ビットコインという言葉を耳にしたり、ビットコイン関連記事を読んだことはあるという人は多いかと思いますが、いまいちビットコイン自体がどういうものか分からないという人も多いようです。
ビットコインはお金や紙幣がない仮想通貨で、日本国内での取引量は5兆円とも6兆円ともいわれています。
ビットコインだけの時価評価額が4兆円を超えている上、他にもイーサリアム・アルトコイン・ライトコイン・リップルなどの仮想通貨が存在します。
価格上昇傾向にあるビットコインは新たな資産運用方法として、その可能性が注目され、ビットコイン長者を目指して取引している人も多いのです。
この記事では、そんなビットコインの特徴を踏まえながらメリットとデメリットについて解説します。ぜひ参考情報としてお役立てください。
仮想通貨ビットコインの9つのメリット
ビットコインは株式やFXのように、価格が変動するため、相場が存在します。自分の資金を投入して購入するため、ハイリスクとならないためには余剰資金での購入か、低めの取引金額での購入がオススメです。
一方、利益はハイリターンとなる可能性を秘めていながら、ビットコイン関連取引所の手数料は安く、取引所によっては無料のところもあるほどです。
アルトコイン取引など、ほかの仮想通貨の取引もビットコイン取引所で行うことができるため、実用性に富んだサービスを提供しています。そんなビットコインについて、9つのメリットを紹介します。
1.政府や銀行が管理していない
ビットコインは銀行のような中央機関がないため、誰かに管理してもらう必要がありません。
たとえば銀行に管理してもらう場合には、預けた金額の管理は銀行に委ねることになります。銀行がつぶれたり預金封鎖にあった場合には、お金を引き出せなくなる可能性がありますが、ビットコインは中央機関を置かず、ブロックチェーンという技術で、分散型取引所のようなイメージで取引実績を積み上げていくため、管理してもらう必要がないのです。
また、さまざまな要素が複雑に絡み合った仕組みとなっているため、ビットコイン詐欺に遭いにくいというメリットもあります。
2.国別の通貨を意識する必要がない
通常、外国で通貨を利用しようと思うと、その国の通貨を入手しなければなりません。その場合には交換レートの影響を受けたり、手数料も必要になります。
しかし、ビットコインの場合は世界中で利用できるため、交換レートや手数料のことを考える必要がありません。現在住んでいるのがどの国であるかということを考慮する必要がなくなります。
3.チャージバックの心配がない
たとえばクレジットカードやペイパル決済の場合、チャージバックの可能性があります。チャージバックとは、決済した後に不正取引などの事情があった時、その売上が取り消されることをいいます。
個人間の取引でチャージバックをされると、泣き寝入りのリスクが生じますが、ビットコインの場合は仕組み上、チャージバックの心配がないため、安心して取引をすることができます。
4.インフレ対策ができる
もしも日本がインフレを起こしたたとしても、仮想通貨で資産を保有している場合には、インフレの影響を受けることがありません。
インフレが起こる原因はさまざまな経済的要因がありますが、特に、国が通貨を大量に発行した場合にインフレが起こりやすくなります。
しかし、ビットコインは最大数量が決まっているため、通貨数に限界があります。そのため、インフレリスクを回避することができるのです。
5.送金のスピードが迅速
ビットコインの取引は基本的には即座に取引が行われるため、送金のスピードが迅速であるという特徴があります。
銀行間の取引よりも遥かに迅速であり、ビットコインのメリットの一つに数えることができます。
6.送金手数料が安い
通常、金融取引を行うためには、手数料が必要です。株取引やFX取引では、取引が成立する度に手数料が必要ですし、外貨預金は手数料が高いことでも知られています。
しかし、ビットコインの場合は手数料が安く、無料の取引所もあるのです。そのため、ロスなく取引を行うことが可能です。
7.国が徴収することもできない
国や時代によっては、政府が国民の資産を引き上げたという事例があります。日本における現代社会において、そのような状態となることは考えにくいかも知れませんが、将来的にゼロリスクとはいいきれないでしょう。
しかし、ビットコインの場合は、銀行システムに入っていないため、このようなリスクを回避することができます。
8.どこかを信用する必要がない
銀行にお金を預けた場合は銀行が資産を管理するため、銀行を信頼する必要があります。国債を購入する場合にもどうように、国を信頼する必要があるでしょう。
しかし、ビットコインの場合は中央機関がないため、誰かを信頼する必要はありません。取引記録はしっかりとデジタル署名されているので、安全かつ安心して取引を行うことが可能です。
9.お金を生み出すことができる
ビットコインは市場で購入し、値上がりした分の利益を得ることができますが、実は自分で発掘することも可能です。ビットコインは全てのコインが市場に出回っているわけではなく、一定分が残っています。
複雑な計算により、取引台帳の整合性を取る協力をした人は、見返りにビットコインが支払われ、このことをマイニング(採掘)と呼ばれています。
ビットコインはお金を作り出すことも可能なのです。
仮想通貨ビットコインの3つのデメリット
ビットコインは新たな投資の手法として、とてもメリットの多い方法ではありますが、一方でデメリットも存在します。
投資にはリスクは付き物ですが、あらかじめデメリットを想定しておくことで、リスクを最小限に抑えることができるでしょう。
ここでは、ビットコインのデメリットとして「他の投資方法に比べると流動性が低い」「法律による利用者保護が比較的薄い」「仮想通貨に対する信頼性が低い」という3つについて解説します。
1.他の投資方法に比べると流動性が低い
ビットコインは株式投資やFXと比べると流動性が低いというデメリットがあります。
流動性は、売買がどれだけしやすいかということで、株式投資やFXはよほどのことがない限りスムーズに取引が可能です。
しかし、ビットコインはこれらの投資法に比べると市場規模が小さいため、その分流動性が低いといえます。
もちろん、ビットコインの市場もどんどん大きくなっているため、流動性が高くなる傾向にはあります。
2.法律による利用者保護が比較的薄い
証券会社が倒産した場合や銀行預金の場合には、基本的に預けている金額は保護されます。これは法律の整備がしっかりとしているからであり、投資家にとって強力なセイフティーネットといえます。
しかし、ビットコインの場合は、法整備が整っているとはいい難く、利用者保護の面で課題が残っているといわれています。
3.仮想通貨に対する信頼性が低い
仮想通貨自体の信頼性が低いということもあげられます。信頼性というよりも、知識がなくて得体が知れないという人もいらっしゃいます。
今後、ビットコインを含む仮想通貨の普及にともなって、より一般化していくことに期待したいものです。
まとめ
仮想通貨ビットコインは、近年普及が進んでおり、少しずつ認知されています。
しかし、まだまだどういうものかを知らないという人や、どのように売買するのかが分からないという人も多く、他の仮想通貨とともに、今後のさらなる普及が期待されています。
メリットが多い仮想通貨ですが、デメリットもあるため、実際に購入する場合には、メリットとデメリットをしっかりと把握した上での購入をオススメします。