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看護師としてキャリアアップを目指す前に、知っておきたいこと

投稿日:2017年12月2日 更新日:


看護師として、今よりもっとキャリアアップしたい!

いざそう思っても、実際にどうすればキャリアアップできるのかわからない、という看護師さんは多いのではないでしょうか。

そこで今回は、キャリアアップを目指す看護師さんは必見!看護師のキャリアアップ情報をお届けしたいと思います!

看護師がキャリアアップを目指す理由

看護師の資格は、それ自体が国家資格です。

世間一般から見れば、看護師の資格を持っているだけで十分では?と思われがちです。

日々の仕事も忙しい中、なぜ、看護師はさらなるキャリアアップを目指すのでしょうか?

まずはその理由について、考えてみたいと思います。

より専門性を高めたい

看護師として就職した際、重要となるのは「どこに配属されるのか」という点です。

医師は前期研修が終わった後、自分の専門分野を決めて、その専門分野を極めるための後期研修が行われます。

しかし看護師の場合は、国家試験をクリアして就職すると、多くの職場ではその時初めて配属先、つまり自分の診療科が決定します。

医師は自分で専門分野を決められるのに対し、看護師は看護部長始め、上司の決定により配属が決まり、診療科が決まってしまうため、自主性に欠けるという欠点があります。

そこで、自分で新たに資格などを取得し、看護師としての専門性を高めるために、キャリアアップを目指すという看護師さんは増えています。

管理職に就きたい

看護師にも、会社同様役職が存在します。

各病棟においても、職場による差はありますが、主任や課長、師長など、それぞれ管理職が存在します。

近年は看護系大学の増加によって、一定の役職につくためには、最低でも准看護師ではなく看護師国家資格が必要となっており、中には看護師国家資格をもっていても、役職につくためには大学卒業資格が必要であるケースも増えてきました。

看護師さんの中には、こういった管理職につき、より上を目指したいと考えから、通信による看護師国家資格を目指す、あるいは大学卒業を目指す方もいます。

患者さんによりよい看護を提供したい

看護師の仕事は、「診療上の補助および療養上の世話」です。

看護師として日々患者さんに看護を提供している中で、「今よりももっと良い看護を提供したい」という思いから、「もっと看護について深く学びたい」という希望を持ち、キャリアアップを目指す看護師も多くいます。

特に師長や主任など、役職についた看護師が、「自分の看護を振り返るとともに、よりよい看護を提供できるように」と、キャリアアップを目指すケースもあります。

実際に、師長に就任後に認定看護師の資格を取得したというケースもあります。

このように、看護師としての知識と技術をより高め、患者さんに対してより良い看護を提供するために、資格取得などのキャリアアップを進めていくのです。

看護師に特に人気の資格3つをご紹介!

ここまで、キャリアアップを目指す方についてご紹介してきましたが、では今、キャリアアップを目指す看護師さんが候補に挙げやすい3つの資格について、ご紹介します。

臨床心理士

患者さんと日々接する中で、「もっと患者さんの気持ちに寄り添う看護を提供したい」と考える方も多いかと思います。

そうした看護師さんがまず気になるのが、「臨床心理士」という資格です。

臨床心理士は、臨床心理学に基づき、人間のこころの問題にアプローチする、心の専門家です。

資格取得のためには、まず大学院に入り、臨床心理学について深く学ぶ必要があります。

大学院に入るためには、大学卒業資格を絶対としている大学院がほとんどです。

そのため、看護師専門学校や短期大学を卒業して看護師になった場合は、まず大学卒業資格を取得しなければならないため、資格取得のためのハードルはかなり高くなっています。

しかしその分、患者さんの心理を学問として学ぶことができるため、看護師間での臨床心理士資格の人気は上昇しています。

栄養サポートチーム専門療法士

栄養サポートチーム専門療法士は、その名の通り、栄養サポートチームにおける専門家です。

臨床栄養学を元にした、より専門的な知識と技能があることを証明するもので、資格取得のためには、看護師としての経験の他に、NSTに所属していることが条件となります。

先ほどご紹介した臨床心理士に比べ、教育機関に通う必要はない代わりに、栄養サポートチーム専門療法士の資格認定を行っている、「日本静脈経腸栄養学会」主催の集会およびセミナーの参加が条件となっているため、居住地周辺でそういった集会やセミナーがやっているかどうかの確認が必要となります。

一方でNST活動を行っている病院など医療機関において、栄養サポートチーム専門療法士の資格を持つ看護師は即戦力になることが期待できるため、転職時にもかなり有利になる資格であるといえます。

認知症ケア専門士

認知症ケア専門士は、認知症について高度な知識と技術、および倫理観を備えた専門家です。

資格取得のためには、過去10年間のうち、3年以上認知症ケアに関わっていたことが条件となっており、筆記試験である一次試験、面接と論述がある二次試験を突破することで取得可能です。

よって前述の2資格に比べ、比較的取得しやすい資格であるといえます。

どの医療機関、介護施設においても、認知症ケアは必須となっている今、「この資格を取得したことで、看護の幅が大きく広がった」、という意見も聞かれるなど、資格を取得したことによる看護師の満足度は高くなっています。

この資格を生かし、介護施設など、より幅広く活動している看護師も多数いらっしゃいます。

キャリアアップを目指すために知っておきたいこと

看護師として仕事を行う上で役立つ資格はたくさんあります。

自分をさらに成長させるための資格取得ですが、看護師としてキャリアアップを目指す前に、ぜひ知っておきたいことを3つ、ご紹介します。

職場からの補助があるか

看護師がキャリアアップのために資格取得を検討している場合、まず調べたいのが、「職場からの補助があるかどうか」という点です。

看護師が資格を取得することで、病院全体の利益になる場合、資格取得について一定の補助を出すという職場が増えています。

よって、キャリアアップのために、まずこういった補助があるかどうか確認します。

また、どの資格にしようか考えていた場合には、あえてこういった補助の出る資格を選ぶ、というのも一つの手です。

時間、金銭的に取得可能な資格なのか

看護師として働きながら、新たにキャリアアップのための資格を取得することは、体力的にも、経済的にもかなりの負担となります。

そのため、資格取得にあたっては、ただ単に「この分野に興味があるから」だけで選ぶのではなく、時間的にも、そして金銭的にも、現実として取得可能なものなのかどうか、しっかりと見定める必要があります。

特に家庭がある、介護が必要な方がいる場合は、資格取得のために周囲から協力が得られるかどうかという点についても、同時に確認する必要があります。

取得後も学会や研修に参加可能か

看護師がキャリアアップのために取得する資格の中には、取得後も学会や研修に一定以上参加しないと、資格の更新ができない場合もあります。

せっかく苦労して取得した資格が更新できずに失効してしまうのは、大変もったいないことです。

資格取得にあたっては、取得後も学会や研修に参加可能かどうかまで、しっかりと確認した上で、検討するようにしましょう。

まとめ

看護師が新たにキャリアアップするためには、様々なハードルがありますが、それを乗り越えられた時、さらに看護師としてのやりがいや看護の楽しさを見つけることができます。

ぜひあなたも、看護師としてキャリアアップを目指してみませんか?

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