世の中には色々な代行業がありますが、その中でも近年人気があるのが運転代行です。普段移動に車を使わない方はあまり馴染みがないかもしれませんが、最近はサラリーマンの間で「稼げる副業」として定着しつつあります。
運転代行とは
運転代行は車に乗って依頼先に行き、依頼者の車を運転して目的地まで向かう仕事です。
タクシーと違うのは依頼者の車を運転すること、帰りのために随伴車が必要なことです。つまり2人1組で仕事を行うことになりますね。
そしてタクシーより人気がある理由の1つに随伴車なら普通免許で運転できることが挙げられます。客車(依頼者の車)を運転するのであれば2種免許が必要となりますが、随伴車であればお客さんを乗せることがないためですね。
タクシーより手軽に始められる
同じ運転でもタクシーだと色々と手間がかかります。2種免許の取得も必要ですし、どこかのタクシー会社に所属することになりますから、副業ではありませんよね。
しかし運転代行の場合は、そもそもアルバイトの募集が多く、1種免許で始められるため非常に手軽です。もちろん客車の運転には2種免許が必要ですが、運転代行が自分に向いているか判断してから取得しても遅くはありません。
稼ぎたいのなら2種免許を
とはいえ客車の運転と随伴車の運転では時給が異なります。随伴車の運転だけだとおよそ時給1,000円前後、客車の運転ができるなら1,500~2,000円が相場となります。
そのため、運転代行で稼ぎたいのであれば、早めに2種免許を取得したほうがいいでしょう。2種免許の取得費用はおよそ20万円程度になります。
働く時間は20時~5時
サラリーマンに人気の理由の1つに、働く時間が丁度良いという点もあります。運転代行を依頼する人のほとんどが「飲酒」を理由とするため、コアタイムが20時~5時となり、昼間に働くサラリーマンとしては働きやすい副業です。
ただし、飲酒した人が依頼者、つまり酔っ払いが依頼者なので、多少の面倒はあります。特に客車を運転するのであれば絡まれるくらいは覚悟しなければなりませんし、愚痴や無駄話に付き合うことも必要です。
とはいえ、運転代行はタクシーと違って待機時間も自由です。タクシーならお客さんを探しにあっちに行ったりこっちに行ったりと動くことも少なくありませんが、運転代行は依頼が入ってから動くため待機時間は仮眠もとれます。
もちろん1日の売上で給料が決まる完全歩合制のところが多いので、寝ているだけで稼げるわけではありませんが、自由が利くのは大きなメリットと言えるでしょう。
気をつけたいポイント
楽に稼げそうな代行運転ですが、いくつか気をつけておきたいポイントがあります。
他人の車を運転すること
まず、客車の運転はかなり気をつかう点。
自分の車やタクシーであればそこまで気をつかう必要はありませんが、代行運転だと自分の車ではないためかなり気をつかいます。そのことがストレスになる人も多いようです。
酔っ払いの相手をすること
また、酔っ払いの相手をすることになるため接客面でのストレスや、副業だと寝不足の心配もあるため、楽ができる仕事ではありません。
他人の車の運転にどの程度神経を使うのか、本業とのバランスや睡眠時間は問題ないかなど、しっかりと確認してから始めるようにしましょう。
同僚や友人と始めるのもアリ
運転代行は個人で始めても初期投資を必要としません。せいぜい2種免許取得費用くらいでしょうか。随伴車は自分の車でOKですし、自分ともう1人誰かがいれば簡単に始められます。
そのため、同僚や友人と共同で始めるのもオススメです。どちらかが2種免許を持っていれば初期費用はほぼ0です。完全歩合制になりますが、うまく依頼が入れば副業としてはかなり稼げる部類に入るでしょう。
ただし、どこかに所属するにしても自分で立ち上げるにしても、運転は危険が伴います。副業で事故をおこしては元も子もないので、安全運転を心掛けましょう。
(文・kaztel)