突然だが、あなたはパチンコ・パチスロを趣味にしているだろうか?このところ何年も、パチンコホールは客の流出が続いていた。ところが今年7月に発表された「レジャー白書2015」によると、4年ぶりにパチンコ人口が1,000万人を上回り、遊技人口が回復した事がアナウンスされている。
その影響として考えられるものは景気回復や雇用の増加などが挙げられているが、そうは言ってもヒラで楽しむには敷居が高すぎる遊びである事には変わりがない。
パチンコも、パチスロも、大当たりが引けなければ1時間で20,000円ぐらいは余裕で負ける事が出来る。適当な台選びをしていたら、なかなか常勝する事は難しい。
サラリーマンの方は、仕事終わりにホールに出向く事も多いだろう。負けても負けてもヤメないでいたら、月のお小遣いなんて、ものの数日で失った経験がある方だっているはずだ。
ただ、パチンコホールで遊ぶ一番の醍醐味は、お金を増やす事にある。そしてこれを可能にする方法なんてものは、実はいくらでもあったりする。
【この記事の目次】
働く男のアフターほど期待値に直結する時間帯はない!
今回はパチスロの勝率をアップさせ、月のお小遣いを減らすどころか数万円増やすための、無理のない方法を紹介したいと思う。あまり大風呂敷を広げてもしょうがないので、目標は低く設定し、毎月+20,000円を目指す事を前提に書いてみたい。
パチスロには、良い設定の台、出玉還元期待値の高いゾーンが間近な台を狙い打つ、いわゆるハイエナと呼ばれる遊技方法が欠かせない。必ずしも期待値=実際の出玉率ではないものの、一切のムダなくハイエナを追求する事で、実際に生活はおろか貯蓄までしている人々は実在している。
僕が把握しているだけでも、都内にはそうしたプロの人たちが何人もいる。そのうちの1人に聞いた話を以下に要約して紹介するとしたい。
パチンコホールで優秀な大当たり履歴の台のなかには、機械割(出玉がより多く出る見込みの高い数値の事)の高いマシンが紛れ込んでいる。お宝台だ。
俺たちはそういう台をめざとくゲットしてパチンコ店でぶん回す事で生計を立てている。
朝からそういう台を掴んだら閉店まで打ち続ける事が収支を安定させる秘訣なんだけど、夕方まで打って、ふらっと止めちゃうヤツも結構多い。
夜から仕事なのか、疲れたのか。
そういう台を、ふらっとやってきた仕事終わりのサラリーマンが運よく掴む事もままある事。
こっちからしたら獲物を奪われたようなもんだけど、ハイエナやってる以上文句も言えないね。
夕方からホールに出向くと、機械割の良さそうな台は案外拾えるし、履歴グラフでその日の状況も確認出来る。
実はサラリーマンこそ、夜からのパチスロでお小遣い稼ぎに向いてるのかもしれないな
なるほど、半分ぐらいは理解出来た。要は高設定(パチスロは主に6段階の設定がある。6に近いほど勝率は高い)を打つユーザーが入れ替わりやすい時間帯に、ちょうどサラリーマンが仕事を終えるという事のようだ。
本業のプロである彼らにとっては、図らずもライバルのような存在になっているのかもしれない。
一時的に期待値の高まる可能性?ゾーン狙いについて
先述したとおり、ハイエナは機械割の高そうな台、つまり高設定とおぼしき台を掴んで打つのが王道だ。しかしパチスロ台の中には、設定が低くても一時的に期待値の高まる状況がある。いわゆるゾーン狙いは、読んで字のごとく、そうした台を狙い打つ事を意味する。これが狙い台だ。
たとえば現在稼働中の某マシン。
ボーナス間に900G当たりを引かなければ、その後30G強制的にボーナスに当選する。ほとんどのホールでは、メダルは1枚20円。パチスロ機は3枚ずつベットして1Gを回すので、1から900まで回していると、途中でいくらか小役が揃ってくれたとしても、それだけで30,000円以上使う事となってしまう。
だが、たとえばこれが800Gで辞められている場合はどうか。残り100Gほど回せば、当たりをゲットする事となる。この回転数が900に近ければ近いほど、初期投資が抑えられ、より早く確実にボーナスをゲット出来るという事になる。
また、1Gから128G、または500Gから600Gなど、特定の回転数だけボーナス出現率が高いという特徴を持つ台も結構多い。台ごとに狙い目は異なるため、プロはホールに設置されたほとんどの機種の特性を理解するために知識を得る努力を惜しまない。
パチプロの驚愕の貯金額とは……!?
さて、パチスロを専業としているプロにインタビューがてら、納税や保険、それから貯金についての考え方を聞いてみたところ、面白い答えが返ってきた。
パチスロはユーザーが税金を支払うものじゃないけど、たとえば都民税なんか当たり前に支払うよ。
それからパチスロを打って生計を立てるヤツって、保険はほとんどが国保じゃないかな?
貯金? ああ、いつ引退しても困らないように、もう10年以上はしっかりと家計簿を付けてる。いわゆる稼働記事ってやつだよ。
それから最近は株でも儲かってるよ。パチンコホールは23時に閉まってしまうし、朝までする事がないからはじめたんだけど、時給換算するとスゴイね。アベノミクス様々だね。
僕は拝み倒して彼の貯金の一部を見せてもらった。自宅の金庫の中に保管された通帳には、ちょっとマジで引くほどのスロットで勝った「そこらへんのマンションが買えるほどの額」が躍っていた。(笑)まさに彼の言葉の通りだった。
また、その周囲には山積みの札束も……さすがに彼のように稼ぐ事は難しいけど、方法を流用さえすれば、少しぐらいは高いご馳走もプラスして食べる事だってあり得ない話ではない。
月に20,000円をパチスロで稼ぐ事は、コツさえ掴めばそんなに難しくはない。毎月のお小遣いの範囲で遊び、しかもちょっとだけ増やす事が出来れば、華金で注文出来る生ビールも、もっと増やす事が出来るはずだ!
1日2万円稼げるか?これからパチプロになるという選択
間もなくパチンコホールである程度大きな変革が訪れる。加速するユーザー離れを懸念して、射幸心を煽る機種が今後リリースされなくなり、地味で堅実に稼ぐに適したマシンばかりが登場する事が、警察、遊技連の意向もあって本決まりとなった。
まあここのところ、1時間で20,000円もなくなるような苛烈な投資を強いられ、当たったと思えばたった数千円の当たりすらも望めないようなそんな感じの全く儲かるビジョンのないマシンが増え過ぎた。
このため、ギャンブル性を抑えてライトユーザーにも振り向いてもらえるマシンを業界全体で模索する事となったというわけだ。
そもそもこういう状況になったのは、売り上げ至上主義でホールに買ってもらえるようなツラいスペックの機種ばかり作っていたメーカーと、儲かるからと言って鬼のように回収しまくっていたホール双方が原因。
ところが状況があまりにも行き過ぎたため、警察も流石に物言いをするようになったというのが本質だろう。パチンコなどは、大当たりの連チャン率が80%を超える爆裂マシンは今後登場せず、最大でも連チャン率65%程度のスペックのマシンがホールに導入される。
しかし、2003年頃までは大当たりの連チャン率は、大体50%だったので、これでもまだ甘い。
パチスロは1,000円当たりの回転数が長くなり、その代わりあまり大爆発するビジョンの見えにくいマシンが目立ってきた。ジャンキーには物足りないかもしれないが、これも業界を細く長く生かすため。仕方のない措置だろう。
さて、そういう時だからこそ、パチンコホールは導入した台の釘を開けるか、設定を良くするかして客寄せをするしか呼び込む事が出来なくなる。そこで今回は、機種そのもののパチンコとしての魅力で勝負するしかない時期が間もなくやってくるとした上で、誰でも簡単に見分けられる、日当の出る台の判別法をご紹介したい。
パチンコ、今後はかなりシビアな戦いに…
まずはパチンコ。ご存知の方も多いはずだが、パチンコは釘が開いていてナンボ。これは今後も変わらない。釘が渋いとせっかく投資してもチャッカーに玉が入らない。
玉が入らないという事は抽選をしないという事になる。まして今後は確率変動で連チャンする状況にも制限がかかる。 これではどうにもならない。
さらに、今後は全国区でホールで出た出玉の等価交換が廃止になるという。今は都内などはまだ等価でやっている店が多い。パチンコでは1玉4円で貸し出しとなっており、2,000玉出れば8,000円となる。
これが今後は1玉4円以下(地域差あり)になる。僕の住んでいる地域では、2,000玉あっても交換すると7,000円台前半となる。つまり今後は、自力で出した出玉が、手数料名目で店舗で1割程度徴収されていくという事だ。
だから勝つためには、まず第一に交換率を下げた分、しっかりと釘を開ける店を選ぶ事。この店選びは非常に大事で、それしかないとも言える。1,000円あたり18回転しかしない台ばかりの店で打ったら、長期的に見ると確実に負ける。最低月平均でも1,000円あたり20回転以上を安定してキープ出来る台のあるホールを、しっかりと探し出す必要がある。まずこれを実践してほしい。
逆にいえば、そういう台さえあれば後はがっつり打ち切るのみ。
あなたがもしサラリーマンなら、ある程度アタリを付けていたホールに、休日の朝イチから向かって確保し、タコ粘りして日当を確保するのも良いだろう。この稼働方法は疲れるけど。
ただし当たったら宵越し狙いが可能だ。
パチスロ、投資速度は遅くなるが…
続いて、パチスロについての話をしたい。僕はパチスロ関連の仕事もしていて、たまに動画収録に出演しているんだけど、まあ今の投資速度の早さったらない。
まさに常軌を逸している。
大体予算を多めに見積もって50,000円用意していても、夕方までもたない事も多い。そういう状況なのに、大当たりしても2,000円程度にしかならない事が、本当に増えてきた。
そのため最近になって、新基準機と呼ばれる、1,000円あたりの回転数が多いマシンが登場したが、これも当たってみればよほどの奇跡が起きない限り以前の台と大差は無い。
しかも今後はパチスロの交換率も悪くなる。だからこそ、機種ごとに設定されている当たりやすいゾーンを熟知して立ち回るのが良い。けどこれがまたかなり面倒なのだ。何故なら昨今は台の入れ替わるスピードが早いため、せっかく知識を頭に入れても、数ヶ月以内に無駄になってしまうのだ。
でもパチスロで日当を出すには、一にも二にも知識しかない。効率は悪いが、地道な勉強をする必要があるだろう。幸い、ネットにはそういう情報が事欠かない。自分自身も初心者の頃はパチンコ、パチスロ関係のブログなどを読み漁って優良店はどこにあるか、パチンコ台の立ち回り方法、ハイエナ狙いなど勝ちにつながる知識を詰め込んだものだ。
これからも警察とパチンコ業界のいたちごっこは続くだろう
博打は打たなきゃ負けない。逆にいえば、下手に打つから負けるのだ。そして現状は、どんなユーザーでも下手を打つような罠が多い。特にゲーム感覚で店舗選びもせずパチンコ店を立ち回りするスロット初心者などがこの罠に陥りやすい。
当たったと思ったら出玉に直結する釘が渋い台とか、やめようと思ったら大当たりを示唆する嘘の演出で騙すパチスロ台とか。そういうものがあるからユーザーは減ったというのに、店側は現状まだ懲りていない。 また、パチンコ店側の無料サービスとして天井情報をメール配信しているようなところもあるが、バイトが書いているようなところもあり、これもまたあてにならない。
きっとこれは今後も変わらないはずだ。
だからこそ重要なのは、パチンコならとにかく釘がガバガバで回る台を探して打つ事。パチスロなら確定履歴を参考に、当たりやすいゾーン以外は打たない事。これしかない。
それから最後に。
これまでに何度も、パチンコ業界には新基準機種が登場してきた。つまり警察は、事あるごとにパチンコ業界に改善を促してきたのだ。そしてその都度ホールは、反省したふりをしてきて、今に至る。
ここでポイントなのは、新基準機種はいつの時代も、最初はユーザーに受け入れられないという事。この時どうしても客付きを良くしたいという思惑を抱くホールは、必ずあらわれる。そんなホールは、泣く泣く釘を開け、設定を良くする。
上記のように今後しばらくは、恐らくそういうホールが出現する。そこをチェックして狙えば、日当平均ン万円も夢ではない。
(文/松本ミゾレ 写真/Dalshe・Vlastimil Kuzel / Shutterstock.com)