日本のサラリーマンの平均年収は440万円、それならばどんな仕事をしている人が高収入なのか気になりますよね?
年収1000万円を超える職業はもちろん、同じサラリーマンだけれど役員職はどうなのかをまとめてみました。また豪華な生活をしていそうなスポーツ選手や芸能人の年収にも注目してみました。
年収1000万円を超える職業
日本の職業別で年収を見ると平均で1000万円を超える職業は3つ、
- 大学教授(平均1081万円)
- 医師(平均1144万円)
- パイロット(1500万円)
です。
大学教授の年収
まず大学教授ですが、大学は経営があまり上手ではないので年収は年々減少傾向にあるようです。しかしそれでも高水準をキープ、一般企業と違ってリストラも無く収入も安定しているところが魅力です。
しかしここに至るまでの道のりは医師、パイロットに比べて長く、大学院の博士課程を終えて助手、講師、助教授、教授とステップを踏んでくると年もとり、大学教授の平均年齢は57.3歳と高いです。
大学教授の定年は大学によって異なるため60~70歳、65歳と設定している大学が多く65歳以降は年収が下がるという傾向があるようです。
医師の年収
次の医師ですが、命を救うという専門職は昔も今も変わらず年収が高いです。同じ専門職であるパイロットも同様ですが、40代半ばで年収1000万円を超えることができるようです。
しかしいま医師を始めとした医療従事者は雇用環境の改善を訴えています。全国的に医療従事者が不足しており、夜勤や人手不足に伴う過重労働など厳しい勤務環境におかれているです。少子化に合わせて職場環境の悪化は成り手を減らす負のサイクルへとなりつつあるのが現実です。
パイロットの年収
慢性的な人手不足と言う点では最後のパイロットも同じです。しかしパイロットは医師と違い年収が右肩上がりで上がっている状態です。
その背景にはパイロットの獲得競争が世界規模であること、また日本人パイロットだからと言っても飛ばしている機体はボーイング社製かエアバス社製の飛行機であり世界共通、操縦技術はどこででも活かせるというワールドワイドな強みがあるのです。
一流企業役員の年収は億超えも!
欧米の役員報酬は高額だと問題になる中、日本の役員報酬は欧米ほど高くないと注目は少ないです。役員、多くのビジネスマンは自社のIRなどをみて「役員はもらっているなぁ」と感じているのではないでしょうか。
妥当性などは置いておき、役員報酬などを含めた一流企業の役員の年収を調べると驚きの結果になりました。まず年収をランキングにすると上位を占めるのは証券会社です。
ランキングトップの野村HDの役員平均年収は1億7090万円、なんと億を超えています。業績が好調だったこともあるでしょうが、不調でも何千万と貰っていると考えられます。
第2位の岡三証券も役員の平均年収は1億4050万円、第3位には銀行がランクインしてスルガ銀行、こちらは役員の平均年収は8100万円。パイロットや医師に比べて8倍ではあるものの、1位2位がとても高かったので驚きも半分程度になります。
役員の平均年収を調べていくと100位でも1700万円、1000万円を切るのは120位の地方銀行になります。役員と役員以外の一般社員の年収格差は野村HDが10.8倍、岡三証券はなんと16.7倍、役員はすごくもらっているのですね。
スポーツ選手や芸能人は?
スポーツ選手は高収入なイメージはありますが、実際高収入なのは一部の選手であって平均にすると700万円ほどになります。それでもサラリーマンの平均年収よりは高いと思うでしょうが、スポーツマンは稼げる選手でいられる期間は5~10年と非常に短いです。
会社によって異なりますが、基本的には約40年間安定した環境で働く事ができるサラリーマンとは単純に比較ができないのがスポーツ選手です。
スポーツ選手と同様、「稼げる」というイメージが強い芸能人ですが、サラリーマンのような安定的な収入を得る事は非常に難しい職業です。
稼げる芸能人になるには、個人の努力だけではなく、根回しや才能、そして運等も必要になってきます。「タレント・文化人」という括りで活躍する芸能人は比較的安定的な収入を得ていますが、「タレント・文化人」となれるのはマルチの才能に恵まれたほんの一握りの芸能人です。
帯番組を持てる司会者やコメンテーターであれば、安定的に長期間稼ぐことができますが、それもほんの一握りの人だけです。
(文/高橋亮)