業の所得のみでなく、副業の所得も合わせた上で計算されますから、特別徴収されている住民税の額が多すぎるということで、会社の経理担当が怪しんで、副業がバレるという可能性はあります。

これを回避するためには、住民税の支払いを特別徴収ではなく普通徴収という、役所に直接住民税を納める方式に切り替えられればよいのですが、会社にどのように相談すればよいのか、説明が難しいところです。相談した時点で、副業を怪しまれてしまうという可能性もなくはありません。

副業禁止規定がある会社に勤めていてどうしてもバレるのが不安な方は、社内の信頼できる上司などに

「FXで副収入があり、確定申告をしました。その結果、特別徴収される住民税が多めになる可能性があるので、あらかじめ報告させていただきます。あと、念のために確認させていただきたいのですが、FXや株取引などは禁止されている副業にあたるのでしょうか?」

というふうに相談してみるとよいのではないでしょうか。

「コンビニ店員」として働いて副収入を得ていると言えば、それは明らかに、副業をやっているとみなされるでしょうが、株取引やFXが副業と言えるかどうかは、世間一般の常識からしても、疑問です。特にFXなどは、テレビでCMを打っているところも多く、かなりメジャーな存在として認知されるようになってきました。

これから副業を始める方は、あらかじめ上司や周りの同僚などに軽い感じで「FXやってみようと思うんだけど、あれで稼げちゃっても特に問題ないよね?副業じゃないよね?」と確認をとっておくとよいでしょう。

なお、勘違いされている方もいらっしゃるのですが、マイナンバー制度で副業がバレるという可能性は、2017年時点においてはありません。

確定申告で収める税金の計算方法や手続き

所得税を計算する際には、本業で得た所得と、副業で得た所得を合算した総所得をもとに計算されます。計算式は、以下の通りです。税率や控除額は、総所得額によって異なります。

(給与所得控除後の金額(給与所得の額) 雑所得(副収入の額) 所得控除の額)× 税率 源泉徴収税額=確定申告によって納めるべき税金の合計額

確定申告は国税庁のe-Taxというウェブページで行うことができます。ネット副業されている方は、ネットを使い慣れている方でしょうからこちらでの手続きをおすすめします(とはいえ、もちろん税務署でも手続きできますし、郵送でも受け付けています)。

手続きの中で一番大変なのは「書類の準備」です。収入や所得の入力に必要な書類や、控除の入力に必要な書類など準備すべきものが膨大にあります。何が必要かという情報は、すべて国税庁のホームページに記載がありますので入念に確認をして準備しましょう。

逆に言えば、これらがすべてきちんと準備できればあとはe-Taxのウェブページ上でデータを入力すればよくそれほど大変ではありません。

確定申告大変そうだけど、自分でできる?

もちろん、世の中には自分ですべての手続きを済ませている方も多く不可能というわけではありません。ただ、初めて確定申告をする方は、何もかもがわからず戸惑うことだらけで大変ということも多いでしょう。

ですので、初めての方は税理士に相談してしまうのがオススメです。税理士に相談して一連の手続きや、用語の意味などが理解できたら、次の年以降は自力でチャレンジしてみるのもよいでしょう。

また、e-Taxの操作などで困ったら国税庁でヘルプデスクを設けていますのでそちらに電話相談をしてみるのも手です。

おわりに

株取引やFXだけでなく、最近ではヤフオクやメルカリなどを使う人も増えていて、こうした「ネット副業」で所得を得ることが会社で禁止されている「副業」とは言えないというケースも増えています(もちろん、勤務時間中にやってはいけません)。もし不安であれば、あらかじめ上司に相談しておくことをオススメします。

まとめ

  • 確定申告とは、1年間で得た総所得を申告し、納税する(あるいは、還付してもらう)手続きのこと
  • ネット副業で、年間20万円を超える所得があった場合には、確定申告の義務がある
  • 本業の会社で、住民税を特別徴収されている場合は、住民税の額から、副収入の存在を疑われる可能性がある。普通徴収への切り替えを打診してもよいが、打診した時点で、副業を疑われる可能性がある
  • 「ネット副業」と言われるものには、会社の就業規則で禁止されている「副業」に当てはまるか疑問符がつくものも多く、信頼できる上司などに、事前に軽く相談しておければベスト
  • 確定申告の計算式や手続きは大変なので、独力で難しければ、税理士に頼む方がよい

(文/tdom)

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