日本にカジノができるとすると、カジノディーラーという職業に就きたいと思う人もいらっしゃるのではないでしょうか?でも、生活ができるだけの収入があるのか、具体的な仕事はどのようなものなのか、気になるかと思います。
そこで、この記事では、カジノディーラーの仕事内容や平均年収、カジノディーラーになる方法など、業界の裏情報をお伝えします。
日本は世界有数のカジノ大国になる可能性があるといわれていますので、情報を先取りしておきましょう。
カジノディーラーってどんな仕事なの?
カジノディーラーと聞くとどのようなイメージがありますでしょうか?
よく映画などでラスベガスのカジノのシーンが登場し、ルーレットやダイスのようなゲームのほか、ブラックジャックやポーカーなどのカードゲームの場面が映されます。
それを見ていると、ゲームテーブルについた客(ゲスト)から、カジノディーラーがお金を巻き上げる印象があるかも知れません。
しかし、カジノディーラーの仕事は、実はおもてなしが重要なのです。カジノディーラーの仕事概要から解説します。
カジノディーラーは接客業
カジノディーラーは、いかさまをしてでも客からお金を巻き上げるという噂を信じている人がいらっしゃるかも知れませんが、実はそうではありません。
カジノディーラーにはチップ収入がありますので、客に楽しい遊び方をしてもらう場所であることを念頭においてゲームを進行しています。
客が楽しむほどチップの金額が増えますので、一流のカジノディーラーほど接客レベルが高いのです。つまり、ひと言でいうと、カジノディーラーは接客業なのです。
お客さんを楽しませる仕事
客を楽しませるのが仕事であれば、ただ単にゲームに関するテクニックがあれば良いというわけではありません。客の表情を見て楽しんでいるかどうか読み取る必要がありますし、場の空気を上手に支配しながら楽しい雰囲気を作る必要もあります。
また、何度もカジノ店に来ているという人から、今回が最初だという人までさまざまな客が来るので、それぞれの人の気持ちを汲み取る必要があります。
カジノディーラーは手先のスキルと、人の気持ちを理解するスキルが必要です。
現在の働く場所
カジノディーラーの就職先は当然のことながらカジノなのですが、2017年8月時点では、日本にはまだカジノがないため、勤務先は海外となっています。
海外にはホテルや豪華客船などにカジノが存在するため、そういった場所で活躍しています。
現在はアメリカとヨーロッパにカジノが集中していますが、今後日本にカジノができてくれば、カジノディーラーの活躍の場は国内にも作られることになります。
国内勤務を見据えて、今からスキルを身に付けておくのも、国内ディーラー先駆者となる良い方法かも知れません。
カジノディーラーの気になる給料
カジノディーラーになったら、一体どれくらいの年収を稼げるのか気になりますよね?
カジノディーラーはしっかりとしたゲーム進行のスキルと、ハイレベルな接客スキルが必要なわけですから、たっぷり稼ぎたいというのがカジノディーラーを目指す人の本音なのではないでしょうか?
しかし、現実はそう甘くないようです。カジノディーラーの給料について、赤裸々に紹介します。
平均月収は13万円程度
カジノディーラーは高給取りだというイメージがあるかも知れません。しかし、その実態は厳しいものだといわざるを得ません。
カジノディーラーの給与は、会社員のように基本給があるわけではなく、時給制となっていることが多いようです。
日本円にすると800円程度なので、1日8時間で計算すると、日給6,400円にしかなりません。20日間勤務したと仮定すると、月給12万8,000円です。
そのため、会社員でいうところの手当にあたるチップに期待するしかないのです。
チップを含めると年収アップ
カジノでのチップは必ずしなければならないものではなく、あくまでも任意です。たとえばラスベガスの場合では、勝った人が勝利金額の1割から2割程度を、ディーラーに支払う習慣があります。
そのチップをテーブル担当のディーラーがそのまま受け取るのではなく、ディーラー全員のチップをまとめて、その日に出金していたディーラーに分配される仕組みとなっています。
チップ込みの平均年収は300万円から600万円といわれていますので、カジノディーラーの収入の大半はチップに支えられていることが分かります。
資格を取って年収1,000万円
海外専門学校で資格取得をした場合には、年収1,000万円超えとなる可能性があります。
2015年にマンハッタンで開講したカジノディーラー向け専門学校「The Big Deal Casino Academy」で資格取得をし、公認ディーラーになると高い時給で働けるとされています。
その時給は日本円で約2,400円から4,800円であるため、もしも1日8時間働いて、仮に月に25日働くと、月収はおよそ96万円となります。
これだけの収入がコンスタントに続けば、年収1,000万円も夢ではありません。
カジノディーラーになる方法
カジノディーラーになろうと決意したとして、一体どうすればなれるのでしょうか?
日本はまだカジノがないので、なかなかカジノディーラーになる方法を思いつかないかも知れません。しかし、カジノディーラーになる方法はちゃんとあります。
カジノディーラーになるには、カジノスクールで学ぶのが一番の近道で、日本にもカジノスクールは存在するのです。カジノスクールの詳細と、卒業後の就職について見て行きましょう。
カジノスクールで学ぶ
カジノディーラーになるためには、当然のことながらカジノディーラーとして活躍するための技能を身に付ける必要があります。
カジノディーラーとして就職する時には、必ず技能審査があるため、少なくとも技能試験に合格するだけの技能を得ている必要があるのです。
しかし、カジノディーラーの技能を独学で学ぶことは難しいため、カジノスクールで学ぶことが重要となるのです。
日本のカジノスクール
日本には、日本カジノディラーズ協会があり、日本カジノスクールを開講しています。カリキュラムは豊富で、
- ルーレット専攻
- ブラックジャック専攻
- ミニバカラ専攻、ポーカー専攻
- カジノ文化・カジノ英会話専攻
- カジノホスピタリティ専攻
とラインナップされています。コースも
- 「短期集中3ヵ月コース」
- 「6ヵ月コース」
- 「1年コース」
- 「海外短期留学コース」
- 「オーダーメイドコース」
から選択することができ、料金は518,800円から921,800円と幅があります。あなたの目的や都合に合わせたものを選ぶと良いでしょう。
就職する
カジノスクールを卒業すると、就職活動をすることになります。
ホテルや豪華客船、模擬カジノなどが現在の活躍の場ですが、海外のカジノの場合はワーキングビザを取らなければならないなどのハードルがあります。
また、実力を認められるまでは下積みが必要で、実力が認められることで、ようやく一流ホテルで働けるようになります。そのため、長期的ビジョンを持って実力を高めていく必要があるのです。
日本にカジノができるまで、まだ時間がありますので、その間にスキルを磨いておいてはいかがでしょうか。
まとめ
カジノディーラーは、時給制であるため、生活できるほどの給料ではありません。しかし、チップの収入を合わせると、大きく稼ぐこともできますので、たくさんチップを得ることが重要です。
チップを得るためには客に楽しんでもらう必要があるため、技術的なことだけでなく、高い接客スキルも必要となります。
カジノディーラーは認められるまでの道のりが長い場合もありますので、日本にカジノができるまでにスクールや海外のカジノで下積みを経験しておくと有利かも知れませんね。