働く日本人の平均年収は400万円台といわれていますね。そんな中、年収1000万円稼いでいるのはたったの4%程度。年収1000万円にあこがれている人も多いのではないでしょうか?
年収1000万円もらえる職種は、国家資格を生かせる専門職や責任が重い管理職が多いのは事実です。それでも、そうした資格や立場でないと高年収が望めないというわけではありません。年収アップを狙いやすい職業に、営業職があります。
成果報酬型の営業職はねらい目
なぜ営業職がいいのかというと、営業職は成果報酬型だからです。成果報酬型の営業職は、月給が定まっているサラリーマンとはちがい、成果を出した分だけ年収アップが望めるんですね。
とはいっても、営業職に特有のストレスもあるということを認めなければなりません。がんばっているのに思うように成果が上がらないときは、まるで泥沼にハマりこんだような失望感に見舞われることも…。それに、営業職はとかく社内での競争が激しいという一面もあります。メンタル面での強さが必要な職業でもあると言わざるを得ません。
職探しの時点で気をつけたいこと
年収1000万円超えを目指すなら、職探しの時点で注意したいことがあります。営業職を探すなら、大きな企業よりもベンチャー企業(中小企業)がねらい目。一見、大きな企業は安定した収入が期待できそうですが、実際に年収1000万円を稼いでいる人が多いのはベンチャー企業が多いというデータがあります。
また、年収1000万円を狙うなら、昇進の可能性があるポジションを狙うのもポイントです。やはり、年収1000万円を叩き出すためには社内でも部下を取りまとめるなどの役職についている人が多いのです。
転職情報サイトDODAのデータによれば、営業職の平均年収はこちらのとおりです。
年代 | 平均年収 | 同年代比 |
20代 | 382万円 | +28万円 |
30代 | 489万円 | +22万円 |
40代 | 630万円 | +16万円 |
50代 | 755万円 | +26万円 |
この表からも分かるとおり、営業職は同年代の年収と比較して高めの傾向にありますね。これも、成果報酬型だからです。また、年齢が上がるにつれて年収アップも期待できることが分かります。営業はキャリアを積めば積むほど成果も上がっていく傾向にあるのです。
20代の営業マンの年収は300万円代が多いですが、年齢を重ねるにつれて年収アップが見込めることが分かります。50代になると、20%以上の営業マンが年収1000万円以上稼いでいます!
営業力をみがくには?
営業職で年収アップを目指すためには、ともかく成果を出すことが大事。そのための確実で近道なのは、営業力を地道に磨くことです。そのためのポイントを3つ挙げていきますね。
1.会話力を身につける
営業力を磨くためには、話題の引き出しを常に充実させておくことが大事です。新聞を読んだりニュースを聞くなりして時事問題に通じておきましょう。
転職情報サイト「キャリアインデックス」による実態調査によれば、年収1000万円を稼いでいる人の92%は新聞を読んでいるそうです。年収が低くなるにつれて「新聞を読んでいる」と答えた人の割合も低下していることが分かりました。
2.精神力を鍛える
営業職は簡単に成果が出せるとは限りません。何度も失敗を重ね、落ち込むこともたびたびある中でチャレンジし続け、やっと成果につながるのです。続けるためには精神力が必要です。
3.笑顔や人柄をみがく
営業を成功させるために一番大切なのは人柄をみがくことです。誠実さや前向きな姿勢は相手に伝わり、信頼関係へと発展します。
筆者の友人で、やり手の営業マンがいるのですが、彼のいうところによれば、やはり毎朝新聞を読み、時事問題に通じておくことは必須のようです。
また、信頼関係を築くためには空気を読んで機転を利かせることも大事。筆者の観察によれば、彼はもともと人の立場に立って物事を考えるところがあるので、そういうところが営業職に向いていたのかな?と思います。
営業職は確かに過酷な一面がありますが、向いていれば高年収も望める理想的な職業といえますね!
(文/河原まり)