お金はあればあっただけ使ってしまう。そう思うのは筆者だけでしょうか?
筆者は就職する前しばらくファーストフード店でアルバイトをしていました。あのころは友人とルームシェアをしつつも、月々10万円弱で生活できていたのに、就職後、給料は確実に増えたはずなのに一向に貯まらない、そんな日々が数年間続きました。
でもある時から、突然貯金ができるようになっていったのです。その理由についてお話します。
貯金する目的をはっきりさせた私
確実に貯金するためには、貯金する目的をはっきりさせることが大事。お金を溜めて何をしたいのか、自分は何のために貯金するのかがはっきりしていると、無駄遣いはやめよう!という決意が固くなります。
筆者の場合は、あるときから海外旅行に興味がわき、それがきっかけになって貯金ができるようになりました。それまでは、仕事帰りにブラ~ッとお店に立ち寄っては洋服やバッグ、アクセサリーを衝動買いしていました。でも、「何か月後にどこどこに旅行で行く!」という計画があれば、なんとしてでも出費を抑えたくなるのです。
それからは、自販機でジュースを買いたくなっても、「本当に必要なのか」考えるようになりました。自販機のジュースを買わない代わりに、水筒を持ち歩くようになったのもこのころからです。ちなみに、筆者は年収が驚くほど低いのにもかかわらず、今でも毎年2回は海外旅行をしています。
目標金額に基づいた毎月の貯金額を
貯金の目的をはっきりさせたら、目標達成時期を明確にしましょう。目標達成時期から逆算して、毎月いくら貯金しなければならないのか計画します。貯金用の通帳を別に作っておくと、引き出すときに立ち止まって「本当に引き出していいのか」考察することができるのでおススメ。
貯金額を決めると、「給料の半分は貯金に!」とおおざっぱに計画するよりも、もっと確実に貯金できるようになります。
貯金する目的の決め方
筆者の場合は、貯金の主な目的は海外旅行でしたが、世間一般に多いのは
- 結婚
- 出産
- マイホーム購入
- 愛車購入
- 子どもの教育費
- 自分たちの老後のため
といったところでしょうか。貯金する目的は人それぞれ、なんでも良いと思います。自分なりの貯金の目的を決めてみましょう。
ポイントは、目的ははっきりと具体的にすることです。何となく将来のために、というのは曖昧すぎます。何年後の将来、どこでどんな日々を送りたいのか、計画を具体化させましょう。
目的が具体化していると、そのために溜めるお金は「余ったお金」ではなくて「必要なお金」になります。この意識の違いは貯金の貯まり方に大きく影響を与えます。
「余ったお金」だと思っていると、お友達との飲み会に使ってしまいやすいですよね。でも、「必要なお金」であれば、お友達に飲み会に誘われても「そのためのお金はない」と考えるので断れます。
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できるだけローンは組まない
ローンというと聞こえがいいですが、ローンも言い換えれば借金です。ローンを組むのは手っ取り早いですが、ローンを組んでしまうと、その後の貯金の貯まり方に大きく影響を与えてしまいます。
欲しいものがすぐに手に入らないのはもどかしいですが、まずはその分の費用を貯金してから購入するのがベスト。この「欲しいもの」が、貯金の目的になるので、ムダ使いをやめる原動力になるのです。
とはいっても、マイホーム購入の場合のような大きなローンは別ですよ。場合によってはマイホームを購入してローンを支払った方が、月々の家賃よりも安上がりになることもあるからです。そのほかのちょっとしたローンは組まないほうが、後々のことを考えるといいでしょう。
(文/河原まり)
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