いまやコミュニケーションツールとして欠かせない存在となったSNS。SNSの利用率と年収にも相関関係があり、年収900万円の人たちはSNSの利用率が高いという特徴があります。
しかし、年収900万円の人と年収500~700万円の人は、SNSの使い方が少し違うということはご存じでしょうか? SNSを賢く利用することで年収900万円の仲間入りができるかもしれませんよ。
SNSを見て転職する層は500~700万円台
年収500~700万円のおよそ30%は、転職した同僚のSNSをチェックして現在の状況をチェックしています。転職して楽しそうにやっている同僚の様子を見て「自分も転職しよう!」と行動に移すこともしばしば。
一方、年収700万円~1000万円となると、こまめにチェックすると答えた人は13%にまで減ります。すでに満足のいく結果が出ているので、転職して別の道を歩み始めた元同僚のことは気にならないのかもしれません。
SNS経験者が7割
転職サービスの「DODA(デューダ)」が25~34歳のホワイトカラー系職種の男女に調査したところ、年収900万円の人のおよそ7割がSNS経験者という結果が出ました。これは2011年に行われた調査なので、2016年現在はさらに増えていると考えられます。
業種別に見てみると「メディア/広告」「IT/通信」「金融」の順に利用割合が高くなっています。職種では「企画/マーケティング」「クリエイティブ」「ITエンジニア」の順です。
いずれも最先端の情報が求められる分野なので、SNSでの情報収集が欠かせません。上手く利用することで年収アップにつながり、結果的に年収900万円の利用者が多くなっていると考えられます。
SNSに流れている情報は玉石混交なので、全てを鵜呑みにしているようでは賢いユーザーとは言えません。大量の情報の中から自分に必要な情報をピックアップし、自らの仕事に活かしていくことで年収アップにつながるのではないでしょうか。
人脈作りのためにSNSを活用しよう
SNSを活用して人脈を作ることで、年収アップの効果が期待できます。しかしながら、やみくもに交流しているだけでは人脈になりません。自分を売り込んで、インパクトを与えることが重要になってきます。
まずは会ってみることが大事です。最初から2人きりだと抵抗があるので、大人数の飲み会に誘うと良いでしょう。その後すぐに連絡して、さらに1週間ぐらい期間を置いて再び連絡するのがベスト。1回だけでは印象に残りませんが、2回3回と連絡を続けることで人脈作りのきっかけとなります。
人脈ができたからといって収入に結び付かないと思われるかもしれませんが、世間は意外と狭いものです。SNSで知り合った人に共通の知り合いがいたという経験を持っている方もいるのではないでしょうか。何かの縁から職場での評価が上がり、昇進が早まる可能性もあるのです。
最低限のマナーは忘れずに
言うまでもなく、SNSで問題を起こしてはいけません。年収900万円の層はネットでのリスク回避にも注意を払っています。当たり前のことですが、仕事に関する機密事項は決して漏らしてはいけません。情報の公開範囲も細かく設定するようにしましょう。炎上して職場を追われてしまっては元も子もありません。
また、SNSにハマりすぎるのも困りもの。一日中チェックしていないと落ち着かない状態になってしまう人もいます。情報を発信しなくてはいけないという義務感に憑りつかれ、SNS疲れを引き起こしてしまう人も少なくありません。体調を崩してしまっては年収どころの話ではなくなってしまいます。ほどほどの距離を置いて付き合う術を身につけましょう。
SNSを使えば必ず年収が伸びるわけではありません。しかし、年収900万円台の7割がSNSユーザーと聞けば使っておいて損はないでしょう。ビジネス以外にも思わぬ効果が得られるかもしれません。自分なりの賢い使い方を身につけて、日々の生活に取り入れていきましょう。
(文/宮島ムー)