仕事と成長、収入と転職――20代女性が直面するジレンマ

年収を上げたい        2015年12月03日

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仕事と成長――20代女性が直面するジレンマ【インタビュー】

(この記事を読むのに必要な時間は約 7 分です。)

  • 「何度も日程変更をしてしまって申し訳ありませんでした。」

    会議室のドアを開けて初対面の開口一番、彼女は申し訳なさそうにそう言いました。これは普段から結構忙しく、カレンダーどおりの休みが取れない仕事の人なんだろうと察するのは、難しいことではありませんでした。

    さて、前回の1回目のインタビューからそれほど間を置くことなく第2弾のインタビューを行うことができました。今回、多忙ななか来ていただいたのは、都内在住の坂井沙織さん(仮名・26歳・女性)。仕事の事情でインタビュー日を2回も変更することになりましたが、なんとかこの日に無事インタビュー日を迎えることができました。

    そんな彼女のお仕事とはいったい何なのでしょうか?さっそく色々と聞いてみることにしました。

    「LGBTのお客様相手に接客したこともあります」

    「LGBTのお客様相手に接客したこともあります」――今日はお忙しいなか、ありがとうございました。さっそくですがどんなお仕事をされているんですか?

    坂井沙織さん(以下、坂井さん) : 衣料業界です。

    ――いわゆるアパレル?

    坂井さん : そうです。大学を卒業してから入社した当初は店舗の販売を担当していました。

    ――つまり接客をしていたわけですよね?よく聞くイメージだと、アパレルの接客ってすごく大変と聞きますが、実際どうでしたか?

    坂井さん : 大変なこともありました。今でも変わったお客さんのことはよく覚えています。見た目は普通のおじさんなのに、実は女性になりたい男性、性同一性障害のある人がよく来店していたんです。

    ――どうでしたか?その人。

    坂井さん : なかには「試着室に一緒に入ってほしい」とか言ってくる人もいました。でもそういう人に対しても、変に構えたりせずに自然と接しているうちに、そのお客さんも自分が性同一性障害であることをカミングアウトしてくれるようになったんです。

    ――来るお客さんを選べないのは接客業の宿命ですよね。

    坂井さん : でも経験を積むうちに、そういうお客さんを切り交わすのも上手になってきました(笑)。来店されるお客さんだけでなく、いたずら電話をかけてきて、女性店員にセクハラまがいのことを言ってくる人もいました。同僚の店員にはそういうのに対処できない人もいて。なので私が電話をかわって対応することもありましたね。おかげさまで販売成績で1位になったこともあります。

    すごい、やり手じゃないですか。では今も販売を担当しているのですか?

    ――すごい、やり手じゃないですか。では今も販売を担当しているのですか?

    「内勤は上司との距離が遠いのが難点です」

    坂井さん : 今は内勤なんです。広報を担当しています。本社でプレスリリースを書いたりしています。

    ――販売でキャリアを積んで、内勤に異動となったんですね?

    「内勤は上司との距離が遠いのが難点です」坂井さん : そうです。広報の仕事はやりたいと会社に言い続けてはいたので異動させてもらうことができました。店舗時代は毎日がほぼルーチンワークで同じことのくり返し。でも内勤にはそういう退屈さがないのでその点は良いのですが、普段の仕事中に上司との距離が遠くて気軽に相談に行けない難しさがあるんですよね。

    販売担当だったころは同僚や店長とも横のつながりが強くて、店員同士の仲がすごく良かったものですから。こういうのはどっちにも良いところと悪いところがあるので何ともいえません。

    ――そもそも、この業界に足を踏み入れたのはどんな理由があったんですか?

    「今でも母とは一緒に服を買いに行きます」

    「今でも母とは一緒に服を買いに行きます」

    坂井さん : 小さいころからファッションがずっと好きだったんです。母もファッションが好きで今でも一緒に服を買いに行ったり、ファッションについての相談をよく受けます。私には妹がいるのですが、母は妹のファッションはあてにならないって、いつも私に相談してくるんですね(笑)。

    ――では、就職自体は順調でしたか?

    坂井さん : 卒業寸前に東日本大震災が起きまして。なので大学の卒業式も、会社の入社式もなかったんですよ。私は震災当日に帰宅難民になったくらいで済みましたが、岩手にも友だちがいまして、大変な目にあっています。4年たった今でもその人の前では震災のことは口には出せないですね。

    「30歳までには何かを成し遂げたい」

    ――26歳という年齢は新卒時代を抜けて次のレベルで勝負しようというステージだと思いますが、そういう意味でこれからのプランをどう考えてますか?

    坂井さん : 実は10月に27歳になってしまうんですよ。私にとって26歳よりも27歳の方がより30歳に近くなってしまったという実感が強く湧いてきてしまうんですね。

    「30歳までには何かを成し遂げたい」――では、これからも今の仕事を続けて行きたいと?

    坂井さん : そこは迷っているんです。広報の仕事も楽しいけど、もっと良い仕事はないものかと思ってもいるんです。今は圧倒的に休みが少なくて祝日も普通に出勤なんです。だから友だちと遊ぶ時間も減ってしまうのがつらいですね。

    ――転職とか考えてます?

    坂井さん : ちょっと考えて他社の求人広告をみて応募しようか迷いましたけれども、まだ応募までには踏み切れていません。それに収入も正直、店舗時代の方が残業代やインセンティブなどがあったおかげで今よりもありました。今は自分の書いたプレスリリースがメディアにどれだけ取り上げられるか、どれだけリリースを多く出せるかといった小さなプライドで仕事を続けられていますが。

    将来的には結婚や子育てもしたいですし、子育て中も仕事と両立をしたいと思っています。そう思う一方で今の会社で海外支店の担当をしたいという願望もありまして。やりたいことが色々あってまだ揺れている状態です。でも、30歳までには何かを成し遂げたいと思っています。

    ――では最後に、社会人になってから自分が一番成長したなって感じるのはどういうところだと思いますか?

    坂井さん : 人の嫌な部分をかわせるようになったことでしょうか。今までは嫌なものはイヤとすぐ顔に出ちゃう方だったのですが、今は仕事と割り切れるようになりました。たまったストレスは友だちとお酒の席で話して憂さ晴らししています(笑)。

    20代後半はある意味もっとも揺れる時期

    インタビューを終えて思ったのは、自分もこのくらいの年齢のときは、まったく同じように色々やりたいことがあって整頓がつかなかったことを思い出しました。

    大きな可能性もある一方で、まだ経験も実力も足りないというジレンマはこの年代のはたらく人たちであれば誰しも感じていることではないでしょうか?ぜひ、悔いのない人生を送ってほしいものです。

    (インタビュー・文/HOW MATCH編集部)


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