女性はやりたい仕事が見つかったとしても、結婚や出産、育児などの私生活と仕事を両立させるのが難しいものです。キャリアは積みたいけれど結婚もしたい、子どもも欲しい、そんな女性たちは私生活においてどんな選択をしているのでしょうか?
【この記事の目次】
女性の半数以上が管理職を希望
キャリアを積んで、いずれは管理職に就きたいと思っている女性はたくさんいます。「日本生産性本部、新入社員 春の意識調査」のデータによると、53.5%の女性新入社員が「管理職になりたい」といっています。
ちなみに、男性新入社員で「管理職になりたい」と答えたのは76.3%。管理職になりたい女性は、男性と比べると少ないですが、それでも半分の女性新入社員は管理職になりたいと思っているんですね。
女性が管理職になりたい理由は?
女性新入社員中半数が「管理職になりたい」と回答していますが、その理由は?
- さまざまな業務に挑戦したい(46.7%)
- 認められたい(25.9%)
- より高い報酬を得たい(17.9%)
- 自身の裁量で仕事を進めたい(8.0%)
男性新入社員で「管理職になりたい」と答えた人の中で一番多かった理由は、「さまざまな業務に挑戦したい」で37.4%。2番目に多かったのは「より高い報酬を得たい」で34%でした。男性新入社員と女性新入社員の回答結果から分かることは、
- 男女ともに管理職をめざしている人は多い
- 女性の半数以上が管理職になりたいと思っている
- 女性社員が管理職になりたい理由は、報酬よりも認められたいと思うから
女性はキャリアアップすることで、社会から認められていると感じていたいのです。
管理職になるには10年かかる?
しかし、実際のところ一人前として仕事を任せられるようになるのに10年かかる企業がほとんどです。それで、いつかは子供を産みたいと思っている女性は、どのタイミングで結婚、出産したらいいのか悩んでしまうのです。
出産、子育てをしながらキャリアも積んでいる女性は、いったいどのように家庭と仕事を両立させているのでしょうか?先輩たちの選択を参考にしてみましょう。
保育園を活用する
子育てと同時にキャリアを積みたい女性がする選択のなかでも多いのは、保育園を活用することです。保育園なら朝から晩まで預かってもらえるので便利。日中は仕事に打ち込めます。
保育園の保育料は、地域ごとに違うので一概にはいえません。それに、子どもの年齢や世帯収入ごとに違うのです。保育料の相場金額は1ヶ月20,000円から40,000円。なかには50,000円以上支払っている人も20%います。
実家の両親に協力してもらう
実家が近いならこれもいいほうほうですね。何よりも保育料がかからないし、身内にあずけられたら安心です。
でも、もしも実家が遠い場合は現実的ではありませんね。それに、ご両親が承諾してくれるとも限りません。普段は保育園にあずけることにして、子どもが風邪をひいたりして保育園であずかってもらえないときだけ実家のご両親にお願いする、というケースが多いです。
夫婦で子育てや家事を分担する
夫婦の片方が家で作業する時間が多いとか、わりと自由が効く仕事なら、子育ても夫婦で分担してできることもあります。でも、そんなことはすごくまれな気もしますね。
夫婦で子育てを分担する場合でも、保育園を活用したり実家のご両親に助けてもらうなどしている夫婦は多いです。なぜって、二人とも仕事をしている以上、かならずどちらか片方が子どもを見ていられるとも限らないからですね。
子育て・キャリア両立のための工夫
筆者の母親は大学で助教授をしていた、いわばキャリアウーマンです。そのため、筆者は0歳のころから保育園にあずけられ、風邪を引くとたびたび祖父母のところにあずけられていました。
今思えば母親は子育てと仕事をうまく両立していたように思います。少なくとも週末は、小さい私たちを連れて家族で遊園地や博物館に行ったり、ピクニックしたりもしました。
子育てと仕事を両立させるためのコツは、休日の使い方なのかもしれませんね。休日に疲れて、どこにも連れて行ってもらえなかったら、子どもも不満がつのってしまうかもしれません。
(文/河原まり)