副業で稼ぎたい

1回300円!ソシャゲガシャはやっぱり儲かる

投稿日:2016年5月31日 更新日:


ここでアップしている僕のコラムには、個人的に僕が取材をしたときのソースが下地になっている話も少なくない。今回はソーシャルゲーム依存者に話を聞いてみたぞ!

埼玉県在住のOくん(20歳)は、現在スマホで楽しめるソーシャルゲームに熱中している大学生。このOくんが、かなり深刻な依存状態を告白してくれたので、詳しくご紹介していきたい。

大学生が数十万円もつぎ込む異常事態

僕は、この取材をするまでソーシャルゲームというものにハマッたことがなかった。僕は30代。ゲームといえば、家庭用の据え置きハードで楽しむ世代だったこともあって、その良さというものが分からなかったのだ。

加えて、ニュースでは行き過ぎた射幸性(偶然の利益や成功をねらうこと)でしばしば問題になっていたジャンルでもあったし、好んで飛び込もうとは思えなかったのである。

一方でOくんのような世代にとっては、遊びの多様化が進んでいるため、スマホでゲームをするというのは珍しい話でもなんでもないという。

まずは率直に、Oくんのこれまで使ってきた総額を聞いてみた。

「ざっと500,000円は下らないと思います。毎月何度かのイベントがあって、そのイベントで結果を残していい報酬をもらいたいとなると、課金アイテムガチャをガンガン回すのが一番ですから」

おお、大学生が使える金額じゃないだろ。一体そんな大金、どうやって捻出したのだろうか。

「アルバイトです。ゲームに課金するためのお金を稼ぐのが、日課になっちゃってますね。自分でもおかしいとは思うんですが、ついついログインしてしまって、何時間もやっちゃいます。いいかげん、学業にも影響が出始めてて、両親に怒られることも増えてきました」

と言いながらも、熱心にスマホに目を落とすことも多いOくん。依存症という自覚があるだけマシかもしれないが、このままで大丈夫なのかと不安になった。

何十万円課金しても欲しいアイテムが入手できない

ゲームに反映されるアイテムやキャラクターのデータをランダムに排出させることで、ユーザーの射幸心を煽るソーシャルゲーム業界。色々と問題も多いものの、右肩上がりで業績を伸ばしている会社もある。

ソーシャルゲームがウリの大手企業と言えば「パズドラ」というコンテンツを有するガンホーという会社が挙がるが、ここの場合、14年度の売上は1730億円という。とてつもない話だ。

しかもパズドラ関連の売上は、このうちの90%以上を占めている。パズドラ様々というわけだ。

僕はスマホを持っていないのでこのゲームはやっていないが、何人かのユーザーに話を聞くと、あんまり課金臭はしないから遊んでいて楽しいという意見が多かった。

敷居を入りやすくして、浅く広く集金をするということだろうか。まあ、つっこむ人はかなりつっこんでるみたいだけど。この手の話をする上で無視できないのが、「グランブルーファンタジー」というゲームを提供する、Cygamesの動静だ。

ネット上でユーザーが何十万円も課金をしたうえで、欲しいアイテムが入手できないという話をしたところ、これが問題となって炎上することとなった。

もちろん運営元としては景品表示法などのガイドラインに則った運営をしているとのテンプレ回答をしており、消費者庁からの問い合わせも指摘もなかったと説明している。

ところが一旦疑惑が立つと、ゲームで課金をして手に入るとされているアイテムの排出率の公表値なんか信じられないという人々も出てくるもの。

炎上は少しずつ拡散し、今年3月にはとうとう、業界団体が課金上限を50,000円とすること、大当たりする確率の明示をすることの自主規制をまとめたことが報じられることとなった。

このほか、当たり確率の抜本的な見直しも行われること、社内には運用責任者を任命し、アイテムの確率設定の記録を残すことなどもガイドラインに盛り込んだ。こういったガイドラインは、4月から適用となっている。

なんだか、これまでは確率設定の記録がなかった事例があることを、暗に認めているように見て取れる。もしそうなら、これはかなり杜撰な話だろう。もちろん、大部分の企業はしっかりと運営していたはずだろうけど。

実際にやってみて失笑……

それにしたって、手にすることのできないもの、いずれはサービスが終了して無になるデータを、何故ユーザーはありがたがるのか。こういうことを書いた以上、僕もやってみなければフェアじゃない。

そこでスマホを持たない僕は、パソコンからでもプレイできるブラウザゲームをやってみることにした。このゲームでも当然、玉石混合という言葉が似合うガチャがある。

試しに3,000円分のウェブマネーを使って、回してみたところ、いわゆる全てがハズレアイテムとなってしまった。

3,000円がなくなるまでの時間は、およそ1分少々だったことだろう。どう考えても金のムダとしか思えない結果となってしまった。

当たりアイテムが出ようと、いずれサービスが終了すればデータは消えてしまう。そんなものに1回300円をかけるというのは、なかなか僕のような貧乏人には敷居が高く感じられた。

ゲームなのか、ギャンブルなのか。その線引きが曖昧なのがソーシャルゲームなのかもしれない。

(文/松本ミゾレ)


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