年収を上げたい

世帯年収800万でも貧困に陥ってしまう家庭が増加中…その理由とは?

投稿日:2016年10月31日 更新日:


仕事をして収入を得て生きていく上でひとつの指標となるのが年収です。

年齢やキャリアがアップしていくことで年収も上がっていくのですが、どのくらいの年収があるとお金持ちと思いますか?だいたい多くの人は800万円から1,000万円の年収があるとお金持ちとイメージするようです。

年収が800万円もあればさぞかし裕福な暮らしができるだろうと多くの人が思うでしょう。ですが実はこの高額な年収の層に隠れ貧困家庭が急増しているのです。

年収800万円でも隠れ貧困家庭が急増中

隠れ貧困家庭って?

隠れ貧困家庭の定義は「世帯年収はそこそこあるのに貯金ができない家庭」のことを言います。何か突発的に大きな出費があるとたちまち家計は破綻する貧困予備軍のことです。

東京都では世帯年収800万円から900万円の層は上位30%に入っているのにも関わらず、その実態は世帯年収800万円でも家計は火の車という隠れ貧困家庭が急増しています。

隠れ貧困を加速させる原因とは

世帯年収800万円もあれば住宅の購入や高級車の購入も特に問題なくローンに通ってしまいます。

さらに子供の学費や塾などの教育費、旅行や買い物など世帯年収が高いことでお金持ちだと思われがちですが収入のほとんどを支出で使い果たしてしまう生活が続いている家庭も少なくありません。

将来設計に最も重要な年収額。現状の年収では不安があるという人は、転職も視野に入れていくこともオススメします。リクルートエージェント なら、豊富な実績とノウハウであなたの市場価値を第三者の視点で見出し、年収アップのためのサポートをしっかりしてくれることでしょう。

世帯年収800万円でも貧しい家計の例

年収800万円と聞けば多くの人が勝ち組とイメージするが実際には破綻寸前の家庭は多くあり、毎月の支出がどのくらいあるのかを見てみましょう。

年収800万円の手取りはいくら?

世帯年収800万円の場合、税金などが引かれると実際の手取りは650万円前後になります。

単純に手取り650万円を12ヶ月で割ると月の収入は54万円となります。月の収入が約50万円もあれば十分に貯蓄することができるじゃないか!と思われるのですが隠れ貧困家庭の多くはこの収入のほとんどを1ヶ月で使ってしまっているのです。

世帯年収800万円、Aさんの家庭の場合

夫婦二人・中学生と高校生の子供一人ずつ

収入

  • 給与:54万円

支出

  • 住宅費:13万円
  • 食費:10万円
  • 光熱費:3万円
  • 通信費:3万円
  • 教育費:6万円
  • 保険:3万円
  • 交際費:3万円
  • 被服費:3万円
  • 雑費:4万円
  • 小遣い:6万円

支出合計:54万円

毎月節約をして暮らしているという人からすると、ツッコミどころの多い家計ではないでしょうか。

家族4人の1ヶ月分の食費が10万円、日用品などの雑費で4万円、光熱費や通信費など見直すところは多くある家計ですね。

収入をきっちりと使い切ってしまっていて貯金どころではありませんし。突発的な出費があると家計は行き詰まってしまいます。

富裕層と呼ばれるのは年収いくらから?

働いて収入を得る人にとってひとつの目安となるのが年収です。では年収はいくらあれば裕福で、さらに富裕層と呼ばれるのでしょうか。

大学生と社会人を対象にアンケートを行ったところ、1位はどちらも1,000万円でした。ですが2位になると大きく差が出ており、大学生の場合は800万円、社会人の場合は2,000万円という結果でした。

裕福だと思う年収、世代間でズレ

大学生の場合は中には実家に住んでいる人もいたりすることで生活にかかるお金や税金などの面ではまだリアルに実感することができないことから、これぐらいあれば不安はないかな?という考えの人が多いようです。

より現実的に考えているのはやはり社会人の方であり、どこにどれぐらいのお金がかかるのかという事実を知っていることでよりリアルな金額がアンケートの結果として出ています。

ですが実はこの社会人の中にバブル世代と呼ばれる層の人がおり、このバブル世代と呼ばれる人たちが高額な世帯年収を稼いでいても貯金は0というギリギリの生活をしていることが多いのです。

今の20代、30代の人たちにとって就職の内定はいくつももらえて、新社会人でもいつも財布の中にはたくさんのお金が入っていてという時代があったという事実を知らない人もいるでしょう。日本がバブル景気にわいたことで金銭感覚も価値観も大きくずれてしまっている世代が今の40代から50代の人たちです。

ブランド志向が高く、パワフルでコミュニケーション能力が高い、肉食系が多いなどの特徴を持っているのがこの世代ですが、不景気という時代の流れについて行けず、毎月何十万もの収入があるのに見栄をはって収入の全てを使い果たしてしまう傾向にあります。

こういった世代の人たちが世帯年収800万円でも裕福と思えないと感じていることが多いようです。

年収が高い=裕福ではない?

年収が高いことを自負することで出費が過大になり将来への見通しが甘くなるケースがあります。だいたい年収800万円ぐらいからその傾向があり、浪費が目立つようになります。

中でも多いのが住宅の購入であり、「今買わないとどんどん値上がりして今後買えなくなるのでは?」と焦ってしまうことも多いようですが、この時に自分の収入が減るのでは?という予想はできていないことがほとんどです。

景気がいいことで自分の年収も上がっていくのですが、景気のよい時こそ気持ちを引き締めるべきであり、住宅の他には車の購入などしっかりと将来のシミュレーションを行う必要があります。

隠れ貧困の最大の原因は浪費

隠れん貧困家庭の最大の理由は浪費です。

  • 年に1回の海外旅行や必要以上の外食
  • 買い物やお取り寄せ
  • 子供のお稽古など高いものほど質がいいと思う
  • 周りの人よりもいい生活をしていると思われたい
  • 1回2,000円、3,000円の高級ランチもポンと出してしまう

こういったこと浪費の積み重ねが隠れ貧困家庭を作りだしているのです。またこういった生活を続けることで子供の世代にも隠れ貧困家庭は受け継がれることになります。

通信料の節約

年収がいくらだろうと通信料は安いに越したことはありません。

格安スマホは、自分が求める機能だけつかえて、そこまで不便を感じることなく、大幅に月額料金を抑えることが出来ます。

浪費をやめて貯金をする癖を

このまま浪費を続けることで家計は破綻し、見栄をはるどころか生きていくことも困難になる可能性があります。そのためには浪費癖を治す方法を取り入れて浮いたお金を貯金に回す癖を身につけましょう。

消費をすることで心の隙間を埋めない

さみしさや満たされなさなどを埋めるために買い物をしていることはありませんか?物を買うことで心を満たすのではなく、自分の心と向き合ってみましょう。

ポイントカードの呪縛から逃れよう!

ポイントを貯めることでお得な特典があることも多いポイントカードですが、ポイントを貯めることに意識が集中してしまって実は無駄な買い物をしていることが多くあります。こうなっては本末転倒です。

ポイントカードを必要以上に作らずに財布の中をスッキリさせましょう。

ネットショッピングはできるだけ使わない

クリックひとつで買い物ができてしまうのがネットショッピングです。

クレジットカードなどで決済することも多いでしょう。買い物に行く手間もなくとても便利に利用できるものですが、便利なことで浪費を招きやすくなってしまいます。

迷ったら買わないなど自分の中でルールを決めて利用しましょう。

コンビニの買わせる技術に注意する

24時間年中無休のコンビニはとても便利に利用できるものです。お弁当や飲み物、冷凍食品やパンやお菓子、雑誌などスーパーに行かなくてもありとあらゆるものが手に入るようになっており、手軽さから頻繁に利用しているという人も多いでしょう。

ですがコンビニに行くとついつい必要じゃないものまで買ってしまうということはありませんか?コンビニにはひとつでも多く商品を購入してもらうための技術があります。ですから一度入店してしまえばコンビニの罠に嵌ったも同然なのです。一番いいのはコンビニに行かないことですね。

世帯年収が800万円あっても裕福とは思えないという人はやはりそれだけ浪費をしており、お金がいくらあっても足りないという状況に陥っているからです。

将来を考えてもし万が一収入が減ってしまった時のことを考えて貯蓄をするのはもちろんのこと、今の浪費をしっかりと見直して生活水準をできるだけ落とすことができるような工夫をする必要があるのではないでしょうか。

合わせて読みたい

(文/中村葵)

年収をどうにかあげたいという方は、「転職で年収って本当にあがる!?転職成功者の年収アップ体験談」を読んでみてください。悩む前に、自分の年収アップ可能性を探ってみましょう!

Copyright© HOW MATCH , 2024 AllRights Reserved Powered by AFFINGER4.