FXといえばデイトレードと言われます。
FXトレーダーの多くがデイトレードと呼ばれる、1日に何度も決済して損失や利益を上げていくスタイルを維持しています。
このデイトレードとはどういう取引手段なのでしょうか。また、その性向方法とはあるのでしょうか。
FX取引では一般的?デイトレードについて。
デイトレードは、FX取引ではデイトレードを行っている人が全体の6割以上いると言われているほどの一般的な取引手段です。
デイトレードの定義は非常に難しいですが、一般的には決済を当日中に行い、自分が取引画面を見ていない時はポジションを建てていないという取引方法になります。1日中トレードをしている人ではありません。
デイトレードの特徴は、
- 自分の性格に合った取引が出来ること
- 相場の状況を逐一確認できること
の2つです。
自分の性格に合った取引が出来る
投資は自分の性格がかなり出てきます。
- 自分が攻めるのが得意なのか待つのが得意なのか
- 大きなお金をゆっくり動かすのが得意なのか
- 小さなお金を何度も動かしていくのが得意なのか
といった具合です。デイトレードは、こうした自分の性格に合わせて取引スタイルを変えていくことができるという特徴があります。
また、24時間取引が出来るため、自分の生活スタイルに合わせて取引をすることもできるのです。
会社に勤めている人なら仕事から帰ってきてから、夜勤があるのならば早朝になどの柔軟性もデイトレードの特徴といえるでしょう。
相場の状況を逐一確認できる
デイトレードは、1日でポジションを解消していきます。
そのため、自分が取引を見ていない時や寝ている時、或いは土日が終わる週明けなど、自分が状況を確認できない相場においては資金を引き揚げているので、損が出にくい状態になっています。自分のテクニックや相場観などの地力が試されるトレードとも言えるでしょう。
自分の勝ちパターンとなっている相場だけ参加する、あまりに値動きが活発過ぎて予想がつかないので辞めておくなどの判断を瞬時に行うことができるため、納得しながら取引を行っていくことができます。
スキャルピングやスウィングトレードとの違い
デイトレードのほかにもFXは様々な取引方法があります。今回は、スキャルピングとスウィングだけ簡単に説明します。
スキャルピング
スキャルピングとは、デイトレードよりもはるかに短い時間で取引を進めていく取引方法です。
中には5分・10分といったペースで取引を終えていくトレーダーもいます。また、自動売買システムを活用しているトレーダーも少なくありません。
こうした取引は、1回の取引で得られる利益は非常に少ないため、何度も何度も取引を行っていく必要があります。
一方で、損切などの決断も早いため、1回の取引で失う損失も非常に少なく抑えることができます。
ただし、スキャルピングで注意しなければならないのは、手数料です。FXではスプレッドといいますが、このスプレッドはFX会社によって異なるので、気を付けて使っていきましょう。
スウィング
スウィングトレードとは、デイトレードとは異なり、2~5日程度長くポジションを維持して利益を上げていく取引方法です。
この場合は、短期間の値動きを気にすることなく全体的なトレンドを見ながら利益を作っていくことになります。
景気の明らかな上昇トレンドなどに上手く乗れた場合は、大きく利益を上げることも可能です。
また、FXのもう1つの利益の出し方であるスワップポイントによる利益もあるため、日ごろ非常に忙しい方や資金に余裕のある方などにはかなり向いている取引方法といえるかもしれません。
デイトレードに向いているものがある
デイトレードに向いている通貨や時間帯があることは知られています。一般的な知識とも言えるため、ぜひ押さえておきましょう。
時間帯
これは、値動きの激しい時間帯となります。値動きが生まれる時間帯はかなり決まっていて、日本時間の
- 8~10時
- 15~17時
- 21~23時
です。アメリカの雇用統計の発表など欧米の景気動向に関する情報が発表された場合などは、深夜の1時2時まで値動きが続く場合もありますが、まずは、この3つの時間を覚えておけばよいでしょう。
これらの時間帯は、大きな市場が開く時間帯であり、参加者が非常に多いのです。こうした時間帯を狙ってしっかり取引を行い、そうでない時間帯には全く手を出さないなどの取引スタイルはかなり一般的といえるでしょう。
通貨ペア
デイトレードではその日の主要な通貨ペアをつかめるかどうかで利益の大半が出てしまうと言われるほど、通貨ペア選びには気を遣います。
無数にある通貨ペアで特にデイトレードに向いているのは、ボラティリティが適度にあり主要な通貨ペアといえるでしょう。ボラティリティとは値動き幅と考えてください。
短期間にあまり動かない通貨ペアはデイトレードには向いていません。
また、参加者が多い通貨ペアを選びましょう。参加者が少ない通貨ペアでは、自分の好きな時に売れなくなってしまう可能性があります。参加者が多いということは、その分、買う人や売る人が多いということ。
自分の自信のある絶好のポジションを建てても決済ができなければ意味がありません。
また、通貨ペアそのものでもデイトレードに向いているものがいくつかあります。それは、ユーロ/ドルとポンド/円の通貨ペアです。
ユーロ/ドルはユーロ/円やドル/円ともトレンドが被りやすく、非常に情報量の多い通貨ペアで、その日一日の値動きも多いため経験が浅いデイトレーダーでもしっかりと傾向を見極めて参加することができます。
ポンド/円は非常に値動きの大きい通貨ペアで、通称「殺人ペア」とも呼ばれています。ハイリスクハイリターンな通貨ペアであるため、経験をしっかり積んでから参加しましょう。
慣れてくると、今までの取引は何だったのかと思えるほどの利益を上げることも難しくありません。
チャート
FXを含めた投資についての基本的な勝ち方は「勝ち馬に乗ること」です。これを投資用語ではトレンドといいます。
相場の上昇トレンドでは買いポジションを建て、下降トレンドでは売りポジションを建てる。当たり前だろと言われるかもしれませんが、このタイミングというのが非常に難しいのが投資です。
チャートを見ていると、値上がりや値下がりがほとんどVの字で起こっているような通貨ペアや相場環境も少なくありません。
なぜこれが買いポジションなのか売りポジションなのかを見極めないと、勝ち馬だと思っていた取引が負け馬だったことは、どんなトレーダーでも必ず経験していることなのです。
デイトレードは短期的な売り買いを中心としますが、トレンドは注目します。特に30分足・1時間足・4時間足のチャートは成功しているトレーダーだったら必ず見ています。
一番信用できないものは自分の勘です。チャートの見方は参考書などでじっくりと確認してみましょう。
待つのも相場
デイトレードで負けが込み始めたり、思ったように勝ちが続かなくなったりするとその流れに乗って、チャートや通貨ペアを見極めることなくポジションを建ててしまうことがあります。
そうしたメンタル状況では、だいたい勝てません。少なくない損失を出し続けることになるでしょう。
デイトレードに重要なのは、しっかりと自分のルールを作り、そのルールを守り続けることです。
まとめ
当然、FXを続けて行く中で、そのルールを見直すことは大事ですが、勝っているトレーダーの中で曖昧な基準で勝っているトレーダーは全くといっていいほどいません。自分が絶対に勝てる自信のある相場でしか手を出さないのです。
ポジションを建てないというのも1つのアクションです。自分のメンタルや経験、知識などと相談しながら、自分のスタイルに合った取引を目指して行ってください。