25歳という年齢は、社会人になって数年が経ち、会社の仕事に慣れて来た頃ではないでしょうか?
年収も安定して来て、そろそろ結婚を考え出す男性や女性がいらっしゃったり、既に結婚して早くも子どもがいる人もいらっしゃるでしょう。
一方で、ある程度の貯蓄額が必要な年齢に差し掛かった時期でもあります。未婚の場合は結婚資金の準備が必要ですし、既婚の場合は月収の中で夫婦の家計をやりくりしなければなりません。
妻が専業主婦の場合は自分の給料だけで生活費をやりくりしなければなりませんし、共働きで妻がバイトやパートをしていたとしても、将来のために必要な金額は大きく、しっかりとお金を貯えておく必要があるでしょう。
そんな中、25歳で貯金がない人は世間からどんな印象を持たれるのでしょうか?具体的に詳しく見て行きましょう。
25歳で貯金がないのはどんな人?世間の印象まとめ
25歳は結婚資金やマイホーム購入のための住宅ローンの頭金、保険料など、人生の目標に合わせた貯金が必要な年齢です。
しかし、そんな時期に貯金がないという人はどういう人なのでしょうか?25歳で貯金なしの人が世間からどう見られているのか、ネットの情報をリサーチし、その典型例をまとめてみました。
年収が少ない人
25歳では一定の貯金があるものと考えられているため、この年齢で貯金がない人は、収入が少ないとみなされているようです。収入が低いため、毎月の生活費の支払で精一杯となり、貯金をする余裕がない人が多いようです。
この場合はたとえ小銭でも良いので、コツコツと貯めて行く癖を付けるとともに、節約方法も身に付ける必要があります。
ただ、いつまでも収入があがらず、節約ばかりに視点が行ってしまうと疲弊したり、目線が下がる可能性もありますので、収入を増やす方法にも目を向けておきましょう。
収入を増やすためには今の仕事で実績を上げることに加え、副業や転職も視野にいれておくと良いでしょう。
人付き合いが多い
人付き合いが多い人も貯金が貯まりにくいので、貯金がない人で社交的な場合には、人付き合いにお金を掛け過ぎていると思われることがあるようです。
人付き合いは自分にとってプラスになる付き合いであれば、そこに費やした費用は投資となりますが、自分にとってプラスとならない付き合いは浪費といえるでしょう。
そのお付き合いによって学びが合ったり刺激がある場合はプラスのお付き合いですが、会社や同僚の愚痴を言い合う集まりであれば敬遠した方が得策です。
人付き合いとお金には密接な関係があるということを知っておくと良いでしょう。
浪費グセがある
25歳で貯金がない人は、浪費グセがあるとみなされているようです。
社会人になって数年たっていれば、それなりの貯金はできているはずです。しかし、中には家計を赤字にしてまで浪費を止めれない人もいらっしゃり、収入とのバランスが悪いケースが多々あるようです。
趣味やファッション、飲食など、浪費へと導く誘惑は無限にあります。欲しいものを欲しいがままに購入していては、いくらお金が有っても足りませんので、浪費をしないように注意が必要です。
具体的に浪費を防ぐ方法は、収支を細かい項目まで含めて記録しておくことです。
浪費が多い人はその実態に気付いていない場合も多いので、自分の収支のバランスを明示化することによって、意識づけと具体的な管理を行うことが可能となります。
25歳で貯金がない人って他にもいるの?
もしもあなたが25歳前後の年齢で、銀行や郵貯の口座に残高がない場合、多少の不安感とともに、正直他の人のことが気になるのではないでしょうか?
- 他の人はどれくらい貯金しているのだろうか?
- 他にも自分と同じように貯金がない人はいるのだろうか?
- 貯金がない人はどれくらいの割合でいるのだろうか?
など、素朴で素直な疑問を感じられるかと思います。そこで、20代の平均貯金額と、20代で貯金ゼロの人の割合がどれくらいなのかを紹介したいと思います。
これらを知ると、しっかり貯えておかないといけないと気を引き締めれる反面、過度に不安になる必要もないことがお分かりいただけるかと思います。
20代の平均貯金額
ネット上でリサーチをしていますと、25歳の平均貯金額は182万円とされています。
ただ、統計元が不明であるため、確実な数字とはいえません。そこで、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(2016年)」(2人以上世帯)を確認してみたところ、20代の平均貯蓄額は184万円であることが分かりました。
25歳で182万円という数字も当たらずとも遠からずというデータなのではないでしょうか?
大学に進学した人が卒業後に社会人になるのは22歳から23歳ですので、社会人になって数年でこれだけのお金を貯えているのは、しっかりと収入がある証拠ともいえるかも知れません。
ちなみに、転職サイトDODAが統計を取った25歳の平均年収は326万円で、
- 男性が340万円
- 女性が312万円
となっています。
分布では、
- 男性は300万円から400万円が全体の46%
- 女性も300万円から400万円が全体の42%
となっており、男女とも300万円から400万円の年収帯が最も多くなっています。
20代で貯金ゼロの人の割合
しっかりと貯金をしている20代の人がいる反面、貯金がゼロの人もいらっしゃいます。実は貯金ゼロの人はかなり多く、その割合は45.3%となっています。
つまりおよそ2人に1人が貯金ゼロという実態となっており、貯金がないからといって過度に焦る必要がないことが分かります。
先ほど20代の平均貯金額が184万円と紹介しましたが、平均値の場合には突出して貯金をしている人がいらっしゃると、数値が跳ね上がる傾向があります。
たとえば多数派がほとんど貯金がない状態なのに、少数派が多額の貯金を持っていると、多数派の実態が反映されていないデータとなることがあります。
そんな時に使われる数値として中央値というものがあります。中央値は数値の低い人から数えて丁度真ん中に当たる人のデータを参考にするというもので、多数派のデータをチェックする場合に有効です。
実は20代の貯金額の中央値を見ると0万円となっており、貯金なしの20代が多数派であることが分かります。もちろん、だからといって貯金しなくていいということではありません。将来に備えてしっかりと貯えておくことをおすすめします。
貯金の目安はどれくらい?
20代で貯金をするにしても、一体いくらを目標にすればいいのか、その目安を知りたいですよね?
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(2016年)」(2人以上世帯)によると、年代別手取り収入からの貯蓄割合は、全年齢平均で9%といわれていますが、20代の貯金の目安は12%となっています。
この目安を参考に、毎月の手取りの中から、12%分の金額を貯金に回すように心がけましょう。
まとめ
25歳は仕事に慣れ、収入が安定し始める年齢である反面、将来に備えて貯金を考えるべき年齢でもあります。結婚資金や住宅資金、子どもの教育費や保険料など、将来を見据えた資金をコツコツと貯え始めましょう。
25歳で貯金がない人は、
- 年収が少ない
- 人付き合いが多い
- 浪費グセがある
という風に思われているようですが、その反面貯金がゼロの人も多い年齢ですので、早めに貯金をしておくと他の人に差をつけやすい年齢であるともいえます。
蓄えている人はしっかりと蓄えていますので、あなたも今日から貯金を始めてはいかがでしょうか?
(文/田中英哉)