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【家計診断】家計を健全にやりくりするための6つの手順

投稿日:2017年4月29日 更新日:


あなたのご家庭は、健全な家計となっていますでしょうか?ひょっとすると家計の把握ができていなくて、何となく生活しているうちに、少しずつ貯蓄が減っているという人もいらっしゃるかもしれません。

お金の流れを把握していなければ、いつしか収支のバランスが悪くなっているというケースもあります。そこで、しっかりと生活費を見直し、家計の健全化を計るための6つの手順を紹介します。

まずは家計を把握した上で、6つの手順を踏むことにより、誰でも簡単に家計の健全化が図ることができますので、この記事を読み終えたらすぐにでも実行に移していただければと思います。

まずは家計診断!あなたのご家庭は大丈夫?

家計を健全にやりくりする場合に、まずは家計診断を行いましょう。世の中にはさまざまな家計診断の方法や節約術があり、たとえば食費や光熱費、固定費の目安が紹介されています。

これら項目ごとの平均値を目安とすることで家計を健全にやりくりしている人は多いことでしょう。

しかし、中にはこれらの目安では参考にならない人もいらっしゃいます。それは生活スタイルが一般からかけはなれている場合です。具体的には

  • 人よりも食欲が旺盛で食費の比率が多い場合
  • 家の構造上光熱費が他所よりも多い
  • 無理して買った家の住宅ローンが他所より高い

など、その家庭固有のケースで目安が参考にならないこともあります。

そんなケースも想定して、よりオーダーメイドに近い家計診断をするにはどうすれば良いのでしょうか?その答えは実はとてもシンプルです。

収入が支出を上回れば勝手にお金は貯まる

誰でも確実に当てはまる健全な家計の原則は「収入が支出を上回れば勝手に貯金できる」です。

一見当たり前のように思えるかも知れませんが、要するに1円でも黒字であれば貯金ができ、黒字額が大きければ大きいほど貯金の額も大きくなるのです。

問題はご自身の家計が赤字なのか黒字なのかを把握できていないことにあります。まずは家計簿をつけて、無駄な出費がないかや、最も出費がかさんでいるところは何かなど、お金の動きを把握しましょう。

病気になった時にお医者さんが体の悪い所を見つけてから治療をするように、家計も悪い所を見つけてから対策を取ります。

まずはあなたご自身が家計のお医者さんになることが大切です。家計簿という診断書をつけて、家計をしっかりと管理しましょう。

ゴール設定

おおよその家計が把握できた場合、もしも毎月赤字になっていたり、思うように貯金ができていない場合には、ここで紹介する6つのステップで家計の健全化を図りましょう。

最初にしておきたいことは、ゴールを決めるということです。ゴールとは、必要な貯金額の目標と、そこから逆算した月々の貯金のことを指します。では、具体的にその手順を進めて行きましょう。

ステップ1.必要な貯金の目標を決める

まずは必要な貯金の目標額を決めましょう。これは単純に欲しいものという意味ではなく、必要な資金を意味します。たとえば

  • 20代世帯の場合は住宅ローンの頭金
  • 30代世帯であれば子供の教育費
  • 50代となると老後資金

など、大きな金額の資金が必要となります。

それらにいくら必要なのかを算出し、年間貯金額の目標を決めると良いでしょう。夫婦共働きの場合は必要資金と世帯年収のバランスを考え、明確な金額目標を定めましょう。

目標金額が明確で、しっかりとした根拠があるほど、ブレにくくなります。

ステップ2.毎月いくら貯金が必要なのかを決める

必要資金と年間収入のバランスを考慮した目標設定ができたら、今度はその金額を貯めるための月間の貯金額を決定します。これは12カ月で割り算すれば出てくる数字ですので簡単に割り出すことができるでしょう。

現状の見直し

月々蓄えるべき金額が決まったとしても、その金額が現在の年収や月々の手取りから考えて、非現実的な金額の場合にはどうすれば良いのでしょうか?

現実問題としてあきらかに達成が不可能な目標であれば、せっかくの家計健全化計画もとん挫してしまいます。そんな時には前向きな改善プランを検討すると良いでしょう。

その具体的な方法を紹介します。

ステップ3.必要な貯金額を省いて毎月やっていけるのか検証

あえて極端な例を紹介しますが、仮に月収が40万円だとして必要な貯金額が20万円だとします。

すると生活費は残りの20万円で賄わなければなりません。このように生活費に対しての貯金割合が大きい場合には、貯金のために生活の負担が大きくなってしまうでしょう。

そんな時は現状の家計を見直す必要があります。

ここでやってしまいがちなのが、貯金の目標金額を下げるということです。しかし、必要な資金としてはじき出しているわけですから、これを下げてしまっては将来困ってしまう可能性があります。

なるべく目標は下げずに、その目標を達成するためにできることを前向きに考えてみましょう。

たとえば

  • 教育費は貯金ではなく学資保険で貯める
  • 生命保険も貯蓄性の高いタイプのものに見直す

など、固定費を上げずに貯蓄の目標を満たす方法もあります。

それでも現金収支のうち、収入を増やす必要がある場合は、副業や転職を検討したり、奥さんが専業主婦の場合には共働きをするなどが考えられます。

家族同士でしっかりと相談して、目標達成する方法を検討しましょう。

ステップ4.実際にやりくりしてみて、無理がないかレビュー

月々の貯金目標が決まり、具体的に見直すべきところが分かったら、実際にそれを実行します。

計画を立てただけで満足して、なかなか実行しない人もいらっしゃるのですが、実践しなければ状況の改善はありません。最初は無理のない範囲からでも良いので、行動を起こすことが大切です。

その結果、計画段階では気づかなかったことが見えてくるでしょう。計画段階ではもう少し節約できると思っていたけれど、実際には難しいとか、固定費の見直しが思ったよりも難しいなど、さまざまな要素が見つかるはずです。

逆に、副業で予想以上に収入を得れることが分かったなど、プラスの側面もあるかと思います。実際にやり繰りをした結果、次月に向けてしっかりレビューをしておきましょう。

軌道修正

レビューをしたら、今度はそれを踏まえて新たな実践を行います。その時に重要なのは、ちゃんと家計の改善を実行に移しながら目標に向かって継続することです。

途中で頓挫しては元も子もありませんので、きっちりと継続を行いましょう。

ステップ5.家計の改善を実践する

計画を実行し、それを踏まえてプランの改善を行ったら、それを実践する必要があります。計画を実行した時と同様に、改善したことも実行しなければ意味がありませんので、しっかりと行動に移しましょう。

ステップ6.コツコツと継続して目標を達成する

あとはこれらを継続するだけですので、コツコツと継続して貯金を増やして行きましょう。

もちろん途中で改善すべき事柄が発生した場合には、なるべく目標を下げずに改善案を考え、それを実行に移すという繰り返しです。

よく生産管理や品質管理の現場などで採用されている方法にPDCAという方法があります。

  • Pはプラン
  • Dは行動
  • Cはチェック
  • Aは改善

を意味しており、家計もこれに基づいて実践すると効果的な管理が可能です。

まとめ

家計を健全にやりくりするためには、まずは家計の現状を知る必要があります。まずはあなたの家計をしっかりと把握しましょう。

その上で、必要な資金から算出した貯金の目標を決め、目標に対して計画・行動・チェック・改善を繰り返しましょう。

このサイクルを継続することで、より効果的に健全な家計を維持することができ、結果的に目標の貯金額以上に蓄えることができるはずです。

ぜひ今日から早速試していただければと思います。

(文/田中英哉)

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