化粧品大手メーカーのポーラ・オルビスホールディングス(以下ポーラ)は「有価証券報告書」によれば平成26年度の平均年収729万円とのことです。
ほぼこの水準を推移しており、平成24年度には753万円という記録もあります。高額報酬の秘密を探ってみましょう。
肌だけでなく心もキレイにしたい!
日本を代表する化粧品メーカーであることは間違いないポーラですが「アンチエイジングアライアンス=AAA宣言」を掲げていることが大きな特徴と言えます。
環境美化や発展途上国への支援などの社会貢献活動にも力を入れ、肌だけではなく心もキレイにしたいという企業ポリシーを掲げているのです。
実際、社員食堂では開発途上国の1食分の給食費が寄付できるTFT(Table For Two)メニューの提供などを行っています。
圧倒的な訪問販売力がポーラの武器
ポーラの歴史を紐解くと、訪問販売事業を軸として成長してきたことがわかります。2013年の矢野経済研究所の調査によれば、訪問化粧品業界では国内第1位というシェアを誇っています。
ポーラの訪問販売を支えているのがポーラレディと呼ばれる専属スタッフです。ポーラの高水準の平均年収を支えているのは、実はポーラレディとも言われています。ポーラレディの具体的な仕事内容と給与体系は、どのようになっているのでしょうか。
ポーラレディの3つの給与体系
ポーラレディは
- スキンチェック
- カウンセリング
- ケアアドバイス
- エステ
などを行うトータルビューティーアドバイザーです。しかし、特別な資格が必要なわけではなく、誰でも「やる気」さえあれば始めることができます。
ポーラレディの給与体系は
- 4万円
- 8万円
- 15万円
の3つのコースを基本としています。もし、どこまで働けるかわからないというような人は気軽な4万円コースからスタートするのも良いでしょう。
ただし、いずれもそれだけの給与を保証するというものではないという点に注意しなければいけません。ポーラレディは時給制ではなく歩合制なのです。
逆に言えば、15万円コースを選択したとしても、それ以上の報酬を得ること可能となり、挑戦している人も少なくありません。
ポーラレディのノルマの内容
1年間に1,000万円の売り上げがあるポーラレディは、300万円の年収があるそうです。つまり、売り上げの30%を収入として得ることができるというのは、こういった業種の中では高水準と言えるでしょう。
ポーラレディとして登録をすると、最初の3ヵ月は8万円からのチャレンジになります。新人ポーラレディは
- 売り上げ
- 純増客数
- スキンチェック
の3種類のノルマが課せられ、どれかひとつでもクリアできないとノルマ未達成と認定されてしまいます。
ほとんどの新人がノルマを達成できず身銭を切っているという話もありますが、そこから急成長を遂げるポーラレディも少なくないのであきらめないことが大切です。
サラリーマンより高収入のポーラレディも多数!
実際、一般的なサラリーマンよりも高収入のポーラレディもいます。ポーラの化粧品のクオリティが高いことは間違いないので、あとはいかにして独自の販売ルートを築くかが焦点になるのです。
最初は知り合いに営業をかけるポーラレディが大半ですが、それだけではどうしても限界もあります。定期的な購入を期待できる新規顧客をいかに獲得するかが運命の分かれ道と言えそうです。
いかがでしたでしょうか。自分の好きな時間に働くことができるポーラレディは子育て中の女性にも、無理なく取り組むことができると好評です。
しかし、ノルマを達成できず借金を抱えてしまう人もいるので、自分の適正を見極めなくてはいけません。
いずれにせよ、ポーラ全体の平均年収を押し上げるほどポーラレディの活躍は目覚ましいのは事実なので、チャレンジしてみる価値は大いにありそうです。
(文/木野きのこ)
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