誰しも、現代社会を生き抜く上で、安穏と日々を送っているわけではない。
仕事で落ち込んだり、怒りをおぼえてしまったり、心の中が物騒な状態になっていることも少なくないはずだ。
だけど、私たちは仕事をするために生きているわけではない。
生きるために仕事をしているだけなのだ。だから本来の「生きるために」という目的を見失わず、その目的を遂行するための餌を、適時自分に与えるという工夫も忘れないでおくべきだろう。
たとえば仕事のやる気を出すためのご褒美なんてのも、いいモチベーションのアップに繋がるだろう。
あくまで仕事を人生の中心に据えず、ちょっと頑張れば欲しいものを奮発して買える程度にとどめておく。
こうでもしない限り、人生って途端に息苦しく感じてしまうものだ。
さて、このご褒美。
一体どのぐらいの金額のものが相場となるのだろうか。
調査で分かった!自分のやる気を引き出す買い物の相場
金融・保険会社の保険ショップ(株式会社アイリックコーポレーション)が3月に行った「女性のやる気についてのアンケート結果」の中に、「欲しい物を買ってやる気を出す」という回答がある。
仕事についてのモチベーションをアップさせるためには、欲しい物をしっかりと買うという選択肢は、男女ともに共通して選ぶものだということだ。
この調査は20~49歳の女性有職者500人をサンプルとしたもので、色々と仕事とやる気についてのアンケート結果が開示されている。
その中にあった項目のひとつが「仕事でやる気モードになるために、自分のための消費をする事がありますか」という設問だ。
「たまにある」は全体の半数近い49.8%。
「よくある」が8.4%となっており、概ね「ある」とする意見は6割に迫る勢いになっていた。
つまり、アンケートに回答をした女性たちの仕事のモチベーション向上のための消費に対する意識は、どちらかといえば前向きな傾向が見えたということになるだろう。
その気になる消費の金額と使い道とは?
さらに調査では「仕事でやる気モードになるために、1回に使う金額はいくらくらいですか」という設問がある。
これ、ざっくりと紹介すると、1位は1,000円程度の消費となっており、ほとんどの女性は食事に出向くなどの投資でやる気を培っていたことが分かった。
一方で10,000円以上の投資をする女性も少なくないようで、回答者の声を集計して求められた平均金額は3,511円という結果となっている。
さらにこういう設問もある。
「仕事でやる気モードになるために、今までで一番多く使った1回の金額と、その使い道を教えてください」。
これによれば、最低金額は60円。
60円でやる気になったなんて、一体どういうことなのか。その使い道が書かれていないので仔細は不明だけども、最高額はなんと980,000円。
目玉が飛び出るような投資だ。
なんでもこの980,000円の投資、回答者によるとブランドバッグを買うためのものだったそうだ。
これほど高価な買い物をすれば、そりゃあモチベーションも上がるというものだろう。
女性だけじゃなく、男性も自分のために投資をすべき
今回は女性に限定した調査結果を紹介した形だけど、仕事に関係するやる気をアップさせるためには、男性だってどんどん消費をすべきだろう。
買い物が仕事に直接の効率アップをもたらすわけではないけど、やっぱり欲しい物を買うというご褒美があればやる気は上がるもの。
「自分の業績が一定の水準を超えたら、アレを買うぞ!」というような目標を自分で設けて仕事をするほうが、ただ漫然と毎日の仕事をこなすよりも変化が味わえるはず。
100万近い投資はさすがに行き過ぎだけど、実際数万円程度の買い物をするにも、なかなか踏んぎりがつかない人もいるはず。
その状態から一歩踏み出して欲しい物を買うためのきっかけとしても、こういう試みは悪くないんじゃないだろうか。
(文/松本ミゾレ)