自動車保険――心のなかでは「私は絶対に事故なんか起こさない!」と思っていても、やっぱりかけておかないと不安なものですよね。事故を起こさずに自動車保険の満期を迎えたドライバーは、その期間中事故を起こさずに済んだことに感謝しながらも、次回の自動車保険のプランについて、保障をどこまで手厚くするか、価格をどのくらいに抑えたらいいのかについて悩むのでしょう。
車の事故はどこまで防げるものなのでしょうか?今回は「事故を未然に防ぐ」ことと「もしものための自動車保険の選び方」について迫ってみます。
【この記事の目次】
車の事故はなぜ起こるのか?
警察庁が発表している「交通事故の発生状況」という統計データがあります。これによると、事故全体の3割ほどを占める原因となっているのが「安全不確認」によるものです。一時停止しなくてはいけない場所で停止しない、減速すべき場所で減速しない、など初歩的な確認不足です。
次に多いのが「脇見運転」によるものです。私も過去に外の看板に目が行ってしまい、信号停止時に急ブレーキしてしまうことがありましたが、誰でも1回はこのように脇見してヒヤッとした経験があるのではないでしょうか?
そして次ですが、「動静不注視」というものでして、安全不確認とは違い、例えば「あの車は絶対に停まってくれるだろう」と甘い予測をしてしまうことが原因で事故が起きてしまうことです。実際、車を運転しているのは機械ではなく人間ですので、その人間が何を考えて運転しているのかを知ることができたらエスパーですよね。自分が思うように車は停まってくれるはずないんです。
私が思う、事故の本当の原因
しかし、私が思うにこれらすべての原因の根底にあるのは「スピードの出しすぎ」に尽きると思ってます。私の恥ずかしい過去ですが、20代のころはとにかくスピード出しまくっていたこともあって、何回も事故を起こし、なんと等級が1等級まで下がってしまった経験があります。
そこから改心し、「どんなときでもスピードだけは出しすぎない」を基本にハンドルを握るようになりました。乗っているのが軽自動車だからというのもありますが、街中ではバカみたいにゆっくりと走っていますし、高速でも時速100kmを超えることもめったにありません。
以降、チンタラ運転を励行し続け、2015年現在でようやっと10等級まで回復しました。10等級までくると、自動車保険の保険料もだいぶ安くなってきます。免許もゴールドですので、さらに安くなることができます。自動車保険をリーズナブルに抑えるための基本としてこの2つはとても大切な要素になります。
安い、安全、最強の自動車保険の選び方とは?
事故の原因と対策について述べてきましたが、自動車の事故によるリスクを最小限に抑える最良の方法は「安全運転」に他なりません。もうこれは誰が何を言っても変わりません。自分の運転を省みることをせずに、自動車保険の見直しからいきなり考え始めてしまうのは愚かなことだと思ってください。順番で言えば、
- 安全運転をマスターする
- 安全な車をチョイスする
- 自動車保険に加入する
が、無事故ドライバーになるための王道です。2.の安全な車はエアバッグやABS、衝突防止装置といったものになるでしょう。また、自信のない場所への行く場合なら、車には乗らずに電車で行くというのも立派な安全対策です。これら1.と2.の対策を十分に講じるだけでも、あなたの無事故確率は格段にアップすることは間違いないでしょう。
なので、3.の自動車保険に加入するというのはあくまで1.と2.の対策がきちんとできている前提ということを覚えておきましょう。ですが、自動車保険は必要ないか?と言われれば私は必要だと答えます。事故というのはこちらの過失だけで起こるものではないからです。
もし、あなたが時速0kmだったとしても、対向車線から車が突っ込んでくるという事故も日本では発生しています。それだけの事故にあって長期入院となってしまっても、あなたには相手から損害賠償を取ったり自分の車の補償をすることができるでしょうか?その道のプロでもないかぎり無理ですよね?やっぱり自動車保険は必要なんです。
必ずかけておくべき自動車保険とは?
さまざまなリスクを想定し、自分にとって最適な自動車保険の選び方をマスターしましょう。あなたの運転経験年数や所有する車種にもよりますが、自動車保険で大切な項目を敢えて絞りますと、
- 対人賠償保険
- 対物賠償保険
- 無保険車傷害保険
- 自損事故保険
でしょう。対人賠償はもし人を轢いてしまってその人が一生涯入院となってしまった場合に備えて無制限でかけるのが基本です。対物賠償も例えば店舗の中に突っ込んで大損害、となってしまったときのためにはこれも無制限が基本でしょう。
そして無保険車傷害保険も外せないでしょう。日本損害保険協会による、「自動車保険 都道府県別加入率(2014年3月末)」によると、日本全国での自動車保険(任意保険)の加入率は73.4%という結果が出ています。つまり裏を返せば26.6%の車は無保険車なのです!怖いですよね?そんな車にもしぶつけられたと考えると身震いがします。
効率よく自動車保険を探すなら一括見積もりは必須!
基本がわかったところでいよいよ自動車保険を探してみましょう。
自動車のディーラーや車検サービスなどは1社の保険しかすすめてくれませんが、そこに決めてしまうのは金額的にもったいないです!自動車保険は必ず一括見積もりを取りましょう。
ネットにつながったパソコンと運転免許証、車検証、現在の自動車保険の保険証券があれば簡単にできます(無料)。ここでは「保険スクエアbang!自動車保険一括見積もり」を例に、その手順を説明しましょう。
※編集部注……以下の画像はすべて【保険スクエアbang! 自動車保険】(http://www.bang.co.jp/)のものです。
1. まずはあなたの持っている車についてです。メーカー、車名はすぐわかりますね?ただ、初度登録年月は車検証がないと分からないので、車検証を確認しましょう。 |
2. 続いて車の形式やナンバーを入れます。これもなかなか暗記している人はいないので車検証がないとわからないでしょう。 それから通勤や通学で車を使っているか、週末など日常・レジャー使いなのかを選択します。通勤や仕事で車を使っていないのであれば、日常・レジャーを選べばいいでしょう。 |
3. 次は現在あなたが入っている自動車保険についてです。満期日やどの保険会社なのかなど、これらは保険証券を見ればすぐにわかるでしょう。 そしてこの自動車保険に保険金を請求した場合、その回数も選択してください。 |
4. そしてあなたの個人情報を入力します。これは簡単ですね。 |
5. あなたの車の所有者は誰か、そしてあなたの運転免許証の色などを選択します。 奥さんなど家族で他に運転する人がいればその人も「運転するご家族の人数」に加えてください。 |
6. ここからはいよいよ自動車保険の補償内容についてです。先ほどの内容にのっとって、
は必ずおさえておきましょう。また、運転するのが夫婦だけ、といった特約も忘れずにチェックしておきましょう。 |
7. お疲れさまでした。最後に今まであなたが入力した内容をすべて確認し、問題なければ緑色の「見積を受け取る」ボタンを押してください。 |
同じ補償内容でも10,000円以上の差があることも!?
私も自動車保険の満期を迎えるのが毎年6月なのですが、2ヵ月くらい前になったら一括見積もりサイトを使って必ず複数見積もりを取ることにしています。実際、私の今年の4月の見積結果ですが、
- A社 → 15,250円
- B社 → 12,190円
- C社 → 14,170円
- D社 → 20,640円
- E社 → 22,320円
と、最高値と最安値でなんと10,130円もの差が出てしまっていたのです。しかも補償内容はどこもほとんど変わりません。これがもし自動車ディーラーにすすめられたのがE社だったのしたら実にもったいない話ですよね。
自動車保険の満期が迫っているあなた、運転免許証、車検証、現在の自動車保険の保険証券を手元に用意してさっそくインターネットで見積もりを取ってみましょう。見積もりは無料ですよ。
(文/HOW MATCH編集部)