年収を上げたい

女性が年収400万円を突破できるには何が必要なのか?

投稿日:2016年11月18日 更新日:


現在の安倍政権の成長戦略のひとつに女性就業促進が挙げられていることをご存知でしょうか。現在働いていない女性が就業することで世帯収入は増加し、経済成長に繋がると考えられていることからこのような戦略が考えられるようになりました。

ですが男性と女性の役割を考えた場合に女性の場合は妊娠や出産、育児などが妨げとなり男性と同じように働くというのは難しいというのが現実です。

就業率を見てみても結婚や妊娠、出産の時期である30代から40代の女性の就業率は低くなっており、女性が安心して男性と同じように働くためには夫婦での家事や育児の意識や対策だけではなく、保育園など行政のサービスの充実も求められることになり、女性の就業率を上げるためにはまだまだクリアしなければならない課題は多くあります。

ですが個人でも転職や資格の取得、意識改革などを行うことで年収をアップさせることはできるので、まずは普段の自分を振り返って、目標を立ててみてはいかがでしょうか。

男女の年収格差!低すぎる女性の平均年収

国税庁が発表した国民給与の実態調査では2012年の会社員の平均年収は408万円となっているが、これは男女を合わせて算出した数字であり、男女別で見てみると男性は502万円なのに対して女性は268万円となっており大きな格差があることがわかります。

30代に入ると男性と大きく開きが出てしまうのはなぜ?

男女の年収の上がり方のグラフを見てみると20代まではさほど差がないにも関わらず、30代に入ると男性はどんどん上がっていくのに対して女性はほとんど横ばいが続いているのですが、なんとこの男女格差は30年も埋まることなく続いているのです

これには2つの大きな理由があります。

まずひとつ目はパートやアルバイトなど非正規社員が多いことです。35歳以上になると女性の就業率も上がっていくのですが、結婚や育児などによって勤務時間の関係上正社員と同じように働くことができないという女性は多いでしょう。

また中には職場自体に育児や主婦業との両立を支援する雰囲気がない場合もあり肩身が狭い思いをしたという女性も多く存在します。非正規社員が多い状態では当然ですが正社員が多い男性との格差が縮まることはありませんね。

ふたつ目は昇進の違いです。課長や部長など役職がつくことで年収も上がっていくのですが、実は日本企業には課長以上の女性は6.6%しかいないことがわかっています。

大手企業であれば課長まで昇進することができれば年収700万円から800万円程度もらうことができるのですが、年収700万円以上をもらっている女性はわずか3.9%となっているのです。

役職がつくことで管理職となり多忙になることは明白です。そうなると仕事と家庭の両立が難しくなることから昇進を望まない女性も多くいます。実際に女性の管理職の約7割は子供がいないという調査結果もあります。

この2つの理由によって男女での平均年収の格差が生まれているのです。

目標は年収400万円!

女性が年収400万円を目安に職業を選択する際にまずポイントになるのが雇用形態であり、正規雇用であることは大前提です。パートやアルバイトではまず稼ぐことができないと考えてよいでしょう。

では女性が年収400万円を稼ぐことができる職業にはどんなものがあるでしょうか。

女性でも年収400万円稼げる仕事って?

女性労働者が50%を超える資格の職業を紹介しましょう。

  • 薬剤師・・・494万円
  • 看護師・・・473万円
  • 臨床検査技師・・・451万円
  • 准看護師・・・405万円

地域や働き方によっては多少の違いはありますが、女性が年収400万円を稼ぐことができる職業です。

中でも高額になるのが薬剤師であり、医師と同じように6年制のカリキュラムを持つ薬学部のある大学に進学し、国家資格を取得する必要がありますが、安定した収入を得ることができる職業です。

この他には資格という観点から平均年収の高いものを挙げると

  • 医師
  • 司法書士
  • 弁護士
  • 公認会計士
  • 税理士

などがあります。いずれも国家資格が必要な職業であり、独立開業などもできる資格なので自分次第でさらに高い年収を見込めるものでもあります。

年収を上げたいなら行動あるのみ!

医師や弁護士、薬剤師や看護師など年収400万円を超えることができる職業がわかったとしても大学への進学が必要なことや、国家資格の取得が必要なことから今すぐ転職をする、資格を取得するというのは現実的ではありません。

中には同じ業種でも転職は難しいという人もいるでしょう。ですから現実的に考えて今の職業で年収アップを図るためには何ができるかを考えていきましょう。

まずは意識を変えてみましょう

今の職場で年収アップを図るのであれば、やはり評価されることが最大のポイントとなります。評価されること責任のある仕事を任せてもらえるようになりますし、さらに昇進なども見えてくるので基本給や手当のアップなどが起こることで年収はアップしていくのではないでしょうか。

まずは人の2倍3倍の仕事をしましょう。やはり出世している人とそうでない人の違いは仕事の数や種類の量です。一見仕事を数多くするのは仕事ができない人というイメージがありますが、多くの仕事をこなすことでスキルや知識がアップし様々な仕事を並行して処理することで経験値をアップさせることができます。

また時には仕事を人に任せることも大切です。仕事を振っていくというのができない人は多くいます。ですが出世して部下を持つことで仕事を振るというスキルも必要になってきます。

自分で仕事をこなすよりも人に仕事を任せることも重要です。こうすることで今の立場よりもひとつ上の目線で物事を見ることができ、客観的に見ることができるようになります。

ひとつ上の目線で仕事ができるようになればおのずと上司が何を重要視しているのか、どんな人間を求めているのかがわかるようになり出世のスピードも早くなります。

今の職場でのキャリアアップはできないと感じるのであれば

今の勤め先ではなかなかキャリアアップができないと感じるのであれば自分のビジネススキルや知識などを武器に転職を考えてみるのもよいでしょう。

年収をアップさせる手段としてイメージするのは転職、資格取得などです。とは言っても実際にどのように動けばいいのかわからないという人も多いのではないでしょうか。

転職を考える際にはまずはやりがいを感じて、打ち込むことができる仕事を見つけましょう。評価されやすくなり年収にも反映されます。またマネジメント業務を行う店長やリーダーなど責任のある仕事にチャレンジすることで年収アップに繋がります。

この他には現在正社員でない場合にはボーナスが支給される会社の正社員を目指すことで大幅に年収をアップさせることができますし、業績が良い会社を選ぶことで給与に反映されたり、営業職や専門性が高い仕事につくことで頑張りが給与に反映されたりすることが多くあります。

営業職や広告、不動産業界などは年収が高いことが多いのですが未経験でもOKというところも多いので頑張り次第で高い年収を得ることも可能となっています。

今よりも年収アップを望むのであればやはり自分の強みを見つけてどうアピールできるかが重要なポイントとなります。自分の意識を変えるだけでも職場への評価に繋がることも多く、毎日の積み重ねが数年後の年収に大きく影響してくるのです。

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(文/中村葵)

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