年収を上げたい

司法書士が年収3000万円なのは本当か?仕事と年収を大解剖

投稿日:2016年11月14日 更新日:


司法書士は法律関係の書類作成のプロフェッショナルです。専門性が高い仕事であるためか、その年収は他の職業と比べて高収入だといわれています。

そんな中、司法書士は年収2,000万円や3,000万円の人がたくさんいるという噂を聞きましたが、はたしてその噂は本当なのでしょうか?

そもそもその前に司法書士とは具体的には一体どういう仕事をしていて、どうすれば司法書士になれるのでしょうか?

この記事では司法書士の具体的な仕事内容と、司法書士の平均年収を紹介したいと思います。もしあなたが司法書士という仕事に興味があるのであれば、ぜひ参考にして頂ければと思います。

司法書士の仕事内容

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司法書士とは、簡単に言いますと法律関係の書類作成と手続きをする仕事です。依頼する人は個人の場合もありますし、企業が依頼することもあります。人にもよるとは思いますが、一般的に最も重要な仕事は登記業務だといわれています。

登記とは、法律関係の内容を明示するために、登記簿という公の帳簿にその内容を付ける仕事で、法的な手続きを踏まなければなりません。不動産の登記や会社の登記などが司法書士のメイン業務となります。

とはいえ、登記ばかりを仕事としているわけではありません。他にも成年後見人に関する仕事や、相続遺言に関する仕事、債務整理に関する仕事、裁判に関する仕事もしています。

なんだか難しい言葉がでてきて、結局どんな仕事なのか分かりにくいですよね?それでは、これらの仕事内容を一つずつ見て行きましょう。

登記に関する仕事

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まずはメイン業務である登記に関する仕事とはどういうものなのかを紹介しましょう。登記には不動産登記と法人登記の二つがあります。

不動産登記とは?

不動産登記は土地や建物の権利の状況を法務局が管理して国民に情報開示しているので、権利の内容に変更があった場合は司法書士の出番となります。

たとえば、あなたが土地と家を買うと、土地も建物の登記をしなければなりません。他にも土地を売買したり、家族に贈与したりする時にも持ち主が変わります。つまり権利内容が変更になったときに、手続きが必要となるのです。

他にもいろいろな権利の変更のたびに手続きが必要です。そんな手続きをあなたに変わって司法書士がやってくれるのです。

法人登記とは?

法人登記とは、法務局で管理されている会社の情報に変更があった時の手続きです。会社を設立したり、所在地や事業目的、役員変更など、取引に重要な情報に変更があったりした場合には手続きが必要となります。

その手続きも司法書士がフォローしてくれますので、社会的に重要な仕事を担っているといえるのです。

成年後見に関する仕事

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登記以外の司法書士の仕事を見て行きましょう。司法書士の仕事に成年後見人に関する仕事があります。

成年後見人といわれても聞きなれないかも知れません。簡単にいうと、認知症や障害などによって自分で判断することができない人に、管理や補佐、補助をする人のことを成年後見人といいます。

家庭裁判所の監督のもとで本人に対して支援を行うのですが、このための手続きも司法書士が担います。基本的には相談を受けたりする業務や手続き業務が中心となりますが、場合によっては司法書士自身が後見人となることもあるようで、責任の重い役割を任されることも多々あります。

ちなみに、成年後見人制度は既に身体に衰えが見られる人のための制度ですので、衰えてからでは自分で後見人を選べない可能性もありますよね?

そのため、まだ判断能力があるうちに後見人を決めておく任意後見人制度というのもあり、こちらも司法書士の取り扱いの範囲に入ります。

相続遺言に関する仕事

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相続や遺言に関する仕事もあります。なぜなら相続が起こると不動産の名義が相続された人(被相続人)に変わるので、当然登記が必要となります。相続の場合の登記はそのままですが相続登記といいます。

また、誰が相続人なのかを調査したり、財産分与の話し合いの結果を書面でまとめたりするのも司法書士の仕事の一つです。

しかし、相続は必ずしもスムーズに行とは限りません。身内で揉めたり、故人に借金があったため相続放棄が必要だったり、未成年者に相続権があるので代理人が必要になるなど、さまざまなイレギュラーが発生する可能性があります。

それらの時に必要な書類作成も司法書士がしてくれるので、とても心強い存在です。

また、遺言に関する相談業務や手続き業務も司法書士の仕事ですので、司法書士は相続の専門家という立場でもあります。

債務整理に関する仕事

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債務整理に関しても司法書士は活躍します。債務整理とは、クレジットカードや消費者金融で多くの借金ができてしまった場合などで、返済ができなくなった時に、その借金を減らしてくれたり、場合によってはチャラにしてくれたりすることをいいます。

債務整理には払い過ぎた利息が戻ってくる過払い金請求や、将来利息が免除されて借金が軽減する任意整理、住宅や車を手放さなくても借金を大きく免除してくれる個人再生、財産の大半は手放す代わりに借金は帳消しにしてくれる自己破産などがあります。

これらの相談から手続きも司法書士がしてくれるので、借金で苦しんだり悩んだりしている人にとって、とても頼れる存在です。

裁判に関する仕事

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司法書士は裁判に提出する書類を作成する仕事も担っています。民事訴訟をするためには、さまざまな書類が必要です。

他にも裁判所にからむ書類としては、さきほど紹介した成年後見や相続放棄もありますし、支払の督促や強制執行にも書類が必要となります。

また、法務大臣の認定を受けた優秀な司法書士は、条件付きで簡易裁判に本人の代わりに訴えるための手続きをすることも可能です。これを簡裁訴訟代理等関係業務といいます。訴えてからではなく、訴える前の和解手続や、支払督促の手続、民事調停手続なども行うこともあります。

このように、司法書士は仕事の裾野が広い上、それぞれに高い専門性が必要な仕事ですので、司法書士になるためにはハードルが高いことは覚悟しなければならないようです。

司法書士になるには?司法書士試験について

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司法書士になるためには司法書士試験に合格しなければなりません。司法書士試験を受けるための受験資格も特になく、誰でも受けられるようです。

試験は筆記試験と口述試験の二つがありますので、一応はそれぞれ対策が必要とされていますが、実は口述試験は形だけだというのが実情のようです。よっぽどのことがない限り落ちることはないようですので、筆記試験の対策に注力しましょう。

試験は年に1回行われ、先ずは筆記試験があり、筆記試験の合格者だけが口述試験を受けることができます。口述試験を受けた後に口述試験の合格発表がありまして、これに合格すると司法書士の資格を得ることができます。

ただし、簡単な試験ではありませんので、勉強はしっかりとする必要があるでしょう。

気になる平均年収はズバリ!

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司法書士全国調査(平成24年)によると、司法書士の平均年収は874万円だそうです。

噂の3,000万円からはかけ離れた数字となっていますが、もちろん人によっては2,000万円や3,000万円稼いでいる人もいるようです。ただ、皆がそれだけの年収を稼げるほど甘くはないようです。

司法書士として成功するためには、実務の能力と営業スキルを身に付けることが重要です。書類作成などの実務はメイン業務なので当然だとして、相談に来た人がその司法書士に手続きをお願いするかは営業力にかかっています。

特に開業している司法書士にはそのスキルがとても重要な要素となるでしょう。これらの能力を磨いていれば、司法書士の中でも高収入になるのは夢ではないかと思いますよ。

まとめ:広く、深い専門知識で高収入を!

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司法書士は法律関係の書類を作成するプロフェッショナルでありながら、法律がらみの困ったことを助けてくれる相談者でもあります。幅広い業務にも関わらず専門性が高いため、専門知識に対する深い学びが必要となります。

高収入を得るためには専門知識を付けるだけでなく、高度な営業スキルが必要ですので、自分磨きが大切な仕事かも知れません。

しかしながら、しっかりと自分を磨いていると収入という結果に帰ってくるでしょうから、社会の役に立ちながら高収入を目指しましょう。

(文/田中英哉)

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