保育士は全国各地で不足しており、条件の良い求人もどんどん登場しています。
転職を考えている保育士さんにとって、今はまさに転職するチャンスといえます!
そこで今回は、保育士の転職事情についてご紹介します!
保育士が転職を考えるとき
保育士さんが転職を考えるときは、どういった時でしょうか。
まずは、保育士が転職を考える場面について、考えていきたいと思います。
子どもたちと触れ合えない
「子どもが好き」「仕事として、子供と触れ合いたい」という理由から保育士を目指したはずなのに、気が付けば毎日連絡帳とにらめっこし、膨れ上がった事務作業に没頭していて、子どもたちとほとんど触れ会えない。
自分が思い描いていた保育士としての仕事ではなく、子供たちと触れ合う時間が少ないと感じてしまった時、「事務作業ばかりしていないで、もっと保育士として子どもたちとたくさん触れ合う時間がほしい」と感じ、転職が頭をよぎります。
人間関係が悪い
保育士として働く上で、重要となるものの一つに「同僚とのチームワーク」があります。
自分が他の用事で一時その場から離れなくてはいけない場合、同僚と気軽に声を掛け合えればよいのですが、人間関係が悪いために、声をかけづらい、またはかけても返答がないといった状態になってしまうと、職場での働きにくさを感じ、「転職して、もっと人間関係の良いところで働きたい」という思いを強くしてしまいます。
保護者からのクレーム処理が大変
保育士の仕事は、子どもたちの保育だけではありません。保護者の方と連携を取り、一丸となって子どもを保育していく必要があります。
しかし中には、わが子を思うあまり保育士に対し、無理難題を押し付けてくる保護者もいます。
保育士としては自分の立場上、強く言い返すことはできません。
それをいいことに、どんどん要求がエスカレートしてしまい、本来ならば保育士の責任ではない事柄まで、保育士の責任として叱責されてしまうなど、大変な保護者対応にあたってしまうこと、「一方的に言われ続けてしまうのではなく、クレームを職員全体で受けられるような、もっと条件の良い保育園へ転職したい」と考えてしまいやすくなります。
保育士は本当に売り手市場?
一般的に、どの保育園でも保育士を募集しており、売り手市場だといわれています。
では本当に、保育士は売り手市場といえるのでしょうか?
保育士の求人事情について、考えていきたいと思います。
保育士の求人倍率
厚生労働省によると、平成26年1月現在での保育士の求人倍率は1.74倍であり、9割超の都道府県において、求人倍率は1倍を超えている状況となっています。
これは、保育士として働きたい人1人につき1つ以上の求人が出ている、ということを示しています。
同じ平成25年度における全職種での平均求人倍率は0.93倍であったことと比較すると、保育士の求人倍率は極めて高く、まさに「仕事を探している方が、より条件の良い求人を選ぶことができる状態」であるといえます。
より良い求人には選考あり!
保育士の求人倍率だけを見ると、「保育士は自分にあった求人を選び放題なんだ!」と思ってしまいます。
しかし実際には、「より条件の良い求人は人気が高く、必ずしも採用されるとは限らない」という現状があります。
どんなに求人倍率が高くなったとしても、より条件の良い求人については応募者が多くなるため、採用されるためには採用試験を突破しなくてはならないのです。
例えば、公立保育園は正社員として雇用されれば、福利厚生や給与形態が公務員として扱われるようになるため、保育士の求人の中では特に人気です。
そのため、どの自治体においても毎年保育園の採用試験には多くの応募があり、倍率が10倍以上になることも珍しくありません。
このように、どんなに求人倍率が他の職種より高いといっても、人気の求人については倍率があり、選考に残る必要があるのです。
より良い求人の選考を突破するために
せっかく転職を決意したのですから、少しでもよい条件の職場で働きたいですよね。
そこで、より良い求人の選考を突破するためにぜひやりたいことを、ご紹介しましょう。
情報をより多く収集する
保育士の転職活動において、重要となるのが「どれだけ多くの情報を収集できるか」という点です。
現在はネットである程度の情報を収集することもできますが、保育士の求人情報をより多く集める方法としてぜひおすすめしたいのが、保育士の転職サイトを利用することです。
転職サイトでは、ネット上には出ていない非公開の求人情報や、倍率についてなど、保育士の転職について、豊富な情報を持っています。
これらを上手に利用して、たくさんの情報を知ることで、より良い求人情報に巡り合えます。
新たな資格取得を目指す
採用倍率が高い職場では、まず履歴書などによる書類選考で、ある程度人数を絞ります。
つまり、まず書類選考を通過しなくては、採用されることはないのです。
書類選考では、自分をどれだけ書面上でアピールできるかがポイントとなります。
そのアピール方法としてお勧めしたいのが、「保育士以外に、保育の仕事において役立つ資格を取得すること」です。
保育士そのものが資格職であるため、「なぜ新たに資格を?」と思われるかもしれませんが、保育に役立つ資格をさらに取得することで、「この人は資格を持っているから、うちでも即戦力として働いてくれるだろう」と、良い印象を持たれやすく、選考にも残りやすくなるのです。
保育士に人気の資格としては、絵本についての民間資格である「絵本専門士」、リズム感や音感、感性を育てるとされている「リトミック指導者インストラクター」などがあります。
こういった資格は一度取得すれば、長期間にわたって自分を売り込むアピールとして使うことができます。
ぜひ、取得を検討してみてください。
経験を存分にアピールする
求人倍率が高い保育士は、より条件の良い求人へと転職しやすい職種である、ともいえます。
そのため、採用者としても、即戦力として期待するとともに、「より長く働いてくれる人」を求めています。
よって履歴書においても、ウソを書いてはいけませんが、自分がどういった職場で、どれだけ働いたかを積極的にアピールして、「この人はうちでも長く働いてくれそうだ」と思ってもらうことが大切です。
仮に今までは短い期間で転職を繰り返してしまっていたとしても、どういう理由で転職したかを記載するとともに、「こちらの職場では長く働きたい」という旨をアピールすることが大切です。
まとめ
転職するために、保育士の求人情報を見ていると、どこも魅力的に見えて、どれを基準にして選べばいいか、迷ってしまうことも多いかと思います。
より良い条件の求人に出会うために、ぜひ「情報を集める」ことから始めてみてください。
皆さんが転職によって、より保育士としてやりがいを感じながらお仕事ができることを、願っています!