ひと昔前までは女性が人生の大逆転として高額なお金を稼ぐ方法として一般的だったのがアダルトビデオへの出演です。
今でもアダルトビデオへの出演によって稼いでいるという女性は多く存在しますが、アダルトビデオに出演するだけで何百万、何千万と稼ぐことができる時代は終わったと言われています。
体を張って稼ぐ彼女たちの年収事情に迫ってみましょう。
実は飽和状態?年々落ちるAV女優のギャラ
年々増える志願者たち
日陰の存在として風俗嬢などと同じように社会から腫れ物のように扱われて来たと言っても過言ではないのがAV女優です。
最近では地上波の深夜帯に出演するなどしてなんとなく市民権を得てきたような気もしますが、これらのAV女優はほんのひと握りと言えるでしょう。
そしてAV女優という職業が市民権を得たことでAV女優のへの偏見も少なくなり、AV女優という職業そのもののハードルが下がっているのです。
現代のAV業界では年間3万5000本もの作品が制作されています。
ですから当然これらに出演しているAV女優も多く存在しており、AV業界ではAV出演経験者はすでに15万人を突破していると言われており、例えば日本には19歳から55歳までの女性の数が約3000万人と言われているので割合としては日本人女性の200人に1人はAV出演経験者となるのです。
年間2,000人~3,000人は確実にデビューしており、女優も飽和状態となっています。そしてさらにこれまではどうしてもお金を稼がなければならないからという理由でAV業界に足を踏み入れていた女性たちですが、現代ではアイドルや歌手を志望するように志願者が増えているのです。
こうなってしまってはAV女優そのものの価値は落ちてしまい買い手市場になってしまうのも仕方ありません。
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経験がないほどAV女優の価値は高い
AV女優に対して楽をして稼げるというイメージを持っている人も多いでしょう。
AV女優の価値を決めるのは容姿や演技力だけではありません。もうひとつ重要な要素となるのが経験です。ですからAVに出演すればするだけ自分の商品としての価値は落ちていきギャラも下がっていくことになります。
キャバクラや風俗などでもお店に入って間もない子に人気が集中するのと同じですね。実際に最初の出演料は50万円から100万円でも2本目からは10万円程度だったというAV女優は多く存在します。
ユーザーに飽きられてしまうことで価値が下がってしまい、こうなると下がり続けるギャラを食い止めるために名前を変えて再デビューしたり、いわゆる「できること」の範囲を広げてより多くのAVに出演し続けたりすることでしか稼ぐことができなくなってしまいます。
本当に稼げるのはひと握り!年収の実態は?
単体女優なら1本50万円以上
名前の売れているAV女優のほとんどは単体女優と呼ばれるAV女優です。
基本的には月1回のAV撮影で出演料を出してくれるアダルトメーカー1社のみと専属契約をしており、1本50万円からとなっていますが人気が出れば出るほど、そのギャラはうなぎ昇りなので年収5000万円ほど稼ぐ女優も存在します。
企画単体女優の中には単体女優よりも稼ぐ女優も存在する
単体女優のようにアダルトメーカーと専属契約を行わない代わりに月に何度も複数のアダルトメーカーのAVに出演している女優を企画単体女優と言います。
1本の出演料はだいたい10万円~50万円であり、有名になることで1本あたりの出演料も上がっていくのですが、複数のアダルトメーカーのAVに月に何度も出演することができるので中には単体女優よりも稼いでいるという女優も存在します。
企画女優は女優よりも内容重視なので出演料は安い
企画された内容を重視するのが企画ものと呼ばれるAVです。中には複数、レズなどハードなものもあるのですが、複数の女優が1本のAVに出演することが多いので1本の出演料はだいたい5万円から15万円が相場となっています。
それでも年収1000万円超えはごくわずか!
出演料が安くてもより多くのAVに出演することで稼ぐことができるのは事実です。ですが多くのAVに出演するためには人気がある、できることの幅が広いなどの要素が必要になります。
こうなると本当に高額な年収を稼ぐことができるAV女優はほんのひと握りであり、年収1000万円超えはごくわずかとなるのです。
実は「くるみひな」という名前で活躍していたAV女優がSNSで自分のAV出演料の総額を暴露したことがあります。
2007年から2012年までに出演したAVの出演料の総額は1,823万4,500円だったそうです。
約1800万円という額だけを見るとやはりAV女優は稼げる!と思う人もいるでしょう。ですがこの1800万円を稼いだ期間は4年間です。単純に計算すると
1800万円÷4年=450万円となり、450万円÷12ヶ月と計算すると月収は37万5,000円となります。
年収に換算するとサラリーマンと大差がないことがわかるのです。この年収で全国に顔を晒して、セックスも晒すとなれば高いとは言えないのではないでしょうか。
風俗産業で働く女性の中では時間あたりの給料はトップクラス
女性が体を張って稼ぐ職業としてはAV女優の他には風俗やキャバクラなどがあります。これら風俗産業の中で時給換算での稼ぎを考えるとやはりAV女優はトップクラスとなります。
だいたい1本のAVの撮影で拘束される時間は長くても2日程度です。1本50万円の出演料を時給に換算すると2日間で実働24時間とすると時給は20,833円となります。
ソープやヘルスなど風俗で働いた場合はお客様がつかない限り、稼ぎは発生せず、1日待機をしていても4人ほどしか接客できないのであれば12時間待機したとしても稼いでいる嬢で時給1万円程度です。
完全出来高制なので接客をしなければ何時間待機しても収入は0になってしまいます。高時給を確実に稼ぐというのであればAV女優が確実でしょう。
メールのみで月30万以上稼ぐ女性が続出
もう一つの人気の副業バイトとして人気なのがチャットレディーです。
携帯さえあれば、スキマ時間に簡単に稼ぐクトができるなどの理由から、副業やおこずかい稼ぎとして登録している女性が多いです。
AV女優や風俗嬢とはちがい、メールだけでも稼げるという点で、安全性が高く多くの女性に人気です。
中にはメールだけで月30万円以上稼ぐ女性もおり、隠れ高収入バイトとして知られています。
男の憧れ?AV男優の年収事情
無名なら1本出演してもわずか1万円!?
AVに必要なのはAV女優だけではありません。AV女優と絡むAV男優もなくてはならない存在です。
AVでは女優ばかりがスポットライトを浴びて共演をする男優にはあまり当たりません。世の中の男性の中には綺麗な女性とセックスをしてお金をもらうことができるAV男優に憧れているという人も多いのではないでしょうか。ですが現実はとても過酷なのです。
AV男優の業界にははっきりとした階級があると言われています。
- トップ男優
- 印紙男優
- 男優
- お口のみ男優
- 汁男優
- エキストラ男優
です。この中でAV男優と呼べるのは上の3つだけです。
ちなみに印紙男優は1回の出演料が3万円を超える男優のことを指します。そしてこの上の3つに入っているAV男優は実は70人ほどしかいません。
1回3万円以上のギャラが出る印紙男優で月収は100万円を超え、トップ男優になると月収は200万円を超えます。ですがここで疑問に思うのが1回のギャラですね。
この階級ごとのギャラは
- トップ男優・・・1本5万円から10万円
- 印紙男優・・・1本3万円
- 男優・・・1本1万円~1万5,000円
- お口のみ男優・・・1本5,000円~1万円
- 汁男優・・・1本3,000円
- エキストラ男優・・・1本1,000円もしくは0
となります。AV男優のギャラは一般的にAV女優のギャラの1/10以下と言われているのですが、年間3万本以上制作されるAVをたった70人ほどの男優でまかなっているということはとても過酷です。
一日に何本もの現場を掛け持ちしてこなさなければならなかったり、多くの人の視線が集中する撮影現場でいつ何時でもどんな相手でも勃起させなければならなかったりという状況の中で、ひどい時には日給は3,000円程度で終わることもあるのです。
9千人のAV女優を抱いたと言われる加藤鷹の年収は?
約1万5,000本のAVに出演し9,000人のAV女優を抱いたと言われているのがAV男優として有名な加藤鷹です。
AV男優として加藤鷹が稼いだお金は24年間で3億円だと言われています。最高年収は2,500万円です。単純に3億円を24年間で割ると年収は1,250万円となります。
過酷な労働条件の中ですごく稼いでいるというわけではないですね……。またさらにAV男優を職業としていることによって、日常生活で困ったことも多いようです。AV男優という職業であることからローンを組むことができない、賃貸物件を借りることができないなどの支障があります。
AV男優という職業が仕事として成り立つのかどうかについては個人によるものですが、決して甘い世界ではないことがわかりますね。
(文/中村葵)