どこが危険?クレジットカード現金化に潜む罠

節約・貯めたい        2016年03月10日

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2010年の総量規制施行以降、ヤミ金業界ではクレジットカード現金化という手法が流行した。年々被害件数は減少しているが、今年度も2015年11月末日現在で49件の被害相談が国民生活センターに寄せられた。今回は、クレジットカード現金化のしくみと、業者の対応について紹介したい。

ショッピング枠を換金する悪質な手法

クレジットカード現金化とは、クレジットカードで商品またはサービス券などをショッピング枠で購入し、これらを売却して現金を手に入れるしくみだ。

手元に残る現金は、還元率または換金率という言葉で表現される。たとえば、還元率90%の業者に10万円分のショッピング枠を申請すると、90,000円が手元に残る。金利条件で考えると、これはかなりエグい。

現在、クレジットカード現金化を取り締まる法律はない。しかし、カード会社は、会員規約にて換金目的でのカード利用を禁止している。もし、規約違反が見つかると、強制退会処分を受ける可能性が高い。また、規約違反による退会なので、カード会社からは即時一括返金を求められるだろう。

以上のことからお分かりいただけるように、クレジットカード現金化は利用すべきではない。しかし、金策に困った消費者が利用していることも現実だ。

逮捕事例も!悪質な現金化業者には要注意

法律上、クレジットカード現金化業者を運営することは禁止されていない。しかし、法整備が進んでいないだけで、クレジットカード現金化はダーティな商売と考えてよいだろう。ひどい業者になると、金利換算で、年利2,000%で貸し付けているケースもあるのが現実だ。じつは、すでに複数の逮捕事例がある。

初めてクレジットカード現金化業者が検挙されたのは、2011年8月のことだ。容疑は出資法違反なので、金利上限を無視したヤミ金に適用される法律と変わらない。

とくに、今回摘発された業者は悪質で、利用希望者からクレジットカードを受け取り、自分たちで決済を行っていた。さらに、法律をかいくぐろうとするために業者が行う、「商品買取」や「キャッシュバック」のルールも、2回目以降の利用者の場合は省略していたという。

上記のような例を除くと、目立たないクレジットカード現金化業者はまだ検挙されていない。しかし、極めて悪質な方法でお金を貸し付けていると考えてよい。

現金化業者は非通知拒否が基本

私にクレジットカード現金化の利用経験はない。しかし、取材依頼があったことから、現金化業者へ電話することになった。情報が漏れてしまうリスクを恐れて非通知発信で電話したが、どこに掛けても非通知番号のために拒否をされてしまう。

運よく非通知発信で電話がつながったとしても、業者の対応は冷たい。還元率を教えてくれなかったり、入金日を教えてくれなかったりと、消費者想いとは言えない対応だ。ただし、業界が業界なだけに、業者の対応が悪いのは仕方ないという見方もできる。

矛盾が目立つ現金化業者

丁寧に説明してくれる業者もいたが、話を聞いてみると矛盾が生じる。高級ブランドのバッグの買取による現金化を謳う業者の説明に、「高級ブランドバッグは、買取価格が安いのではないか?」と質問すると、しどろもどろになってしまうケースもあった。

私は立て続けに、「話が矛盾しているように感じるから詳しく教えて欲しい」と尋ねると、業者は突然電話を切ってしまった。私もイヤなヤツかもしれないが、業者の対応も杜撰だ。それだけ闇が深い業界なのである。

賢明な読者は利用を控えよう

私が取材した限り、現金化業者には悪質な業者しか存在しないと考えられる。もし、そんな業者がいるとしても、探すためには多大な労力を払うことになるだろう。業者を検索する時間を利用して、日雇いアルバイトでもしていたほうが堅実だ。

賢明な読者は、クレジットカード現金化を利用することはないと思う。しかし、どうしても手元に現金がなく、つい現金化業者に電話しようと考えてしまうかもしれない。今回の記事を通じ、読者の方が思いとどまっていただければ幸いだ。

(文/広野一揆)

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