日本一支出が多い都市、その額339,622円。どこ?

節約・貯めたい        2017年02月16日

日本一支出が多い都市、その額339,622円。どこの都市?その理由は?

(この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。)


  • 消費支出の多い都市といわれてイメージするのは物価が高い都市部、東京や埼玉をイメージする人が多いのではないでしょうか?

    ところが、その答えは意外にも富山市なのです。2014年に総務省統計局が家計を調査したところ、2人以上の世帯、1ヵ月当たりの消費支出は富山県の33万9,622円が第1位でした。

    反対に、多いであろうと考えられていた、さいたま市は32万9,466円で第3位、なんと東京都は31万4,999円で第55位でした。さらに第2位は金沢市の33万5,681円で北陸勢が優勢です。

    いま日本には先行きの不安さから「あまりお金を使いたくない」という人が多い中で、その先陣を切りそうな堅実なイメージのある北陸の人たちのは意外に消費支出が高いのです。

    今回はその理由を検証してみました。

    富山市の世帯収入は全国2位と高い

    家の収入を増やすため夫婦共働きをしている家庭は多いと思います。が、現在の安倍政権(アベノミクス)では女性の社会進出を推奨していますが、いまだ行政も企業も女性が働くことに対応しきれていません。

    安倍政権が女性の社会進出を訴えるたびに、マタハラ、産休・育休の問題、保育所の問題、待機児童の問題、子どもをもつ母親が働けない原因が次々と浮上します。

    女性の働き方は結婚・出産・子どもの成長にあわせて変化していきます。これらを理解したうえでシステムを作って行くには長い時間がかかります。

    しかし、富山県はずっとそのシステムを作ってきた県です。県民性(性格や風習など)もあり、女性が働くことに関して富山県の取り組み方や県民の考え方は全国トップクラスです。

    • 女性の就業率 49.9%(全国平均47.1%、第7位)
    • 女性の平均勤続年数 11.4%(全国平均9.3年、第2位)
    • 女性雇用者に占める正社員の割合 50.3%(全国平均41.1%、全国1位)
    • 三世代同居率 16.1%(全国平均7.1%、全国5位)
    • 共働き率 54.7%(全国平均45.4%、全国5位)

    そのため共働き率が高く、それも女性が正社員で働ける場合が多く、富山市の世帯収入は平均的に高くなっています。

    実際に2014年の富山市の認可保育園待機児童は0人です。また職場でも働く女性に慣れているため、仕事と家庭の両立に理解がある職場が多いです。

    企業文化は一朝一夕につくられるものではなく、何人もの社員が時間をかけて作り上げていくものです。マタハラや産休・育休で問題が起きてしまうのは、いまだ企業が女性進出に慣れていないからです。

    持ち家住宅率第1位!富山市民は見栄っぱりなのか?

    世帯収入が高いから支出も多くできるということもありますが、富山県の場合は逆で、支出が高いから世帯収入を高くしなければならないということがあります。

    富山県の持ち家住宅率は79.4%、富山の住宅地を回ってみると大きな戸建ての家が目立ちます。「家をもって1人前」という考えが今も根付いているからでしょう。

    また建てた家は豪邸です。「何か悪いことやっているのかしら?」と思われるくらい大きな家が多いです。住宅延べ面積も1住宅当たり152.18平方メートルと全国1位です。家が大きければ維持費や光熱費もかさみ、それで消費支出が高いとも考えられます。

    また浄土真宗の盛んな土地柄からか仏壇も立派で、金額も高いものでは小さな家が買えるほどの費用をかけています。さらに墓も一般的なものにくらべて一回り大きく、立派です。

    さらに富山の人は見栄っぱりだそうです。とにかく他人の目を気にする、そのため持ち物や服装、家や墓などに気を使いすぎるぐらい気を使っているそうです。

    「富山の人はみんなルイ・ヴィトンをもっている」というエピソードもささやかれるくらい、富山県の人は他人から見えるところによくお金を使います。

    富山の見栄っぱり、それはお父さんのおこづかいにも?

    家計の見直しで一般的に無駄と下げられる傾向が高いのが「お父さんたちのおこづかい」。全国のサラリーマン(男性社員)を対象に調査したところ、2014年の平均は3万9,500円、バブル崩壊以降ワースト4位です。

    アベノミクスで景気が上向こうと、給与が上がろうと、お父さんたちのこづかいは減少の一途のようです。

    ちなみにこの30年間で一番高かった金額は7万8,000円、今の倍です。しかし富山県は今もバブル、いえそれ以上のお小遣いをお父さんたちはもらっています。その額はなんと29万3,056円、一般的なサラリーマンの平均の優に7倍です。

    そのため財布の中に入っているお金が多く、手元にあるからつい使ってしまうということも多いようです。夫もその妻も財布の中身が少ないということは「みっともない」と考えているようです。

    お金で大切なのは、どう使うかということ

    ここまでで見栄っぱりだから富山の人は金づかいが荒いと結論付けるのはやや乱暴です。なぜならば富山県の人は何よりも家族を大事にする人が多いのです。実際に富山県の離婚率は1.44%(全国1.84%)と全国でもその低さは第3位になります。

    また旅行・行楽の種類別行動者率(観光、国内旅行)で富山県が51.5%と第1位。家族サービスが充実している証しになります。

    また立派な家で家族と暮らすこと、冠婚葬祭にお金をかけること、これらは個人の自己満足だけでなく家族を想う気持ちにもつながります。また周囲とつい比較してしまう性格は、それだけ周囲とのつながりが深いとも考えられます。

    今は隣にどんな人が住んでいるかすらわからない、気にならないという人が増えているなか、今後の少子化や高齢化社会のことを考えると、このように「地域で子どもを育てる」「老人を助ける」といったことはとても大事なことだと考えられます。

    (文/高橋亮)


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    高橋 亮
    高橋 亮
    転職エージェント・広告代理店で延べ20年バリバリ働き、現在は脱サラして憧れの田舎暮らしを実践しているフリーライターです。ほぼ自給自足の生活につき、とりあえず食うのには困らないのが唯一の自慢。

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