ERPシステム(基幹系情報システム)の業界大手、株式会社ワークスアプリケーションズ。ITソフトウェア開発の分野では有名な企業です。今回は、意外な優良企業として知られる同社の年収、やりがいなどの事情をご紹介します。
大企業向けERPパッケージメーカー
ERPパッケージとは、財務会計や人事などの基幹業務を統合し、相互に参照するという目的で生まれました。株式会社ワークスアプリケーションズは、国内では最もERPパッケージを提供する企業です。
6年連続シェア率(販売者数、売上高)No.1を獲得し、同社の「HUE」「COMPANY」は大手企業の3社に1社が導入しています。
「働きがいのある会社」ランキングでは9年連続ベストカンパニー賞を受賞。取引先・社員のどちらからも評判がよく、名実ともにERPパッケージシステム業界ではNo.1の会社と言えます。
研修実績に応じて決まる年収
株式会社ワークスアプリケーションズの新卒時の年収は、研修の内容に応じて500万円から600万円です。20代と考えると高年収と言えるかもしれません。
ハードワークと言われていますがIT業界では平均的で、学生時代にインターンシップなどでIT業界になじんだ経験者は働きやすいと考えられます。
入社直後、およそ半年間にわたるハードな新卒研修が待っています。個の力を養う「教えない研修」として評判ですが、実務で使うシステムを想像しながら自分で製品カタログを作成するため、経験者でないと厳しいかもしれません。
プログラミングに関する知識と向上心がある人なら突破できるはずです。
30歳で年収1000万円
株式会社ワークスアプリケーションズは、30歳で年収1,000万円も夢ではありません。業務はハードワークですが、社員同士で悪い意味での競争は起こらず、スキルを磨きながら稼ぎ続けたい人には適した環境です。
給与の上げ幅が少ないという意見も見受けられますが、本人の実力次第で大きく変わります。良くも悪くも成果主義な要素が強く、会社が求めるスキルに合わないと働きづらさを感じるかもしれません。
年功序列ではないので、モチベーションを維持しながら働くには本人の向上心が必要です。
また、人事考課は年3回。最大で100万円の上げ幅がありますが、まったく変わらない可能性もあります。さらに、人事評価制度についても改善中の段階で、毎年のように給料が変わる点も注意しておきましょう。
上昇志向が強い人には最適な環境
IT系を志す若い学生のあいだでは、株式会社ワークスアプリケーションズは人気です。強烈なモチベーションと高い向上心が求められますが、新卒研修からもわかるようにエンジニアのスキルは間違いなく習得できます。
実力主義が強い環境だから、若い社員でも手を挙げればチャンスがあります。新製品の企画設計から運用までを担当できたり、海外進出時の市場調査から組織のマネジメントまでを任されたりと、年齢や実績に縛られずに活躍できるチャンスが眠っているのです。
常にやらなければならないことがたくさんありますが、仕事の裁量は大きく、一人ひとりがやりがいを感じられると思います。仕事の責任は重いですが、そのぶん出した結果の大きさに比例して給料がアップする環境です。上昇志向を持ち続けて働けば、良い結果は得られるでしょう。
起業のファーストステップにも人気な企業
株式会社ワークスアプリケーションズは仕事の裁量が大きく、自らの行動量や実力次第ではさまざまなことに取り組める会社です。
行動量や実力に比例して年収も伸びていくので、生活自体も豊かになると思います。また、起業に必要なスキルやお金を貯めるためにも最適な環境です。
ベンチャー企業を立ち上げる前段階にいる人は、同社で働いてみるのもよいかもしれません。
(文/三堂有人)