富裕層、中間層、貧困層の収入格差はここまで拡大する

年収を上げたい        2016年12月14日

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格差

(この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。)

年収300万円時代に突入している日本

年収300万円時代とは日本経済ではよく使われる言葉であり、当同社の賃金が下がり続けることで日本国民の年収が300万円程度になるという時代ですが、実際に1990年以降は日本国民の年収は下がり続け、戻ることなく現在にいたっています。

そして平成26年には年収300万円以下の人口が全給与所得者の4割を占めているのです。

年収300万円以下の人口が4割に!

4割と言いましたが正確には40.9%です。つまり日本の労働人口の40.9%は年間の収入が300万円以下であるという結果なのです。

代表的な理由はやはり不況です。この不況の中で非正規社員やパートタイマーが増加し、海外から来た外国人の雇用によって人件費が下落したことなどがあります。また急激な高齢化が進む中で生産労働人口が減少したことも理由になるでしょう。

【関連記事】年収300万円時代!一般的なライフスタイルは?

日本の貧困率は世界第4位!

その国がどれだけ豊かなのかというのを数字で表すことができるのが経済規模を表すGDP(国内総生産)では日本は世界第3位となっています。

ですがOECD(経済協力開発機構)の貧困率の調査では日本は世界第4位となっているのです。なんだかとても矛盾しているように見えますね。

貧困率が世界第4位となった背景にはワーキングプアの増加、母子家庭の増加などが挙げられるのですが、特に母子家庭や父子家庭だけの貧困率では実は日本は世界第1位となっているのです。

【貧困を脱するための関連リンク】

サラリーマン世帯が貧困化!

日本でも確実に広がっている貧困ですが、中間層と呼ばれる一般的なサラリーマン世帯が貧困層へシフトチェンジし始めているのです。

年収600万円でも貧困?

年収600万円という数字は一見して十分な年収に見えます。結婚をして家族を養い、ある程度の文化的娯楽を楽しむには十分な給与と思われます。ですが実は年収600万円でも家計はギリギリという家庭も少なくないのです。

例えば一戸建てに家族と住む年収600万円のサラリーマン世帯の場合、年収600万円の中から税金や社会保障費を除くと450万円程度です。そこから住宅ローン(150万円)、生命保険(50万円)、子供にかかる学費や教育費(150万円)を引くと残りは100万円。

この残り100万円の中から食費や雑費、交際費や燃料費などを捻出しなければならないと考えると貧困の理由もわかりますね。例えば家族4人は年間100万円で暮らして行かなければならないとなるとギリギリ、もしくは赤字でしょう。

一方、年収400万円から500万円の生活については「年収400万円と500万円とで生活レベルはどう変わるのか?」という記事にも詳しく書いてあるので読んでみてください。

子供の貧困、誰が悪いのか?

日本の子供の貧困率は先進国の中でも最悪のレベルにあると言われています。全国の平均所得の半分を下回る世帯で暮らす18歳未満の子供の割合は過去最悪となり、今では6人に1人が貧困に直面しているのです。

子供の貧困は深刻なものであり、学校給食が唯一の食事という子供、保険証がないことから病気や怪我で病院に行けない子供、家庭崩壊からホームレス同様の生活を送っている子供など、心が痛くなる話ですが現実にこの日本で起こっていることです。

子供の貧困にはさまざまな理由がありますが中でも問題になっているのが母子家庭や父子家庭の貧困であり、これは世界でも1位の貧困率となっています。

一人親の場合、なかなか貧困から抜け出せないという現状があり、中には親の離婚で子供に苦労をさせてと感じる人もいるでしょう。ですが離婚の原因にはさまざまなものがあり、中にはシングルマザーの7割が配偶者からDVを受けていたという調査結果もあり、一概に親のわがままによって母子家庭になったとは言えないのです。

【関連記事】女性の貧困。年収180万円の女性たちはなぜそうなったのか?

加速する日本の格差社会!

世界でも有数の経済大国となった日本ですが、格差は徐々に浮き彫りになりつつあります。親の世代が貧困となればその子供たちも貧困から抜け出せない状態になり、貧困格差は今後ますます激しくなっていくことが予想されます。

富裕層と貧困層が激しく二極化?

貧困率は世界第4位となっている日本ですが、不思議なことに日本では毎年新しい億万長者が生まれているのです。平均所得はこういった一部の億万長者の影響で底上げされてしまうことから、平均所得や平均年収を見ると、一見豊かな生活を送っている人は多いのではと思うのです。

しかし、実際には日本国民の6人に1人は平均所得の半分以下で生活をしており、平均所得に満たない収入の貧困層がかなりの数で存在しているのです。そして生活保護受給者も増加しています。それなのに億万長者は毎年生まれている。とても矛盾した話です。

高所得者の取り分が増えれば増えるほど中間層と貧困層の差がなくなっていきます。中間層が消滅することで貧困層は更に増加する可能性が高いです。このことから富裕層と貧困層は激しく二極化することが安易に予想されます。

【関連記事】2025年には30代の年収格差が300万円も拡大する!

格差が進む日本の未来は?

富裕層と貧困層が激しく二極化することによって日本人の未来はどうなってしまうのでしょうか。

もちろん考え方によっては成果を出すものが正当に評価される平等な社会とも捉えることができます。格差には正社員と非正規社員の待遇の格差、大都市と地方の人口の格差などもあり、中には格差はやむを得ないものと思う人もいるでしょう。

国でさえ格差が拡大しているという事実に対して「格差に関する指標はさまざまであり、格差が拡大しているかどうかは一概には申し上げられない」と答えているのです。

とは言っても実際に貧困の格差が進むことによって起こる問題は多くあります。

  • 若くして子供を産んだものの生活能力がなく貧困に陥り子供への虐待が増える
  • 雇用や収入の不安定さから結婚をする人が減り、少子化が進む
  • 経済的な問題から勉強をすることができない子供たちが社会に出ることで日本の生産力は低下する

これらはすでに起こっている問題の一部ですが、今後ますますこういった問題は深刻化し、働いても働いても生活が楽にならないという状況は更に悪化するでしょう。

(文/中村葵)

貧困を脱するための関連リンク

 

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中村葵
中村葵
主婦をしながらライター業に勤しむ福岡県在住の主婦。小学1年生の息子との時間を最優先にするために在宅で仕事を続けている。人生山あり谷ありをリアルに体験したことが幸いしてなのか様々なジャンルで記事が書けるようになる。得意なことは毎週日曜日に一週間分の献立を立てて買い出しに行き材料を一週間で使い切ること。趣味は愛兎を撫でること。

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